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第百四回 一蔵ひとりの会 スペシャル [落語]

第百四回 一蔵ひとりの会 スペシャル
於:池袋演芸場

三遊亭二之吉『手紙無筆』
春風亭一蔵『大師の杵』
春風亭一蔵『厩火事』
春風亭一蔵『御神酒徳利』

猫のココアがここ最近くしゃみを連発していたので先々週あたりに病院に連れて行った。薬も飲ませておかげでくしゃみもまったく出ていなかったのだが、まーだ飲み薬も出るし点鼻薬も続けろという。えー。つーかもう先週からぜんぜん普通なんですけど……。つーかこの病院どんなに朝早く行ってもひとりでも前の人がいるとそれだけで1時間待ちとかになるから嫌なんだよな……。前はもう少しスタッフいたと思うんだけど。こないだなんかも日曜の午後で前に3組ぐらい待ってるだけで会計終わるまで3時間くらいかかって俺も猫もぐったり。まあ今日の薬を飲み終わったらそれで終わりってことだからまあいいが。
戻ってきて年賀状。めんどくせー。来年は寅年だから、キジ白のシュガーを「トラ柄」だと言いはったデザインで作る。大変かわいい。……それはいいけどプリンターが全然動かないんだけど。んー? データは受信してるが印刷スピードが絶望的に遅い。ハガキ1枚カラープリントするのに1時間かかる勢い。あー? 去年はサクサクできてたじゃんよ。書き出しの設定などを変えてみても一向に改善されず。おいマジかよ。せっかく年賀状作ったのにプリントできなかったら意味ねーじゃん。

昼はそんな感じで過ごして夜は池袋に。冷え込みがきつい。バイクだと顔や指先がかじかむ。

一席め、真打昇進に向けていろいろ準備を行っているそうで。今回の三人集の昇進では、合同でパーティーをやるそうだ。これは本来ひとり真打とかふたり真打のときに行うパーティーで、 3人で昇進する場合では異例だそうだ。さらにそれぞれの客や他の協会のお偉いさんなんかもくるパーティーも一緒なんだそうだ。「でね! いつもは入れていないアンケートを今日は入れています! 皆さん! 皆さんはそのパーティーに出席する資格があります! アンケートに住所と名前を書いてください! 今日の落語の感想なんて書いたらぶっ飛ばすよ! 『一蔵から年賀状も来るから大丈夫』って人もとりあえず書いて!」とのことなので書いて出す。帝国ホテルで千人単位ってことだけど、これ行ってまともに会話なんてできないんじゃないかなあ。人間ドックで胃カメラを飲んだ話や、今年亡くなった師匠方との思い出話などをいつものようにマクラ大盛りで。川柳師は前座にお年玉をくれないことで有名だったそうだが、顔に力を入れて少しドスを効かせて挨拶すると翌日お年玉をくれたという。「私はこれで4年連続でお年玉をもらった」といっていたが、それもうおじいちゃんをカツアゲしてるだけじゃ……。
いつのまにか噺に入っているが、たけ平師から教わったという『大師の杵』、もとのたけ平師もそうだが地噺の途中でどんどん脱線していってどこまでがマクラでどこからが本編なのかわからなくなる。まあもともとそういう噺なんだろうけれど。一蔵さんのようにご陽気にテンション高くわーわーやってるのが楽しい一席。

最近はようやく郊外の落語会も戻ってきたようで、昨日行ってきた本厚木の落語会でのエピソードをマクラに。130回を超える古くからやっている会だそうで、夫婦で主催しているらしい。一応亭主が会長で奥さんが副会長という立ち位置らしいが、こういうときの常としてやはり奥さんのほうが強いという。打ち上げがあったそうだが、知らずに次の予定を入れていたために断らざるを得ず、そのときに奥さんに言われたことについてなど。
そんなあたりから亭主より強い女房の噺に入る。
今日はいつもよりも旦那の説教も落ち着いたトーン。夫婦喧嘩の顛末を聞いたあとで、「で、お前は一体どうしたいんだ」と詰め寄る。実はおさきさんは別れるつもりなどなく、単に愚痴を聞いてもらいたいだけだったのが思いもかけずに窮地に追い込まれるのがおかしい。

三席め、「年末らしい噺を」と年末の煤払いが発端の『御神酒徳利』に。
「正直だけが取り柄で二番番頭になった」という善六さんの周囲からの扱いが雑でおかしい。
女房に易の手ほどきを受けるときに「艮為山(ごんいさん)に山水蒙(さんすいもう)、『権太楼とさん喬』って覚えときなさい」と言われ、「権太楼に三太楼?」と聞き返すのがギリギリを攻めているようで面白い。
鴻池の支配人がコッテコテのコワモテ大阪弁で、しかもいかにも反社な感じの雰囲気をまとっている。これがグイグイと「うちのお嬢さんを診ておくんなはれ」と圧をかけてくる。神奈川では「新羽屋を助けておやんなはれ」と強要され、「『ミナミの帝王』!」と困惑しているのがおかしい。大阪に着いて鴻池の旦那に会うとこちらもまたマフィアのファミリーのような雰囲気。こういうのは一蔵さんのキャラと合っていて楽しい。
この噺もいつもよりはテンション控えめ? でもそっちのほうがいいと思う。声を張り張りの力押しもいいけれど、もっと丁寧にもできると思うんだよなあ。

今年はこれで落語納め。いい締めくくりになったんじゃないでしょうか。


さて自分以外誰も興味ないであろう一年の集計。
今年は578席。……馬鹿じゃないの。ここ10年で最多。緊急事態宣言とかあったのに。
いやー聴いたなー。基本土日祝しかなくてこんだけ聴いてたらまあ結構なモンでしょう。
これいくら払ったのかな……。そういう野暮なことはやめよう。
まあ今年は結構寄席に行ってるし、昼夜の通しとかをやってるのでその影響は大きい。

十席以上聴いた人は下記。この人たちだけで4割超えてる。
1.三遊亭兼好:76席(38会)
2.入船亭小辰:46席(21会)
3.春風亭一蔵:27席(11会)
4.入船亭扇辰:23席(12会)
5.三遊亭天どん:18席(11会)
5.桂宮治:18席(10会)
7.三遊亭萬橘:14席(9会)
8.三遊亭遊馬:10席(7会)

次点で遊雀師9席、龍玉師8席、一之輔師7席。
一之輔師少ないな。もっと行きたいところだが。
上位はいつもと変わらずだが宮治師が増えて遊馬師が減った。遊馬百席の復活を心待ちにしております。

参考としてしゅりけんさん22席、辰ぢろさん11席、ごはんつぶさん8席。
そらお目当ての師匠の前座さんはよく聴きます。来年はけろよんさんが増えることだろう。

それにしても兼好師のネタの豊富さよ。
76席聴いたうち、重複したのは『不動坊』や『厩火事』など11ネタがそれぞれ2回。あとは重複なしで、つまり私は1年で65演目聴いたことになる。
小辰さんは31演目。『高砂や』が5回と遭遇率が高かった。

演目としては『子ほめ』11回、『金明竹』『道灌』8回。まあそらそうでしょうな。
『あくび指南』『不動坊』『高砂や』が6回。うん、ほぼ小辰さんだ。

来年はどうなるか。三人集の真打昇進興行にはできるだけ行きたいから、また寄席の割合が増えるかな。
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