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こがねい落語特選 新春異才競演の会 [落語]

こがねい落語特選 新春異才競演の会
於:武蔵小金井 宮地楽器ホール

林家やま彦『間抜け泥』
柳家わさび『券売機女房』
桃月庵白酒『厩火事』
三遊亭兼好『大安売り』
林家彦いち『長島の満月』

こういう会。
前回の投稿で挙げた控えるべき会はこういうのだぞ自分。
でもまあチケット買っちゃってるんだから仕方ない。
まあとはいえこの顔付だったらねえ。
完全防備でバイクで武蔵小金井まで。天気がいいので気持ちいいが、2時間近くかかった。遠い。

やま彦さん、二ツ目に昇進してたんですな。
師匠の彦いち師についてさんざんいじる。
「稽古をつけてやる」と言われてついて行ったら逆上がりの稽古だったそうだ。
新米泥棒が「親方」と呼びかけていたが、泥棒なんだからそこは「親分」の方がいいんじゃないかなあ。

わさび師、「今ちょっと情緒不安定でして」という。
「会う人会う人みんな『残念だったね』って言ってくれるんですよ。さっきも兼好師匠と楽屋で会ったら一言めが『すぐにあくよ』って。そんな会話あります? ……笑点で三平師匠が事実上クビになって、われわれ若手大喜利に出ていたメンバーで話してたんですよ。『宮治さんじゃないの?』『いやいやわさび兄さんじゃないですか?』なんて会話をしてたのに。あの会話をしていたときはもう決まってたんですよね……。でも私は宮治さんに『頑張れ』みたいなメッセージをSNSに上げたんですよ。いまだになんの返答もない」とだいぶやさぐれてるご様子。その後も結構毒を吐く。こんなキャラだったっけ?
噺は古き良きという感じの老夫婦がやっているラーメン屋が舞台。常連客に券売機を導入したほうがいいといわれ、箱の中におばあちゃんを入れて対応するというもの。
うん、まあ、そうね、っていう感じ。面白いけど、初めて聴いても噺の流れが見えるというか。

白酒師、トリの彦いち師がまだ来ていないという。「実は私も同じ会に声をかけられてまして。僕はこの会があるって断ったんですよ。それなのに彦いち師匠は目の前のお金を取りに行った。……私も行けばよかった」とポツリ。
「それにしても武蔵小金井はいいですね。立川までイキってない。『私は各駅だけ停まればいいですから』って感じで。今日くるときも中央特快で三鷹まで乗ってきたんですけど、やっぱりなんか青臭い気がしましたから」と不自然なまでに武蔵小金井を持ち上げる。
噺は亭主が芋好きで留守中に牛をつつくという兼好師と同じ型。マグロで一杯やってる型があって、どっちが誰の型だったかな……。
白酒師のおさきさんは単に旦那に愚痴を聞いてほしいだけで、いつの間にか惚気を言っていたりするのがおかしい。それなのにいつの間にか別れさせられそうになって慌てるさまが笑える。

兼好師、「今年はまだいいことがない。……そんなときに日大は素晴らしいですね、定期的に問題を起こしてくれますから。前回がタックルで今回がキックバックって」と相変わらずの日大いじり。
「落語界でも喬太郎師匠、志らく師匠、白鳥師匠、それにわさびくん。……いかにも犯罪しそうですもんねえ」と周りも巻き込む。
日大の前理事長が相撲関係者だったことから相撲の噺に入る。
「親方や」といいながら左手を、「ご贔屓衆の」といいながら右手を掲げるのは兼好師オリジナルだと思うのだが、これを今日はいつも以上にたっぷりと間をとってやっており、何度聴いても笑ってしまう。

兼好師の後にやま彦さんが高座返しで現れ、めくりをめくり……ん、やま彦さん? と思ったらそのまま高座に上がる。「えー師匠がまだ来ておりません。15時4分に駅につくという連絡が先ほどありまして……。『兼好師匠いまどのあたり?』『9日めです!』というやりとりもありました」とのことで師匠が到着するまでつなぐようだ。通りで出囃子が違うと思った。
妹弟子のきよ彦さんとの扱いの違いをボヤき、「やま彦」の名前の由来を話し始めたところで裏がバタバタとし始め彦いち師匠が到着したようで交代。

ダッシュで彦いち師、でもまあそれはいつものことだしなあ。
座布団に座って開口一番「暑い!」。夏の高座のように扇子でパタパタと顔をあおぐ。「電車の中でやま彦に状況を聞いていたんですけど、兼好さんの演目を聞いていなかったんですよ。『兼好さん今どの辺?』『7日めです!』『大安売りだね!』なんていう遊びも」。なんだけこう余裕あるじゃないですか。
「今日やろうと思っていたネタがあったんですけどやめます」と『長島の満月』に。なんだろ被ったんだろうか。遅れた分時間調整のしやすそうなネタにしたのかとも思ったが、わりとたっぷりめにやってたしなあ。
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