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渋谷らくご7月12日(日) [落語]

渋谷らくご7月12日(日)
於:渋谷 ユーロライブ(配信)

柳家あお馬『やかん』
立川笑二『もう半分』
三遊亭遊雀『反対俥』
古今亭駒治『ロックウィズユー』

シブラクは今月は会場と配信のハイブリッドのようだ。

あお馬さん、最近は配信が多くて本来はご法度である同業者の高座を正面から見られるのが嬉しいという。
イントロクイズのようにマクラの時点で演目をチャットで流す人がいて、「知ったかぶりしてるなあ」と正してあげたらあお馬さんも間違っていたという。
小せん師の弟子らしくスタンダードに正統派な感じの高座。

笑二さん、このネタは前にこの会場で聞いたことがある。その時は冬だった気がするが。
元の噺のストーリーを残しつつも居酒屋の主人のモノローグで構成し直し、より因縁譚の色合いを強くしている。
笑二さんのちょっと特徴のあるいつものイントネーションでありながら笑いがほとんどなく、その違和感もまた印象に残る。

遊雀師、「短くない? 『もう半分』てあんな噺だっけ!?」と疑問を呈す。
「まだ着替えてたんだよ。お茶飲んでゆっくり出ようと思っていたのに……。一応時間配分を考えて、マクラであの話をしてこの話もしてから噺に入って……と組み立てたのが脆くも崩れ落ちる」と苦笑する。
後ろの駒治師が鉄ヲタであることを引き合いに出し、自身も乗り物好きであることを話し出す。「新幹線」という言葉だけでジョッキ5杯飲めるといいながらも一番好きなのは飛行機らしい。「最近は羽田空港に着陸する飛行機の航路が変わりましてね。赤羽の私の家の上を必ず通るんですよ。これが嬉しくて!」とご満悦。世間では「ウチの頭上を通ってほしくない」とクレームを入れる人もいるというのに。「埼京線の上をなぞっていて、赤羽から池袋、新宿、大崎、大井町を通って羽田空港に行く。こないだ下北沢にいたときに、新宿上空あたりでギアダウン(車輪を出す)のを見まして。……これを楽屋で駒治と話したかったんだよ! なのに『もう半分』終わっちゃうから!」とまた笑二さんに苦情が戻る。
「ということでものすごく久しぶりに乗り物の噺を教わったとおりにします」と『反対俥』に。これは圓蔵師匠に教わり、談志師匠に直されたという自慢の一席だという。
始まってすぐに一台目の俥屋が激しく咳き込む場面があり、「……このご時世にこの噺はまずかったんじゃないか?」「始めてすぐに『あ、いけね』と思ったんですけど、もう『教わったとおりにやる』っていっちゃったから仕方がないんです」と登場人物に言わせる。

駒治師、遊雀師のパスを受けて電車の噺かとも思ったが、高座にエレキギターとアンプが運び込まれてきたのでどうやら違うようだと悟る。
「コロナの間に落語を作ろうと思ったら曲ができたので」とのこと。……はい?
「とはいえ僕は落語家なんで、曲の前に落語を付けました」……んん?
文芸部に所属している主人公が、思いを寄せる女子のために文化祭でバンドを組んで歌を歌うというストーリー。
コールアンドレスポンスで客を巻き込む型の噺で、これは会場行かなくてよかったなあと。こういうの苦手。
高座の上でギターは弾くという斬新な一席。ギター弾くのは馬るこ師もやってるけど、アンプまでは持ち込まないもんなあ。フリップでエンドロールを作ってくるのは上手い。ちょっとやりすぎな気もするけど。
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