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第九十七回 一蔵ひとりの会 スペシャル [落語]

第九十七回 一蔵ひとりの会 スペシャル
於:池袋演芸場

三遊亭ごはんつぶ『つる』
春風亭一蔵『佐野山』
春風亭一蔵『笠碁』
春風亭一蔵『宿屋の仇討』

黒猫ココアの避妊手術前検査へ。
開院10時の15分前に行ったのに3番め。すごい待たされた上に検査結果が出るまでもまた待たされる。血液検査ではいくつか正常値ではないものもあったが、とりあえずは大丈夫とのこと。
そして猫エイズ、猫白血病の検査結果も陰性。よかった。ココアを拾ってきたからこっち、ずっと気になっていたことがやっと晴れる。やっぱり元ノラだとね……。万一陽性だった場合はミルクとシュガーと隔離せねばならず、それもまあ大変というか実質ムリだろうからホントよかった。
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ひとりの会スペシャル、以前のらくごカフェでのレギュラー回でチケット買ってたと思っていたが、どうやら買いそびれていたらしい。以前にも札止めで断られたことがあったのでダメ元で一蔵さんに尋ねてみたところ、「〇〇さんのために残しておきました!」という調子の良い返事が。
会場に入ってみるとおそらく満席。上限の39人よりも入っているような……? まあもうこうなったら演芸場の方だって黙ってないよなあ。というかオリンピックやろうとしているのに居酒屋とか寄席がダメってどういう基準よ。あ、とりあえず寄席支援のクラウドファンディングには初日に参加しました。そんなにたくさんは出せないけど、まあ落語会数回分と思えばね。
https://readyfor.jp/projects/yose

さてごはんつぶさん、「先ず生きてる」タイプの先生のところに訪ねて行くというのは初めて聴いたかも。肝心の鶴の謂れも、ご隠居の茶目っ気からの作り話ではなく、苦し紛れにひねり出したもののため「お前これを他所でやるんじゃないぞ」としつこいほどに念を入れるのがおかしい。

一蔵さんの一席め、今日は新しく楽屋入りした前座さんのひろ馬さんが入っているという。小せん師のお弟子さんらしく、早稲田を出てイギリスの大学院まで出たのに、噺家になりたいと京都の旅館で住み込みで働いてお金を貯めてから弟子入りしたらしい。「そんな世界じゃない! 『あ、俺落語家になろーっと』って弟子入りしてるヤツらの集まりですから!」と張り上げる。
ごはんつぶさんは「兄さん、アッシは高卒です!」と一蔵さんに取り入るものの、「(母校の)海老名高校は、(一蔵さん出身高校の)田柄高校と同じくらいバカです!」と余計な一言でしくじる。
大相撲が千秋楽だったようで、「皆さんここにいるということは結果を知らないでしょう。帰ってからスポーツニュースで見たいとお思いでしょう。でも言っちゃう!」と優勝争いの結果を話す。優勝した照ノ富士が一度序二段まで降格してからの二場所連続優勝したことに感動したようで、「朝乃山も見習え! キャバクラなんかに行ってる場合か!」と喝を入れる。「キャバクラの女の子は自分の娘と同年代くらいなので私は行かないんですが、まあ朝乃山くらいの歳なら行きたいでしょう。朝乃山が落語を知らないのが悔やまれる。落語には『二階ぞめき』という吉原に行きたい若旦那が、家の二階に作った吉原の中でひとり芝居をして盛り上がるという噺がある。朝乃山がそれを知っていれば……!」と悔しがる。
相撲の話題からそのまま『佐野山』に。
一蔵さんの場合、佐野山自身のキャラはそんなに強くなく、あくまで穏やか。その分、谷風の押しが強い感じがする。

二席め、これまでさんざんマクラで話してきた白河高校落研OB会の新エピソードが語られる。あれだけネタにされていながらも毎年発表会には呼んでもらっていたろうだが、去年今年はさすがにできなかったそうだ。しかたないと思っていたら白河の名産品とともにDVDが送ってこられ……というもの。これまた強烈で面白い。「なぜだか落研OBというのは『二ツ目よりは上』という認識の人が多い」とのことだが、なんかわかる気がする。
趣味道楽の話から碁将棋に移り、季節的にピッタリの『笠碁』に入る。
お爺さんふたりが駄々をこねているという噺だが、待ったをかけられている方、つまり笠をかぶって様子を見に行く方の爺さんはまだピシッとしているのだが、待ったをかける方の旦那の幼児化がちょっとやりすぎかなあ。ちとキモい。
雨の中退屈だとボヤきながら婆さんや奉公人にネチネチと小言をたれているところはいかにも退屈そうで、そのさまがなんだかおかしい。

三席め、仲入りに来週行われるデブサミットのチケットを販売していたのだが、無事自分の持分を売り切ったとことと。デブサミットでは毎回大喜利があるのだが、今回は一蔵さんが司会らしい。「司会は気を使うんですよ。あまり上の人に強くツッコめない。でも私からチケット買ったということは私の味方の人が多いということなので、遠慮なく強く当たりに行ける」とか。当日どうなるやら。
『宿屋の仇討』はネタおろしか。江戸っ子三人組のタガの外れたハイテンションぶりがとにかく楽しい。一蔵さんのパワフルな話しぶりと合わせて騒々しさがハンパない。その分隣の侍の怒りぶりもものすごく、騒いでいるときとシュンとしているときの落差がおかしい。
「源ちゃんは悪党で」「色事師の源ちゃん」と源兵衛本人が囃し方を指導しているのも初めて聴くが、これもバカバカしくて面白い。

やっぱり寄席の客席はいいな。
タグ:春風亭一蔵
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