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新宿末廣亭 令和三年三月下席 夜の部 3月28日 [落語]

新宿末廣亭 令和三年三月下席 夜の部 3月28日
於:新宿末廣亭

東京ボーイズ 歌謡漫談
三遊亭とん馬『宗論』 かっぽれ
神田松鯉『天保六花撰 河内山宗俊 玉子の強請』
柳亭小痴楽『磯のあわび』
きょうこ 江戸手妻
三笑亭夢丸『十徳』
三遊亭圓馬『ずっこけ』
ボンボンブラザーズ 曲芸
三遊亭遊馬『小間物屋政談』

最近いろいろあり、さらに今週は仕事も山場。
気合いを入れるために一発ひとり焼肉へ。
食べ放題飲み放題で5千円弱なのだが、なかなか満足度が高いので何度か行っている。さすがにひとりでは初めてだが。
はちきれんばかりに食べて飲む。焼肉食ってるとビールをいくら飲んでも酔わないのが不思議。ジョッキ5杯って普段ならかなり酔うはずなのだが。

腹がくちくなったまま一度家に戻り、野球を見ていたらさすがに寝てしまった。
そのままボケっと野球を眺めていたら末廣亭に着いたのが6時前になってしまった。
この芝居はサラ口が遊子さん音助さんの交互なので最初から行こうと思っていたのだが。
しかもプログラムは終演が9時だった場合の時間割だったようで、すでに圓楽一門交互や太福さんの出番も終わっていた。マジか……。

とん馬師、ややネタとしてクドいかなと思わせるところはあったが、軽い口調でサラリと聴かせる。かっぽれもさすが。こういう余芸を見せてもらえるとすごくお得な気がする。

松鯉先生、人間国宝となっても偉ぶった感じもなく、親しみやすそうな語り口が心地いい。
宗俊が玉子屋でこれからどうやって強請りをするのかと気になるところで切れ目。続きを聞きたい。

小痴楽師、兼好師以外で『磯のあわび』を聴いたのはふたりめ。
小痴楽師の持つどことなく軽薄な雰囲気が、まっすぐなバカの与太郎のキャラクターと相まってとても面白い。
小痴楽師のフラはいいなあ。結構好き。

夢丸師も久しぶり。今日の面子は軽い噺で軽い口調ながらもすごく聴きごたえのある感じで素晴らしい。
変に現代的なアレンジを入れないのもいい。なんか芸協は「古典でもどっかしらに現代アレンジを入れて話の雰囲気をぶっ壊す」というイメージがあるのだが、今日はそういうの一切なし。現代アレンジもスッと入ってれば違和感なく面白いんだけどね。

圓馬師、『ずっこけ』の立小便のところまで。高座では『酔っ払い』といっていたが。オチの「ずっこけ」の場面まで行かなかったからかな。でもそんなこといったら『替り目』や『真田小僧』だってたいがいはそうだけどね。
今日は普段あまり聴かないネタが揃っていて楽しい。

遊馬師、この実力者揃いの顔付の中でのトリというのはファンとして嬉しい。
芸協古典本格派の若手エースとして協会や寄席に認められてきていると思ってよろしいんでしょうかね。先月は浅草でもトリだったし。
ニコニコとしながらも強引な大家が食わせ者で楽しい。でもこの人もちょっと強引なだけで悪い人ではないんだよなあ。
結局この噺に出てくる人は誰も悪くないのに、一時的とはいえ全員が不幸になっているというのが切ない。最終的には小四郎は幸せになるけど、これを見た先の女房のおときは複雑だろうなあ。
なんてことを考えながらいい声の噺を堪能する。

そういえばLINEの遊馬友の会で6月と12月の国立の独演会のお知らせがきていた。夏冬で圓朝作の『牡丹燈籠』を通しでやるとか。また新しい試みをしているようなので即刻購入する。こういうところで遊馬師と直接やり取りできるというのも今っぽい。
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