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実力派二ツ目独演会 らくご長屋 第14回 宮治ひとり舞台 [落語]

実力派二ツ目独演会 らくご長屋 第14回 宮治ひとり舞台
於:中野 なかの芸能小劇場

桂宮治『片棒』『パイナップル』

半数の席分の販売だったそうだが、ほぼその分は入っているようだ。

いつもならば三席なのだが、今日は最初は『ひみつの時間』と称した立ちトークから開始する。
落語会のためにPCR検査を受けたそうで、検査キットなどに興味を示すだろうと思っていたら娘さんにものすごい罵倒されたとか。また、小痴楽師も検査を受けたそうだが、「陰性」がダメで「陽性」がOKのことだと思っていたとか。そういう人結構いるみたいね。
また、真打披露興行についていろいろ苦労があるらしく。特注した引出物用の風呂敷の心配なども語っていたが、一番はゲストの出演依頼らしい。「コレ絶対SNSでつぶやいちゃダメだからな!」と何度も言っていたが、ブログはSNSではないのでセーフ。とはいえ内容については。
そのほかにもいろいろと「これSNSダメだからな!」というようなことを連発。「……ぴっかり☆ねえちゃん、〇〇に似てるな。真打に昇進したら〇〇に改名したらいいのに」とか、いろいろと話があっちこっちに転がる。「ノープランだから」の言葉通り、本来は5つくらいのトピックを「今日話したいこと」のメモにまとめていたようだが、結局は30分かけて2つくらいしか話せなかったようだ。

一席め、いろいろと設定やらくすぐり盛り盛り。まあ宮治さんっぽいっちゃあぽいけれども。
この噺って長男、次男、三男で時代が変化するよね。長男は現代だし次男は明治だし三男は江戸だし。まあ落語にそんな整合性を求めてもしょうがないけど。
山車の上の大旦那のからくり人形が動き出すところはかなりのクオリティ。
三男のキャラ付けはなぜか語尾に「ニャ」をつけて腰を振るというもの。「お前思いつきでやるな!」とセルフツッコミ。「……これは今日だけにしとこう」とポツリと語っていたがそうしたほうがいいと思います。

二席め、珍しく新作。もちろん初めて聴く。
聴いて思ったのは「鯉八師っぽい」。私が鯉八師苦手なこともあってたくさん聞いたことがあるわけじゃないけど、なんかわざと気持ちをザラッとさせるような一言を繰り返し言って、それが笑いどころになってるという構造がそう思わせたのかも。それが面白いと思う人もいるんだろうけど、俺はそれ苦手なんだよなあ。「それ言う必要ある?」と思ってしまう。最初はホント鯉八師作の噺をやっているのかと思った。
ストーリーとしては『三匹のおっさん』シリーズとか『図書館戦争』シリーズの有川ひろっぽい感じ。ややベタ感はあるけど人情噺というかいい話っぽくまとめる。
噺の中にはいつもの宮治さんの悪ふざけのくすぐりも盛り込まれつつしんみりとした雰囲気のままサゲ。普段の宮治さんとのギャップがすごい。
タグ:桂宮治
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