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小辰の寸法スペシャル [落語]

小辰の寸法スペシャル
於:人形町 日本橋社会教育会館

入船亭小辰『鈴ヶ森』『鋳掛や』『お初徳兵衛』

この会場は何度も来てるのに毎回毎回迷う。なんでだ。
5分前にギリ到着。

やはり1席ずつ間隔を開け、限定75席だという。なので「スペシャル」なんだそうだ。
「……でもこの会はいつもソーシャルディスタンスが取れているようなもんですから。それに今日は座れない席に紙が置いてあるんで、こっちから見たら満席のように見えるんですよ」とやや自虐的。
主催のオフィスエムズ加藤さんに「小辰さん、仕事どう? 小辰さんは大丈夫ですよ、きっちり古典やってるし、面白味はないけどそういう方が生き残る」と言われたそうで、「久しぶりに会って早々に面と向かって『面白くない』って言われた……」と凹みを見せるも、「まあそうはいってもこういう会を開いてくれるってことは私のことを買ってくれてるってことだと思います。しかも我々は呼んでもらえなければそれだけで済みますが、主催の方は会場借りたりとかいろいろありますから」と気遣いを見せる。

一席めは今日の電車の中で見た派手でふくよかな女性と韓国人とのやりとりをマクラに。一応笑い話にはしてたけど、やっぱり韓国人の印象悪いわあー。つーか彼らはなんでそんなに嫌いな日本にやってくるのかねえ。まあストーカーに理由聞いても仕方ないけどね。
その他にも知らない人に「小辰さんですよね? 俺のこと覚えてる?」と聞かれたことなども。「リアル『鰻の幇間』状態ですよ。みなさん『俺のこと覚えてる?』は禁句です」。逆に怖くて聞けないわ。向こうから「いつもありがとうございます」って言われたら「あ、認識されてるんだ」と思うけど。
『鈴ヶ森』は久しぶりだなあ。オッサンふたりがイチャイチャしてるだけっていう。

そのまま二席めに。
先日あった劇団との公演について話す。これちょっと行きたかったんだよなあ。
小辰さんも俳優として参加し、「演劇は自分が喋らなくても他の人が喋ってる」というのがカルチャーショックだったとか。自分が話していなくても物語が進行しているというのは落語とは違うと感じたとか。
また、落語家の弱点として「カタカナが覚えられない」とか。「サステナビリティ(持続可能性)」という言葉を連呼する場面があったそうだがまったく覚えられず、周りで聞いていた息子さんのほうが先に覚えてしまったとか。そこから息子さんの方に話が移り、工夫しながらライダーベルトで変身している微笑ましいエピソードを。
そこから悪ガキたちが主役の『鋳掛や』に入る。
攻撃対象がうなぎ屋に移ったときの、うなぎ屋の息もつかない気弱な小言がおかしい。

仲入りを挟んで三席め。
実家の酒屋が店じまいをすることになったそうだ。コロナのせいではないとのことなので、単に親御さんが引退するということなんだろう。さて戸越銀座おじさんは小辰さんに「升民!」と実家の屋号で声を掛けていたが、今後どうするのか。
実家に置いてある荷物なども整理しにちょくちょく帰っているそうだ。先日は高校生時代の日記を弟さんに読まれた上で捨てられたらしく、久しぶりにガチギレしたとか。「高校時代の自分が何を考えていたのか知りたいじゃないですか。そして面白かったらここで喋りたいじゃないですか!」確かにすごいマクラのネタになりそう。また、自分が描いた漫画のネームも出てきたそうで。実家にはいろいろ面白いものが眠ってるようだ。
『お初徳兵衛』は一年ぶり。聴くたびに細部まで細かく情景が浮かぶよう。やっぱり小辰さんはこの噺が似合うなあ。
タグ:入船亭小辰
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