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第7回 三遊亭兼好 噺の会 [落語]

第7回 三遊亭兼好 噺の会
於:浅草 ことぶ季亭

三遊亭好二郎『猫と金魚』
三遊亭兼太郎『相撲の小咄』
三遊亭しゅりけん『看板のピン』
桂小すみ 三味線と唄
三遊亭兼好『うどんや』

毎年恒例の落語納めの会。……なのだが、今年はこの後にZOOM落語会がある。今年っぽいね。
昨日、腰が痛いので腰の下にローラーっぽいものを入れてゴリゴリしたところさらに悪化。まともに歩けないほどヨロヨロになる。そんな状態で銀行行ったり年賀状書いたり。痛い。

好二郎さんは3月の昇進披露の会以来か。
それ以降から自粛が厳しくなっていったから、完全に出鼻を挫かれたような感じになってしまって気の毒。
兼好師がSNSを始めたことが今年一番の驚きだそう。確かにファンにも驚きだったしありがたかった。で、そのインスタに「兼好師の次女の寝顔が正代大関に似ている」という投稿があった。兼太郎さんはうまいこと「お嬢さんは眠れる森の美女です」などとコメントしたのだが、好二郎さんはあまり内容を確認しないで「いいね!」を押してしまい、それが娘さんの逆鱗に触れてしまったらしい。慌てて娘さんに電話したところ「クビです」と伝えられたとか。このやり取り見たなー。「まさかこんなことで破門されそうになるとは……」と苦笑い。
噺には「猫にキャットう(決闘)を申し込む」「フィッシュ(必死)に闘う」など初めて聴くくすぐりなどがふんだんに盛り込まれている。なるほど以前に「師匠の型とは離れようと思う」と言っていたのでその現れなのだろう。……ただそれが有効かどうかは別として。うーんなんかちょっと粗くなってない……? いやまあしばらく聴いてない俺が言えた義理じゃないんですが。もうちょっと聴きに行かないとなあ。

兼太郎さんも久しぶりだなあ。今年は特に落語行く機会が減ったからねえ。
噺家と同じく和服を着る仕事として相撲取りの話に。
「これから相撲の噺をします」といってみたところ反応はイマイチ薄く、「なんでですか!」とご不満顔。
小ネタをいくつか挟んで相撲のマス席が舞台の小咄に入る。酔っ払いの小咄+『禁酒番屋』的な。結構直截的なシモネタだから反応しづらいなあ。

しゅりけんさん、着々とネタを増やしているようだ。
兼好師の型とはちょっと違うっぽい。とりあえずは今のところ覚えたまんまという感じだが、親分のマネをする男のような、ちょっととぼけて抜けたキャラはすごく似合ってると思う。

兼好師、本来ならこの会は二席なのだが、楽屋が密になるということで一席ということに。その分木戸銭はお値引きされていた。ちょうどこの前に噺の単価ということも書いたが、その点から言えばお値引きはありがたい。とはいえ結構値引きされていて私の中の単価表からいえばかなりおトク。
今年の話題といえばやはりコロナで、今日は高座の前にアクリル板つき。「どうなるんですかねえ。ワクチンなんかもできたと言っていますが、我々が打てるまでには待たなきゃならないんでしょうね。でも本来は何年もかけて開発するものを1年弱で出すわけですから、心配ですよね。……だって今のしゅりけんを真打にします、って言ってるようなもんですよ? 心配ですよねえ」。なんという説得力。
やはりこの噺を聴くと冬の厳しい寒さが感じられるように思える。
鍋焼きうどんの蓋を開けたときに立つ湯気を追う目の動き、熱々のうどんをすすりこんだときに口の中でちょっと持て余す感じ、具をつまんで食べる動きといい実にリアル。
あと気のせいかもしれないが、同じ小さな声でもうどん屋をこっそり呼ぶ人と、風邪っぴきの人が呼ぶ人で声の質が違う気がする。兼好師ならこれくらいやりそうな気がするんだけどどうかなあ。

いつもなら打ち上げがあって、ご近所特典で最寄り駅まで一緒に帰るというのが落語締めなのだが、今年はもちろん打ち上げなし。寂しいが仕方ない。
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