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文蔵・兼好ぶんぶんけんけんの会・4 リターンズ! [落語]

文蔵・兼好ぶんぶんけんけんの会・4 リターンズ!
於:高円寺 座・高円寺

橘家文蔵 三遊亭兼好 トーク
三遊亭兼好『元犬』
橘家文蔵『猫の災難』
橘家文蔵『寄合酒』
三遊亭兼好『宿屋の富』

火曜日に引き続き、一蔵さん分を補給しに行こうと2時間近く掛けて会場まで行く。……んん、なんか会があるような雰囲気がしないんだけど。チラシとかも貼ってないし。会場間違えてないよね?
と思っていたら今年の予定は全部中止ですって。えーーー。かわら版にも載ってるのに……。でも確かにWeb見たら中止って書かれてる。会場までのルートを調べるのにWebも見てたのに、その会の案内ページを見てなかったなあ……。まあ天気も良く暖かかったのでツーリングだと思えばいいか。

微妙に時間が合わず、一度家に帰ってから再度出かける。なんか同じルートを一日に何度も通るのが悔しい。

まずはふたり揃ってオープニングトーク。おそらく事前にふたりでトークテーマをいくつか書いて箱に入れておき、それを交互に引いて話していくというスタイル。「なので特にオチとかはないです」とのこと。
1つめは「ポテトサラダ」。どうも兼好師がポテサラ作りにハマっているのか、美味しいポテサラの作り方を料理上手の文蔵師に聞いていた。文蔵師はじゃがいもがゴロゴロしているタイプが好きなので、マッシャーを使わずに拳で蒸したじゃがいもを潰すのだそうだ。また、焼いたベーコンを入れたりサワークリームを入れると美味しいとアドバイスがあり、兼好師は大満足のよう。
次は「人間国宝」。兼好師が昼に神田松鯉先生の人間国宝に選ばれたお祝いの会に出演したとのことで、そこに菊之丞師と白鳥師も出たそうだ。「白鳥が出たの!? なんで?」と文蔵師もびっくり。「さあ。多分本人もよくわかってない。菊之丞兄貴と私が『白鳥さんは誰が人間国宝になったかわかってない』と仕込んでおいたので、『松鯉先生が国宝になった』と白鳥兄貴が高座で言っただけで笑いが起きた。そしたら本人はなんで笑いが起きたのかわからないから、『名前間違えた?』ってすごく焦ってました」。落語の人間国宝については文蔵師は「ああ……」と微妙な態度。 先代の小さん師については前座時代に孫とテレビゲームをやっていたら孫の友達に間違われたとか。
「七五三」は文蔵師が10年くらい前に電車で見た晴れ着を着たままおもらしした子の話や、兼好師が地元会津若松で長女の七五三をし、次女も同じところでやろうとしたら神社が潰れていたという。「神社って潰れるんだ」と驚いたそうだ。確かに。仕方なくこちらで七五三をやったら次の年に会津若松に新しい神主さんがきたらしく、「じゃあこっちでもやらなきゃ」「東京の方にも報告をしないと」と毎年のように何度も七五三を行ったため、兼好師の娘さんたちは七五三の意味を大人になるまで知らなかったそうだ。
「配信」では配信時にはマクラのときにいつものように会場をに見回すようにすると視線が泳いでいるように見えてしまうのだとか。そういうのは「やっぱりテレビ慣れしている師匠は上手い」そうだ。

兼好師の一席め、先日も聴いたが口入屋の上総屋さんには元犬だと明かしている型。チンチンの仕草では「前に手を腕に上げていたらお客さんに『犬は手を上に上げない』と指摘されたんで直しました」、焙炉では「以前『アオーーーン』てやったら『それは遠吠えです』と指摘されたんでそれも直しました」とのこと。いろいろ工夫が凝らされているんだな。

文蔵師の一席め、長屋の住人の熊がなんか微妙にカワイイ。
酒を盗み飲みして酔っ払ってくるとさらにふにゃっとしてくる。
鯛を買いに行ってなかなか戻ってこない兄貴分に対して「試し飲みしたって言ってたな。酔っ払ってるから帰ってこないんだ。だから酔っぱらいは嫌いなんだ」という棚に上げっぷりがおかしい。
酒を畳にこぼしたときのすすりっぷりが豪快。顔を畳におしつけてゴロゴロまでするのも楽しい。

二席め、乾物屋がいろんな被害に遭うのはいつものことながら、鯛を持ってくるのが一番最後。よく聞くのは「猫が鯛を盗んでいった」と魚屋に言ったらそれを信じた魚屋がどこかへ行ってしまい、飯台を覗いたら行ったとおりの鯛が入っているので持ってきたというものだが、文蔵師は「犬が魚屋から盗んできたものを横取りした」という。
「石を投げたら犬が死んだ」といい、「かわいそうなことするな」と仲間にいわれたら「今朝方人間になりました」と本来の『元犬』のオチを持ってきた。多分兼好師のを受けてアドリブなんだろうなあ。

兼好師の二席め、「二番富が当たる」といっていた男が結局当たらず、予告通りうどんを食っているのが楽しい。
以前に聴いたときは宿の客が「富の結果は向こうですか……なんであの人うどん食いながら泣いてるんだろ」だったのが、今日は宿の客をにらみながらうどんをドゥルルっと啜るというところまで変わっていた。
宿の主人にもうどんを啜っているところを見られるが、「あの人も毎年だねえ」と笑われるのがおかしい。

コロナ対策で席は市松模様。座れないところにはダンボールで作った人形(ひとがた)が置かれている。
「一見すると人がいっぱい入っているように見えるのに、反応が薄く思ってしまう」そうだ。
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Nikon Df

悪霊退散を願って一丁締めで幕。
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