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和室カフェ 其の二十五 [落語]

和室カフェ 其の二十五
於:神保町 らくごカフェ

トーク
立川笑二『お菊の皿』
入船亭小辰『佐々木政談』
入船亭小辰『あくび指南』
立川笑二『粗忽の釘』

昨日は無事ココアの抜糸が済み、ようやくカラーが外れる。久しぶりに毛づくろいができて嬉しそう。があと何日かは服を着せたまま。もうちょっと我慢してね。
で、今日は私のワクチン2回め接種。いろいろ情報があったので鎮痛剤やらスポーツドリンクやら準備万端……熱すら出ねえ。えー大丈夫なのか俺。抗体できてるのだろうか。
……まあ何もないなら前から行くつもりだった会に行きましょ。さすがに予約はしてないけれど。

まずはふたり揃ってオープニングトーク。「小辰とー!」「笑二でー!」『和室カフェー!』という挨拶は健在。いつも笑二さん自身が忘れているけれども。
この会は一度1月に緊急事態宣言で流れており、それから笑二さんとずっと連絡がとれずにここまで伸びていたとか。しきりに笑二さんが恐縮するも、「いや、こうなると電話に出たことにちょっとびっくりする」とのこと。どんだけレアキャラなんだ。
「1月のほうが今よりもだいぶマシでしたね。だから私は『今日は常に最良の一日だ』と思って過ごすようにしています」という笑二さんだが、一見ポジティブなことをいっているようだけど、これは結構怖いことなのでは……。
最近は出歩かないのでマクラがないというふたり。笑二さんは沖縄のお祖母さんの家に行って親戚と会った話、小辰さんはお母さんが家の鍵を忘れて締め出されたときの話でここ最近しのいでいるとのこと。確かに小辰さんのは先週聞いたな。

笑二さんの一席め、噺の骨子は『お菊の皿』なのだが、中身はだいぶ異なる。
スタンダードな型だとご隠居から話を聞いた町内の若い衆がぞろぞろと皿屋敷に向かうが、笑二さんのだと熊さんと八っつぁんのふたりだけ。それも熊さんが皿屋敷に向かう道すがらに怪談を聞かせる形になっており、それを聞いて「その話はおかしい」といろいろとおかしな点を指摘する。言われてみれば確かにという内容で、それだけでも面白い。
その後お菊さんに八っつぁんがハマってしまい、その理由は「生身の女は裏切るから」というなんともサイコなもの。幽霊のお菊さんを応援するのが生きがいという、なんというか昨今のアイドルにハマる人たちの言い分を聞いているような。実際お菊さんのパフォーマンスもアイドルっぽい。

小辰さんの一席め、「笑二さんの改作には必ず心を病んでいる人が出てくる。今日なんかはまだいい方。『鼠穴』の改作を聴いたときはただでさえ苦しい話なのにさらにこれでもかとツブそうとしていて、ちょっと『鼠穴』が嫌いになった」という。
小辰さんの『佐々木政談』は初めてか。
白吉のこまっしゃくれた感じと佐々木信濃守の落ち着いた物腰との対比がいい。大袈裟な感じはなく、いかにも扇辰門下という感じ。

二席めの『あくび指南』も2回めとあまり聴いていない。
これはすぐわかる。一之輔師のやつだ。
あくびを習いに行ってお師匠さん(の奥さん)に「歳は28で……独り身です。職業は……大工です」と口説くところや、「あくびの下地はおありかな」とたずねられて「あるわけねえだろそんなくだらねえもん!」と真っ向からびしゃっとあびせかけるところなどでわかりますね。
一之輔師ほどははっちゃけてはいない感じだが、それは小辰さんのキャラもあるのだろう。

笑二さんの二席め、この噺に登場する主人公もまただいぶ振り切れた感じ。
お隣に謝りに行くのになぜか「落ち着くために」持っていったアイテムが煙草ではなくオヤジの形見のおまる。引っ越しの場面にも出てきたのを再登場させる。
隣に上がりこんでおまるに座りながら馴れ初めを語るが、「~それで生まれたのがアタシ」と両親の馴れ初めから話すというかなりブッ飛んだキャラになっている。隣人が「引っ越そう、あれが隣りにいたらたまらない」となるのもうなずける。

会が終われば20時過ぎ。いい加減そろそろ飲食店の規制どうにかなりませんかね。
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