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池袋演芸場 四月上席 四月九日 [落語]

池袋演芸場 四月上席 四月九日
於:池袋演芸場

昼席
三遊亭ぐんま『赤ちゃんハイハイ』
三遊亭歌彦『魚根問』
アサダ二世 奇術
三遊亭窓輝『権兵衛狸』
古今亭駒治『生徒の作文』
米粒写経 漫才
神田茜『でもね』
三遊亭白鳥『マキシム・ド・呑兵衛』
ストレート松浦 ジャグリング
柳家小ゑん『レプリカント』
柳家花いち『アニバーサリー』
橘家文蔵『千早振る』
林家楽一 紙切り
三遊亭天どん『私をそば屋に連れてって』

夜席
入船亭扇ぱい『子ほめ』
春風一刀『最後の晩餐』
春風亭与いち『家見舞』
笑組 漫才
春風亭一左『そば清』
橘家圓太郎『棒鱈』
立花家橘之助 浮世節
古今亭志ん輔『元犬』
春風亭一朝『湯屋番』
春風亭朝之助『だくだく』
古今亭菊太楼『猫と金魚』
林家二楽 紙切り
春風亭一之輔『鰻の幇間』

有給。
法務局に書類を取りに行ったり掃除したり。

え、なんか人多くない? 平日の昼間なのに。

駒治師、骨組みは『生徒の作文』だが、肝心の生徒の作文は駒治師らしく鉄道のことがメインになっている。『恋の山手線』のように作文の中に地下鉄の駅を盛り込むのはお見事。さすが。

米粒写経の漫才は初めて聴いた。韓国語や他の言語のように日本語を話すネタ。サンキュータツオさんと居島一平さんの頭身差が気になる。

白鳥師、ネタの中でちょいちょいスベり、「このネタの賞味期限も切れてきてる」「そんこというな、いろんな人がやってくれてるんだ」「そんなこといったって誰もお金くれないんだぜ……」「やめなさい!」とメタ発言がおかしい。

花いちさん、以前にも聴いたことがあるが、売れない噺家が記念日の食事するのに扇子と手ぬぐいで見立てるというもの。
これもまたメタっぽくて楽しい。

文蔵師、前座さんがまだ高座返しをしている間に登場。「急いでるもんでね」。なんかいつも何かしら前座さんと絡んでる気がする。そういうの好きなんだろうな。
噺は先生と愚者ではなく、兄貴分に弟分が聞きにくるという型。
兄弟分だけにツッコミやこじつけの押し付けも容赦ない。「『とは』って何? 『千早の本名』とかダメだかんね!」とかものすごくおかしい。今まで聴いた『千早振る』の中で一番かもしれない。
「『とは』とは!?  ……トリの天どん任せよう」でサゲ。キラーパス出すなあ。

天どん師、いつもながらぼやき節が止まらない。「もしかしたら今日初めて寄席に来たっていう人もいるかもしれないですけどね。そんなの知らないですよ。入口に『天どん』って書かれてるのに入ってくるほうが悪い」って。
「毎日言ってますけどね、皆さん8時になったら帰ってくださいね。最後までいちゃダメですよ」と仲良しアピール。
「トリは大変なんですよ。ああいうことされるの困るんですよね。……全盛の花魁が乞食になったらフジテレビの『ザ・ノンフィクション』あたりが密着するんですよ。でー、ディレクターがいうんですよ。井戸に『とーっ』と飛び込んでくださいって。で、『わー』ってなるんですよ。……こんなんでいいですかね」。おおー。なるほど!? いや文蔵師の噺のテイストには合っていると思います。
元から一之輔師と比べられるという『私をそば屋に連れてって』、今回の芝居にまったくぴったりじゃないですか。そんな空気も相まってひとつひとつがとても面白い。いろいろと暴露話もちょいちょい挟まるのがたまらない。

今日も半分以上が夜席に残るっぽい。

一刀さん、現代の男子高校生はずなのに熊さん八っつぁんの口調なのが面白い。……けどネタの体感時間は40分。話の展開が読めてしまうのが結構キツいかなー。

与いちさん、最近『家見舞』聴いてないなー。
やや大げさだけど、それが噺と合っていて面白い。

一左師、こないだ三朝師が同じ出番で同じネタをやっていたねえ。いやそれだけ。

圓太郎師、薩摩の田舎侍が唄っているところで「そろそろ橘之助師匠の三味線が聴きてえや」でサゲ。上手いなあ。

一朝師、軽薄な若旦那の雰囲気もいいですねえ。

朝之助さん、以前はクセのある語り口がちょっと苦手だったのだけど、今ではそのクセが好ましい。
なんかね、ちょっと落ち着くんですよ。人柄がにじむというか。

一之輔師、鰻の焼き加減を表すオノマトペが「ばいーん。ばいんばいーん」というのがおかしい。箸で切るのを苦労した上に、怪訝な顔をしながらずっと噛み続けた上で「美味い!」といわなければならない悲哀が切ない。
サゲも通常のものよりももう一捻りしてあってそれが楽しい。

まだやっぱり夜のバイクは冷える。
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