SSブログ

第八十七回 よこはま落語会〜未来の大看板を応援する会〜 三遊亭兼好・桂宮治二人会 第二幕 [落語]

第八十七回 よこはま落語会〜未来の大看板を応援する会〜 三遊亭兼好・桂宮治二人会 第二幕
於:吉野町 吉野町市民プラザホール

三遊亭しゅりけん『真田小僧』
三遊亭兼好『近日息子』
桂宮治『宿屋の仇討』
桂宮治『強情灸』
三遊亭兼好『品川心中』

今日は昼夜。勢いでチケット取ったけど、通しで8000円はやっぱちょっと高いな。

しゅりけんさん、明明後日には二ツ目に昇進して兼矢さんとなる。前座としては今日が聞き納めかな。最初の頃の危なっかしさやハラハラ感などまったく感じさせない堂々とした高座。

兼好師の一席め、満面の悪い笑みで宮治師のことを話す。「いまでは周りの扱いが違いますからね。後輩は皆キラキラした顔で見て『顔以外宮治さんになりたい!』って顔してる。先輩は前から『コイツ鬱陶しいな』みたいな空気出してたのがもっと強くなった」そうで。あんまり扱いよくないような気が。
「これからは宮治さんは日本全国を回って落語の面白さを伝える役割がありますから。これまでの笑点メンバーはひとりで700人くらい集める力がある。それでメンバーふたりの二人会で1000人くらいを集める、というやり方をしていたけど、それじゃもったいない。メンバーひとりで700人集めるんだから、メンバーふたりが別々の場所でやれば1400人集められるんですから」。まあそれはそうでしょうね。
「さてそうすると、誰と一緒に回るか、ということが重要になってくる。後輩じゃ荷が重い。同期じゃなかよしクラブになってしまう。やっぱり先輩とでしょう。といってさすがにさん喬権太楼じゃない。喬太郎師匠は『俺はひとりで行くからいいよ』っていうだろうし。白酒師匠はいいんですけど、見た目が面白いっていうのがつく。三三師匠は断るでしょう、『芸が汚れる』って。一之輔くんは笑点がらみでウソつかれてたことで険悪になった。そうなるとどうですか。……来年あたりは各地で兼好宮治二人会が開かれるかもしれません」。兼好師これ以上売れてチケット取れなくなると困るなあ。
噺はいつも通りの面白さ。長屋の連中がガヤガヤやっているところが好き。言い間違いをする男とそれを指摘する男がホントに仲悪そう。

宮治師の一席め、「どうも、TVスターです」。あれ、そういや笑点決まってから初か?
こないだの中野のらくご長屋は小辰さんの会と被ったのでパスしたら、小辰さんが陽性になるという……。当日じゃ入れないかもなーとそのままパスしたんだった。
「これまで友だちや仲間と思っていたのにいろんなものを失った気がします。ひとつ得るとひとつ失うんだと……。兼好師匠はなにも変わらないので安心しました」だそうです。
珍しくマクラをほとんど振らずに噺に入る。
江戸っ子三人が大騒ぎして止められる場面で、なかなか隣の客が侍だと気づかないのがおかしい。「ただ者じゃないってなに? パンダ? 二本差してる? 笹を?」とどうしてもパンダに持っていく。仲間から侍じゃないかといわれ、「そんなわけねぇよ、もし侍だったらコイツはもっと必死で止めてるはずだよ。……侍じゃねえよな? 侍? バカお前なんで俺を泳がすんだよ! 隣に聞こえたらどうすんだよ!」とパニくるのが笑える。
色事の話が終わり、「源ちゃんは色事師、色事師の源兵衛」と囃されるうちに座布団の上に立ち上がり「俺は色事師〜♪」とミュージカルのように歌い出すのがバカバカしい。

二席めもすぐに噺に入り、さらっと終える。
峰の灸の従業員のイントネーションがなぜか外国人のような関西系のような、なんかいろいろ混ざっているような感じなのがおかしい。
兄貴分が腕に灸を据えて熱さが伝わってきたときに「お前もう帰っていいよ。本日閉店です」などといろいろ帰そうとするのも笑える。

兼好師の二席め、落語界を昔の遊び場所に例え、「落語協会が吉原、芸協が四宿。圓楽党は岡場所で立川流が美人局」と相変わらず危ないことを言う。
兼好師の場合、最近は上だけで終わらず、下までやるのが通例になっている。
本来の下の部分の暗い感じがなく、むしろ明るいくらいなのが兼好師らしい。臆病者の子分や、すぐに気絶する元御家人の先生などいろいろキャラの立った人物たちの振る舞いが楽しい一席。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:芸能

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。