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三遊亭遊馬のツキイチ落語会 [落語]

三遊亭遊馬のツキイチ落語会
於:両国 江戸東京博物館小ホール

三遊亭遊馬『転宅』『粗忽の使者』『崇徳院』

天気がいいので洗濯が終わったら早めに出かけてメシ食って会場近場で写真でも撮って……と思っていたら昼メシを食おうと訪れた店が定休日。そうなるとその店の周りは全然知らず、しかも徒歩ならぶらぶら歩きながらよさそうな店を探すのだがバイクなのでそれもできず。あてもなくバイクでふらふら走ってすっかり予定が狂ってしまった。ううむ。

遊馬師が毎月23日あたりに開いている会で、今月はたまたま祝日なので初めて来れた。
つか遊馬師を聴ける機会が少ない。
聞いてみたら後援会は解散してしまって、もう板橋のみやこ鮨での遊馬百席はもうないのだとか。なんと。
いや後援会入ってなかった俺が言えた義理ではないのだが。
土日で都内近郊で会やってくださいよとLINEで頼んでみるもあまり色よい返事がない。

そう思っていたら、ほぼそのままマクラでその話が出た。
聞けば遊馬百席がみやこ鮨でできなくなったために改めて勉強会を開こうと会場を探していたところ、ここを見つけたのだとか。平日の昼間なら他の人とかち合うこともないだろうと年間だかで一括で抑えているという。「お客さまは気軽に『土日で』というんですが、仲間たちも考えることは皆同じで会場がなかなか借りられない」だそうで。
いやいやそうはいっても。
「お客さまに『今日は祝日だから行けます』っていわれてようやく気づいた次第で……今日はいつも来ていただいているお客さまもお気づきかと思いますが、人が入っている。いつもと違う風景で驚きました」。ほらー、土日なら客が入るんだからやってよー。まあ「祝日だから行ける」ってLINEで予約したの俺だけど。
で、この会場も再来月からまた改修が始まるため、来月でツキイチ落語会はいったん終わり。「改修が終わるまで待つか、他の場所を探すか……。あとはもう勉強しないということも考えられますが」っていやいや。でもなんかあんまり積極的にやらなさそう……。なんかどこか欲がないというか。

客席には小さな子もいて、どうも遊馬師の『こども落語』シリーズを聴いているっぽい。そんな会話がちらっと聞こえてきた。落語とのファーストインパクトで遊馬師はとてもいいと思います。というか俺も近いものがあるので。
そんな小さな子もいるのでどうしようかと思いつつ普通どおりに、とお妾さんの噺に。
泥棒が旦那の食べ残しを漁る一品目はだいたい刺身だが、その後の品がそれぞれ人によって異なっていて、それがなんとなく楽しい。遊馬師はイカ納豆。なんでそんなものを。
泥棒が酒に弱いににも関わらず、お菊にいわれて駆けつけ三杯飲まされてキッチリ戦闘能力を奪われていくのがおかしい。

二席め、噺の主役が治部田治部右衛門と三太夫から留っこにシフトチェンジをするパターンとしては、治部右衛門が屋敷に到着したら視点を留っこに変えて留っこが会話を再現するものと、ある程度までは侍ふたりが話していて途中から留っこに変えるもの、尻をつねる最後まで侍視点で進むものといくつかあるが、遊橋のは3つめのパターン。噺の半分くらいでいきなり留っこが登場して主役が変更される。そういうのを違和感なく展開できる落語ってすごいな。

三席め、入れごとや脱線も少なく、スタンダードな型。でもなんだろ、そこここの細かいところに兼好みを感じるのだけれども気のせいだろうか。なんかやたら明るい熊さんとか「三軒長屋、みーつけた」と歌うところとか。
若旦那が病を告白するときに、「でもお前さん、下品に笑い出しそうだから……」というフリからの熊さんが「肥(こえ)患い」と聞き違えて盛大に笑うという伏線を回収する。これは初めて聴いたかな。

というか三席とも私が最後に行った遊馬百席で掛けた噺だった。偶然なのか意図的なのか。とはいえ久しぶりに複数のネタを聴けてよかった。

終演後、お見送りに出ていた遊馬師と久しぶりに声を交わすも他の人も多いので「どうもご無沙汰」程度。やっぱり土日の会が必要だなあ。
タグ:三遊亭遊馬
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