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池袋演芸場 四月上席 四月十日 [落語]

池袋演芸場 四月上席 四月十日
於:池袋演芸場

昼席
三遊亭歌彦『初天神』
アサダ二世 奇術
三遊亭窓輝『武助馬』
古今亭駒治『十時打ち』
風藤松原 漫才
神田茜『あちらかしら』
三遊亭白鳥『実録鶴の恩返し』
ストレート松浦 ジャグリング
柳家小ゑん『焼きそば』
三遊亭ふう丈『新作(配信物件)』
入船亭扇辰『三方一両損』
林家楽一 紙切り
三遊亭天どん『新作(寄席案内)』

夜席
入船亭扇ぱい『饅頭こわい』
春風亭㐂いち『熊の皮』
春風亭与いち『のめる』
笑組 漫才
春風亭一左『堪忍袋』
柳家はん治『妻の旅行』
立花家橘之助 浮世節
古今亭志ん輔『宮戸川』
春風亭一朝『芝居の喧嘩』
春風亭朝之助『ぐつぐつ』
柳家三三『しの字嫌い』
林家二楽 紙切り
春風亭一之輔『粗忽の釘』

さすがに同じ芝居を3回、しかも昼夜、しかも2日続けてというのは初めて。ホント「他に行くとこねーのか」って言われそう。ブログの更新も滞る。まあ千穐楽なんで。

駒治師、昨日のマクラで『十時打ち』について話していて、聴きたいと思っていたので嬉しい。

白鳥師、高座の上に持ち込んで座布団の前に置いてる箱なんだろう……。

ふう丈さん、自分で企画して撮影した噺家が出演した配信ドラマについて話す。「苦労の割に再生回数が全然伸びない。配信に夢なんか持っちゃダメです。噺家がバンド組むとかやっちゃダメです」。一蔵さんが話してるのしか聞いてないけどそんな内容だっけ。
噺も天どん師の弟子のごはんつぶさんが私生活を定点カメラで配信する代わりに格安で住めるというもの。実在のごはんつぶさんの名前出す必要ある?

この顔ぶれの中の扇辰師が嬉しい。一度ピシッと締めてくれる感じがする。
ただ、「ふう丈、なんだあの野郎。喧嘩売ってんのか?」とおかんむり。そりゃ三K辰文舎の活動をしている師匠からすれば「噺家がバンド組むとか」っていうセリフはカチンときたんだろう。
「寄席の持ち時間は短いんだよ。でもまあ江戸っ子のお噂でも……」と噺に入る。
トントンと軽やかに語られる江戸弁の啖呵が気持ちいい。
大岡様が出てくる前にサゲ。

天どん師、ふう丈さんの配信動画についてさんざんこすりまくっていたらふう丈さんが乱入。構わずその後にも続けていたらもう一度乱入される。一回でいいよ……。「噺家がバンド組むってね……」と話したら今度は扇辰師が乱入。これには天どん師もちょっと驚いていたっぽい。「バンドを否定したわけじゃないんですけどね……。これで楽屋にも誰も味方がいなくなった」。
噺は若いカップルが末廣亭にやってきて、男が寄席を案内するというもの。いろんな寄席の裏話や暴露話が盛り込まれていて最高。天どん師のあの飄々としたシニカルな口ぶりで語られるとほんと面白い。

㐂いちさん、さすが一之輔師の総領弟子というか。前座で聴いていた頃よりだいぶ上手になってるなーと思う。

与いちさん、濃い顔がこういう滑稽噺によく似合う。

志ん輔師、叔父夫婦の昔話の場面でサゲ。
家に入ってきたお花を見たときの叔父さんのニヤ~っとした表情がたまらない。

一朝師、トントンとした江戸弁が飛び交うのが心地よい。
一之輔師も「前座の頃習ったんですけど、演ってないですね……。ああいうの聴くといいなあと思うんですけどね」。

朝之助さん、本家小ゑん師の『ぐつぐつ』は一度しか聴いたことがないが、なんとなく小ゑん師っぽい感じがする。
久しぶりに聴く噺だが面白い。主人公のイカ巻のなんとなく情けないようないい人っぽい感じが朝之助さんに合っているように思う。

三三師、いやーこの木戸銭でこんな顔ぶれを一度に聴けるとかホントお得な芝居ですよ。
『しの字嫌い』も久しぶりに聴くが、清三と旦那のバチバチのやりとりが楽しい。

一之輔師、この間客席からの声掛けで気づいたのだが、今年で芸歴20年なのだという。◯周年記念の興行とかはしない方がいいと師匠にも言われたそうで、「そういうのはやりません。……決めました、今日が20周年記念興行です!」と宣言して大きな拍手。
入門願いに行ったのが20年前の4月下旬で、噺家になると客席に入れなくなるため、最後に寄席に行こうと通ったのがこの池袋だそうだ。
「4月上席でしたね。昼が真打昇進したばかりの喬太郎師匠で、夜が志ん朝師匠だったんですよ。その月の29日に亡くなった右朝師匠も出ててね。思えばあれが最後の高座だったんじゃないですかね。志ん朝師匠がトリとるなんて年に二度くらいしかないから超満員で、昼夜入れ替えなしなので昼から入って。そしたら4日めくらいから入れ替えにしやがったんですよ!」と思い出を語る。
「最終日にも来ました。だからちょうど20年前の今日ここが客として最後の寄席だったんですよ。そう思うと感慨深いというか」。今日の高座を聴いた人がまた弟子入り志願にきて、その人もまた大人気芸人になったらすごいだろうなあ。
久しぶりの『粗忽の釘』をたっぷりと堪能。新居に張ってあった蜘蛛の巣のクモが「天どんに似てる。殺しちゃえ」といって釘を打つ。イチャイチャしてんなあ。
隣の人に「どこに釘打ったんですか」と聞かれて「天どんの上」と答えるのがおかしい。ちゃんと伏線を回収している。

さすがに落語聴きすぎたか。
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