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SKIPシティ落語会 兼好・太福二人会 [落語]

SKIPシティ落語会 兼好・太福二人会
於:川口 SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ

三遊亭しゅりけん『道灌』
三遊亭兼好『氷上滑走娘』
玉川太福『不破数右衛門の芝居見物』
玉川太福『地べたのふたり』
三遊亭兼好『徂徠豆腐』

来年1月4日の兼好師匠の独演会のチケットを買っていたのだが、まさかの仕事始め。正気かよウチの会社。年末は29日まで仕事だし、今年は正月休みが5日しかない。
さすがに初日休むのはな……と思い、チケットの払い戻しかせめて他の会への振り替えができないか聞いてみようとチケットをテーブルの上に置いておいたところ、ちょっと目を離した隙に……。
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まあ犯人(犯猫)は予想はついている。悪魔かココア。
さすがに半券が千切れた上にその半券が見つからない状態で払い戻しの交渉なんてできないので潔く諦める。はーあ。すべてウチの会社が悪い。

しゅりけんさん、四天王のくだりからしっかりと。最近こういうキッチリ細かく覚える噺が多い。そろそろ入門して丸3年だし、次のステップへ行く準備なのだろうか。

兼好師の一席め、昨日の羽生結弦の演技を見て「いやー、やっぱりカッコいいですねー。決めのあのポーズなんてナルシストじゃないとできないですよ」などと褒めてるんだかくさしてるんだかわからないようなコメントから『氷上滑走娘』に。
兼好師が前に語っていたところによると、新作は年に1回くらいしかやっていないとのこと。私はそれで2年に1回の割合で聴いてるんだから結構当たっている方だろう。
膝を痛めたお婆さんが医者の勧めでスケートをするという噺で、以前に聴いていたバージョンだと「実は医者が勧めていたのはスケートじゃなくて〇〇」というくだりがあったはずなのだが、いまはなし。
サゲに繋がる仕込みが冒頭にあるので、手を入れ続けいるのだろう。
また、前はフィギュアだけだったのが現在ではスピードスケートで小平奈緒といい勝負をしているという場面も入っている。
いつも思うが座布団の上の仕草だけでスピードスケートのスピード感や、フィギュアスケートの3回転を表現しているのはお見事。
羽生結弦の決めポーズもしつかり取り入れている。

太福さんの一席め、兼好師からのイジりを返したり3回転の仕草に感心したり。
……でですね、俺この会の直前に近くの松屋でハンバーグ定食を食べており、会場の椅子も大変快適で、太福さんの唸り声がまた心地よく。あっという間に別世界へ。そんでもってみね子師匠の三味線がこれが気持ちいいんだ。
もったいないことを舌とは思うが、浪曲、眠れないときにいいかも……。

二席めはちゃんと起きて聴く。
いつもの『地べたのふたり』かと思いきや、今日はおかず交換もしない。
年配作業員の齋藤さんが保温式の弁当屋を初めて使うという、実に他愛のないもの。しかし太福さん曰く、
それが浪曲なのだという。
もう一人の作業員の金井君のいかにもなゆとり振りもおかしい。

兼好師の二席め、今年は皆で鍋をつつくこともできず寂しいという。しかし湯豆腐に限ってはひとり鍋の方がいいらしい。後輩と一緒の鍋だと取り分けてくれるのだが、たいがい豆腐が崩れているのが嫌なのだとか。ひとり鍋なら自分の好きなように取れるのでいいのだそうだ。
鍋の話をしていたので『二番煎じ』かとも思ったが豆腐つながりで『徂徠豆腐』。これを聴くと冬だなあと思う。
兼好師の「奴先生」は軽くて士分のようには見えない。がそれがいい。江戸っ子の上総屋とのやり取りが楽しい。
やり取りが楽しいのは火事の後に訪れてきた大工の頭との会話も同様。噛み合わない会話をしながら「あれー? 違う人の家建てちゃったかな?」という小さくつぶやくのがたまらなくおかしい。
火事という大惨事なのに、まったく暗さを感じさせないのが兼好師らしい。
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