SSブログ

渋谷らくご 爆笑演芸会 ~玉川太福を聴こう!~ [落語]

渋谷らくご 爆笑演芸会 ~玉川太福を聴こう!~
於:渋谷 ユーロライブ

橘家文太『お化け長屋』
三遊亭兼好『磯の鮑』
柳家勧之助『竹の水仙』
玉川太福 玉川みね子『祐子がくる ~太福マガジン~』

最近ようやく土日どちらも落語を聴きに行くという日常を取り戻せてきたようでありがたい。
空模様に不安をいだきつつもバイクで向かう。

文太さん、二ツ目に昇進して文蔵師から「北九州を拠点にやってみたらどうだ」と言われ、出身地の北九州に移住したそうだ。今日は文蔵師がトリの芝居があるので上京したところをシブラクに出演依頼があったそうで。「北九州」というと修羅の国というイメージしかないなー。
文太さんはたまたま末廣亭の前を通りかかって、笑点をやってるんだと思って入ってみたんだとか。そこで文蔵師を見て「北九州の人だ!」と思ったらしい。
噺はやや季節外れにはなるけれど、いきなり時期外れにしかも二ツ目にしては大きめのネタを持ってくるところがいかにもこのシブラクっぽい。気張ってんなー。
……と割とすぐに「これ兼好師匠のだな」と気づく。ふふふこちとら何回兼好師の『お化け長屋』聴いてると思ってんだ。
兼好師のくすぐりを活かしつつも独自のものを入れたりして工夫している。しかし兼好師の噺をやっている若手すべてに言えるのだが、なんかあの底抜けの明るさにテレがあるのか、どうも遠慮というか突き抜けた感じがしないんだよなあ。かといってやりすぎるとはっちゃけすぎて見てらんなくなるし、あのバランスは実はすごく難しいんじゃなかろうか。

そしてその兼好師、「あの噺私が教えたの」。ほーらやっぱりー。「袖で聴いていたら、稽古つけたときのことを思い出したりして、教えたことをやってたりしているのを見ていたらなんかもうひと仕事終えた気分」。いやいやこれからですよー。
田舎から出てきた文太さんの話から自身も会津若松から東京に出てきたときの話を。そしてさらに昔は田舎から出てきた人は吉原に行ったんだろう、あそこはオトナのテーマパークのようだったんだろうと話す。「想像してください。ミニーが八頭身になってでてくる。そういうところです」。むしろ怖いような。
終演後に解説に出てきたサンキュータツオ氏によると、『磯の鮑』は仕込みが長くてあまり面白くない上にその回収はあっという間なのであまり演られなくなったそうだ。しかし兼好師のは「女郎買いの師匠」から教えを受けているところもなんだか面白いし、後半の回収部分のドライブ感たるや。与太郎の暴走ぶりがとにかく面白い。

勧之助師、真打昇進後は初。
これまた終演後のサンキュータツオ氏によれば、本来この噺は甚五郎であることを隠して話し、最後になって「あの人は甚五郎だったんだ」と聴いている人に明かすことによってカタルシスを得られるものなのだが、最初に「甚五郎話だ」と明かしてしまったのが勧之助師のすごいところなんだとか。ふうん。

太福さん、今年のシブラクでは新作をかけることを決めているのだとか。この「太福マガジン」はシブラクの会で以前やっていた、毎月その月にあった太福さんのエピソードを浪曲にするというもの。
今日は大学ラグビーの話と名古屋の氷点下サウナ、木馬亭の名物客、そして浪曲の曲師である玉川祐子師匠の話。祐子師匠は98歳で現役、しかも元気だという。この祐子師匠に太福さんが気に入られており、何度遠慮しても太福さんの楽屋に会いに来たいと電話でグイグイくる様子を面白おかしく唸る。というかタイトルですでにホラー仕立てになってるし。

池袋で遊馬師がトリを取っているので行きたかったのだが、途中までいってどうにも間に合わないことが判明。明日はそれほど仕事忙しくないし、仕事終わりに行ってくるか……。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:芸能

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。