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第449回ノラや寄席 秋の三人旅〜小せん・龍玉・天どん三人会 [落語]

第449回ノラや寄席 秋の三人旅〜小せん・龍玉・天どん三人会
於:中野 なかの芸能小劇場

柳家ひろ馬『道灌』
三遊亭天どん『ちきり伊勢屋』
柳家小せん『景清』
蜃気楼龍玉『もう半分』

親父の墓参り。やっぱりこの時期のバイクは最高に気持ちいい。
お寺があるのは梨で有名な場所なので、近くの直売所で1袋1800円もする高級梨を買い込む。1個600円て冷静に考えると高いよなあ……。まあ年に一度の贅沢として。
さらに近場の温泉へ。最近はサウナも復活しているようで、3セットをこなして心身ともに整う。

ところが。2時間弱で戻れるはずが、大渋滞に阻まれる。しかも抜け道のような裏道でハマったからさあ大変。バイクなのにすり抜けもできず、大幅に時間をロスしてしまう。やっぱバイクのときはナビを信じずに大きい通りを選んだ方が結局は早い。何度も学んでいるのにナビに「10分早いルートを見つけました」とかいわれるとついそっち行っちゃうんだよなあ。

それでもギリギリ間に合うな、と見えたら会場近くで盛大に道を間違える。おいおい、なかの芸能小劇場なんて何十回何百回と行ってるところじゃん、なんで間違えるかなあ。
まだ曲がる道じゃないのに何故か「あ、ヤベ曲がる道過ぎちゃった」と思い込んでしまった。
引き返そうとするも東京裏道特有の一通地獄で行きたい方向へ行けず、グルグルと回った挙句に最初の地点に戻っているという絶望を味わう。
その後ふとまだ曲がるところじゃなかったと気づいて戻れたのだが、焦ってると正確な判断ができなくなるね。
で、そのせいで5分遅刻。それでオープニングトークの鼎談を聞き逃してしまった。このメンツでの鼎談て何を話すか興味があったのになあ。受付で検温とかしてるときに天どん師のうひゃひゃ笑いが聞こえてきた。まあ5分で終わったんだから今日の会のコンセプトを話したくらいなんだろう(と自分を納得させる)。

天どん師、「今日は9時までに終わらなきゃならないって会場に来てから知らされましてね。普通にやったら40分から1時間かかる噺を持ってきたんですけど、僕はマジメなんで、30分で終わろうと思います」とマクラもそこそこに噺に入る。
『ちきり伊勢屋』は名前は知っているが初めて聴く噺。
よく当たると評判の占い師に「2月15日に死ぬ」と見立てられた若旦那の噺なのだが、この若旦那が「どうせ死ぬんだから」とお金を施したり大金をばら撒いて遊んだりする。
他の人のを聴いたことがないのて比較はできないのだが、ストーリーだけ見ると「ヤケになって」という感じになってもよさそうなものだけれどもそんな感じは一切なく、むしろものすごくポジティブ。
死の予告をされた当日もノリノリで「よーし、死んじゃうよー!」ととにかく明るい。このどこまでも明るい若旦那のキャラが天どん師らしくてとても楽しい。
でもなんだろ、どこかウェットな部分も感じる。どこが、と聞かれても困るのだけれど。

小せん師、「……さすがに30分では無理でしたね、しかしあんな『ちきり伊勢屋』あるんだ」とのことで、うーんやっぱり他の人のも聴いてみたいところ。兼好師土日の会でやってくれないかなあ。
『景清』は以前に聴いたことがあるはずなのだが、このブログを始める以前のようで、手元に記録は残っていない。一之輔師だったかなあ。どこかちょっと郊外での会で聴いたようにおぼろげに覚えているのだが。
旦那とのやり取りの中で、目が見えなくなってからおかみさんをもらったという話題が出て、「目が開いてないのに帰れない」と嘆くシーンがある。自分の中で『心眼』と噺が混ざってしまい、目が開いた時点で「さっきあんなこといってたのみおかみさん裏切るのかあ」と思っていたら、おかみさんをはじめて見て「きれいな人だ……初めまして」とサゲて終わり。後味よく終わってよかった。

龍玉師、『もう半分』は6月にも聴いているがやはり表情がすごい。
煮売り屋の主の酷薄な表情や棒手振りの爺っつぁんの絶望感漂う上目遣いの凄まじさが伝わってくる。
そこからのクライマックスでの大笑いが鬼気迫って圧倒されそう。

陽が沈むともはや寒い。もう夜にバイク乗るなら上着持って行かないとなあ。
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