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らくごカフェに火曜会 11月2日 [落語]

らくごカフェに火曜会 11月2日
於:らくごカフェ

春風亭与いち『家見舞』
春風亭一蔵『猫の災難』
春風亭一蔵『熊の皮』
春風亭与いち『明烏』

二日続けて平日落語。そんなの初めてじゃなかろうか。
とはいえ一蔵さんの真打昇進発表後最初の会だというのだからちょっと興味がある。
それに今年もまた一蔵さんとタイミングが合わないんだよなあ。「一蔵ひとりの会」がある日に大概兼好師の会が入っていたり、他の用事が入っていたり。今週くらいはまだ仕事に余裕があるんで二日連チャンで早めに上がる。どちらにせよ今日は早めに上がってまた錦糸町のタイ料理家にでも行こうかと思っていたのでちょうどいいや。

先に上がったのは与いちさん。
なぜか与いちさんの口から「昨日一蔵兄さんの真打昇進が決まりました!」と発表があり、大きな拍手が起こる。途端に楽屋から「何でお前が先に言っちゃうんだよ!」と一蔵さんのブーイングが上がり、「拍手貰っちゃいました」とドヤ顔をキメる。
与いちさんは仙台で一之輔師の落語会を開いているところの息子だそうで、その繋がりで弟子入り志願をした本人曰く「裏口入学」だそうだ。
初めて弟子入り志願をしたのは高一の頃だそうで、仙台の会が終わってから一之輔師を呼び出した(!)らしい。そこに一蔵さんも一緒にきたそうで、その初めての邂逅を語る。
「おめでたいのでウ◯コの噺をします」と『家見舞』に。なぜ。
しかし与いちさんは寄席で何度も聴いているが、なんというかムラがないという印象。伝わるかわからないけど、ずーっと幅広い安定感があるというか。メリハリがないってことじゃないですよ。二ツ目に上がりたてとは思えない安心感。顔もいいし若いし、今後売れていくんじゃないかなあ。

一蔵さんの一席め、まずはやはり真打昇進の話題を。
一朝師から内耳の電話をもらったときの状況の再現から新版三人集の三人で昇進できる喜びなどを。特に小辰さんは入門時期としては一蔵市弥よりも下のまめ平扇の方が近いということで少し心配もあったらしい。とはいえ真打昇進が決まる間際となるといろいろと周りからそれとなく声を掛けられるそうで、正蔵師などからもなんとなく匂わせるような発言があったとか。
真打昇進の内示があってから酒を控えているそうで。しかし先週㐂三郎師たちと九州への長めの旅の仕事があったそうで、真打昇進の準備の大変さをわかっている㐂三郎師は「わかった、呑ませないよ」と言ってくれたという。「初日だけ。あとは時間が経つと『俺の酒が呑めないのか!』って感じ。『酒飲みの噺は呑めない人のほうが上手い』って聞くけどなるほどと思いましたね。1時間もしないうちになにいってるかわからなくなる」そうだ。
『猫の災難』は久しぶり。冒頭で「あ~~呑みてえなあ~~……」といいながら「マクラ長すぎたなあ~~……」などとぼやきを挟むのがおかしい。
火曜会はワンドリンク付きでビールも飲めるので、熊の盗み呑みと合わせてビールを飲む。ちょっと楽しい。
一蔵さんは酒を呑みたいと逡巡する場面で「一杯いただくよー!」と許可をとったり、もうひとりの人格が酒を呑まそうとそそのかしてくるのが楽しい。

二席め、「さっきは拾わなかったけど与一さんの『裏口入学』の話ね、覚えてますよ」とそこから自分の入門志願ほ話を。小三治師がトリの芝居で一朝師に入門を願い出ており、その話はよくマクラで話すが、その後の一朝師の反応については初めて話すそうだ。おそらく今後いろんなところのマクラに出てくるだろう。
おかみさんに扱き使われながらもウインクや投げキッスでごまかされてしまうチョロさがおかしい。
「甚兵衛さんが大好き」と言っている医者の先生に暴言を吐き続け、「……そういうところちょっと嫌い」といわれてしまうのも笑える。

与いちさんの二席め、「一蔵兄さんの打ち上げでのヨイショはすごい。女性を『姫』、男性を『殿』と呼ぶんですから」。確かに俺もいわれたことあるな。「入門前の私に対しては『若旦那』といってきた」そうで。言いそう。
そこから若旦那噺の『明烏』に。
二ツ目になりたてだとみんな『明烏』やりがち。噺家あるあるなのだろうか。
それはともかく、この噺もやはり安定感がある。最初から最後までダレることなくしっかりと聴かせるのはやはり力があるからか。ちょっと小辰さんのと似てる感じがする。

流石に寄り道せずに帰る。うーむ資格試験勉強する気ねえなこりゃ。
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