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第507回 花形演芸会 [落語]

第507回 花形演芸会
於:国立演芸場

金原亭杏寿『道具屋』
柳家緑太『締め込み』
宝井琴鶴『明智左馬之助湖水渡り』
入船亭小辰『団子坂奇談』
蜃気楼龍玉『親子酒』
まんじゅう大帝国 漫才
鈴々舎馬るこ『御神酒徳利』

バイクを駐輪場に置こうとしたらなんか見覚えのある人が。楽屋入りしようとしていた小辰さんで久しぶりに挨拶をする。

杏寿さん、なに、金原亭はアイドル並みのかわいい子しか弟子取らないことになったの? 落語会の秋元康か。
鈴木杏樹に似てるから杏寿なのだろうか? ちょっと調べてみたらホントに元女優だそうで、これも乃ゝ香さんと同じ。やー、本人がやりたいってならしょうがないけど、なんというか……。あまりキレイすぎると落語の面白い云々よりもそのルックスの方に気が行ってしまってあんまり得じゃない気がする。これもセクハラなのかね?

緑太さん、実家に泥棒に入られた話をマクラに。土足で家に入られたのに被害はカップ麺とアメだけだったとか。そんなエピソードから『締め込み』に。
風呂敷包みを挟んだ夫婦喧嘩で、夫婦の馴れ初めなんかは出てこない。泥棒と呑んでもすぐに酔いつぶれてしまってあまり噺に厚みがない感じ。

小辰さん、「琴鶴姐さんから『笑いどころのない噺でゴメンね。でも落語の方で盛り上げて!』と言われたんですけど……。これから申し上げる『団子坂奇談』という噺には笑いどころが一切ない!」。確かに……。その分かマクラを頑張っている感じ。
噺本編は、まあ、いつものように達者で……。ていうかこの噺ってなんか感想出にくいんだよなあ。

ゲストの龍玉師、こういう立ち位置の場合は『親子酒』なことが多いような気がする。
まあ外れることはないよねえ。
酔っ払いの大旦那のグダグダっぷりが楽しい。

まんじゅう大帝国、タイタン所属らしく、なんとなくうっすらと爆問っぽい。
噛み合うようで微妙に噛み合わないというネタ。

馬るこ師、善六さんが徳利を水瓶に沈めたのではなく、他に犯人がいて……というややミステリ的な要素が含まれる。その犯人をかばうためにそろばん占いを編み出し、旦那までもたしなめるという初めて聴く型。
さらに神奈川宿でも薩摩藩の密書ではなく、主の金が盗まれたということになっていた。
噺の大筋は変わっていなのだが、細部は全く異なっていてもはや違う噺のようになっている。結局大坂までも着いていないし。もしかしたら鴻池までたどり着いてるパターンもあるのかもしれないが。
いつものように「どんな手を使ってでも笑わせてやる」という感じよりも、ちゃんと噺を一度分解してブラッシュアップして再構築しました、という感じが伝わってきた。終わったあとに思わず「へえーっ」という声が出てしまう。

終演後に駐輪場に向かっていたらまたばったり小辰さんに会う。「よく会いますね。……そういえば先週は浅草にもいらしてましたよね」と言われる。見えんの? いや出番前に袖から客席を覗いてたのかな。夜席の最後までいたと話したら「体に悪いですよ……」と言われてしまう。そらそうだよねえ。明日の中野の会も行くことを伝えて家路につく。
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