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リベンジのコタツ [落語]

リベンジのコタツ
於:日本橋 食堂ピッコロ

入船亭小辰『真田小僧』『鮑のし』『蒟蒻問答』

フローリングを掃除するためにスチームクリーナーを購入。そんなに高くないのを買ったのだがなかなかよい。家の中をひととおりかけてみたらパッドが真っ黒に。隔日でモップ掛けててるし、先週ウェットクイックルかけたばかりなのになあ。

さてこの会はもともとは2月に行われるはずだったのだが、小辰さんが「流行病」にかかったため延期になったもの。
そういや小辰さんがコロナに感染して以降は初めてか。約2か月ぶりで久しぶりに思える。昨年は兼好師に次いで多くの回数を聴きに行っていたので2か月開くってのは久しぶりじゃなかろうか。
というか真打昇進の準備で忙しいのか、最近明らかに仕事の量をセーブしてるよね。一蔵さんも。特に土日の会が少なくなって困ってます。

本人も「仕事が10日間強制的に休みになるってのは結構クる、精神的よりも(親指と人差指で輪を作りながら)こっちに。なくなった仕事のギャラを計算したら気持ち悪くなった」とか。
「最近も新しいのが出てきたでしょ……えー……オロナミンじゃなくて……オミクロンEX! 最初に『オロナミン』て出てくるともう正しいのが出てこない」だそうで。
「休み明けに久しぶりに大きい会場で落語やったら緊張しました。それに比べてここはいいですね。ちゃんと落語やらなくていい。……いやそういう意味じゃなくて、だってみんな私のこと知ってるじゃないですか。『小辰って面白いのか!?』ってナナメに見てるような人じゃない。気負わなくていいというか」。
今年息子さんが小学校に上がったそうで、小辰家は共働きのため学童保育に行かせているようだが人見知りでなかなか大変なのだとか。「特に男の人がダメ。男の人で初対面でも大丈夫だったのは一蔵兄さんくらい」。一蔵さんすげえな。子ども相手でもあの全力サービス精神を発揮するのかな。
お金のことは教えていてもお小遣いはあげていないそうで、まだ「お金欲しい」とは言わないそうだ。もう少ししたら言い出すのかもしれないと言って『真田小僧』の小遣いをせびるシーンから。『雛鍔』かとも思ったが。

おとっつぁんに気を持たせながら話す金坊のテクニックはやはりさすがというか。
『真田三代記』部分ではやや危なっかしくなって、おかみさんから「お前さん大丈夫かい?」といわれてしまう。確かに今日は小辰さんらしくない細かい間違いが多かった気がする。

二席めに入り「久しぶりだと出ないもんですね……と言い訳も済んだところで」と次の話題に。
会場のピッコロにくるときは電車でのトラブルが多いらしく、今日も電車を降りる際に男性と小競り合いになった女性が、発車間際に相手の男性に蹴りを入れているところに出くわしたとか。また以前には「ゴスペルやってそう」な外国人女性3人が社内の迷惑な酔っ払いを放り出したところも見たことがあるそうで、「女は強い」と嘆息。そんなところからしっかり者のおかみさんが出てくる『鮑のし』に。
甚兵衛さんは「大家さん怖えんだよなぁ」というが、大家さんは基本的に優しく接してくれる人。しかし鮑を出したあたりから急に厳しくなる。礼儀やしきたりに厳しい人、という感じか。
サゲは熨斗の問答ではなくもう少し違った形。

三席め、今度大須演芸場に出る際に大喜利があるそうだが、これまでやったことがないという。一応大学の落研時代に学祭で似たことはやったそうだが。「だって部員6人で6時間寄席をやるんですよ。ひとり1時間なんて持つわけない。だから噺以外にもいろんなことをやる」そうで。
そこから落研時代の思い出話に。先輩に「誰か『大工調べ』やりなよ」といわれて訳もわからず「僕やります!」と言ったものの最初に聴いた音源が志ん朝師で絶望したとか。そりゃあれは素人にはムリだ。
落語以外の演し物で好評だったのは「一枚でもせんべいとはいかに」「ひとつでもまんじゅうというが如し」というような問答だったそうで。そこから『蒟蒻問答』へと続く。
なんでも売り払ってしまうニセ坊主の八公と蒟蒻屋の親方とのやりとりがおかしい。この八公が徹頭徹尾軽薄で、その軽いところが楽しい。

チラシによると扇橋襲名の後援会ができたようだ。寄付というか祝儀で後ろ幕などを作るそうで。そらあ出さないわけにはいくまい。





タグ:入船亭小辰
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