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らくご長屋 宮治連続独演会 令和3年11月21日 [落語]

らくご長屋 宮治六連続独演会 令和3年11月21日
於:中野 なかの芸能小劇場

桂宮治 ひみつの時間
桂宮治『風呂敷』
桂宮治『芝浜』

ひみつの時間は相変わらず他人のワルグチを。
文治師に空治さんがいたずらを仕掛け、それを録画してYoutubeにアップしているのだとか。先日文治師と一緒の仕事で、楽屋に遊びに行ったときにたまたま現場に居合わせ、片棒を担がされたのだとか。「前座が師匠にそんなこと普通します!? 俺師匠のこと大好きで抱きついたりしちゃうけど、そんなことしないよ! 『破門だ!』って言われたら怖いし。そもそもウチの師匠、優しいけどホントは怖い人なんだから。誰かが喧嘩とかしてたら『やめろ!』って割って入るような鉄火な人なんですよ。そんな師匠にドッキリとかできないよ。この世界って師匠が神で弟子は虫けらくらいの差があるのにあそこは逆なんだ」だそうで。
宮治師は学校公演が大好きなのだそうだが、自分の子どもたちが通う学校は避けていたとか。自分のせいで子どもがいじめられたら、という配慮だそうだが、どうしても断れないルートから依頼されてしまい、初めて行ってきたという。「学校公演で緊張なんかしたことないのに、初高座より緊張した。想像できます? この学校公演大好き宮治くんが舞台袖でカタカタカタって震えてるんですよ」見てみてえー。
家に帰って娘に「どうだった?」と聞いたところ軽く返されてしまったそうで、「そんなこと言われるために噺家になったんじゃない」とやや落ち込んだ感じに。

一席め、この会の後に静岡の仕事があるそうで、「帰りの新幹線のビールを楽しみに……」という一言から酒の話に。「以前医者から『娘さんたちの成長を見たくないんですか』とおっかない顔で言われて、ひと月ほどやめたことはあるんですが、どうしても飲んじゃう」そうで。まあ俺もなんだかんだと飲んじゃうので人のことは言えないが。
酒の話から酔っ払いが登場する噺の『風呂敷』に入る。
酔っ払った亭主が実はかなり気を遣っており、女房の方はすることをしているという、だいぶ「聞いてた話と違う」という齟齬感がおかしい。
サゲの一言ですべてひっくり返るのもいい。

二席め、「次の会の雲助師匠がいらっしゃるので長い噺はいたしません」といいながら『芝浜』に。
宮治師のは初めてか。さらに今シーズン初。
宮治師のは財布を拾うときは魚勝に視点がついていく型。が、三木助型のように夜明けの描写までは行わない。
「夢だ」と信じ込ませる場面の前には魚勝を起こす前に心を落ち着かせるおかみさんの姿が描かれる。「こらから騙すんだ」という覚悟は伝わるが、個人的には古今亭の「金を拾ったのは本当に夢なのかもしれない」という余地がある方が好きかな。まあこれだけ有名な噺で何度も聴いてるので夢もなにもないのだけれど。
タグ:桂宮治
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