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三遊亭じゃんけん改メ三遊亭好二郎昇進披露公演 夜の部 [落語]

三遊亭じゃんけん改メ三遊亭好二郎昇進披露公演 夜の部
於:赤坂 赤坂RED THEATER

三遊亭しゅりけん『寿限無』
三遊亭じゃんけん改メ好二郎『阿弥陀池』
三遊亭兼太郎『ざるや』
三遊亭好楽『ぞろぞろ』
口上
三遊亭兼好『犬の目』
元気丸 漫才
三遊亭好二郎『禁酒番屋』

不要不急ではあるのだろうが。
やるというのだからチケットもとってあったことだし午後休もとったことだし行かなければね。
4月中に予約していた会も続々と中止や延期になってしまい、全然落語に行けない。
昨日も外出自粛+雪のため一日中コタツにこもりっぱなしで、昼から酒を呑むしかない。猫が代わる代わる私の膝の上に乗るので動けなくて困った困った(自慢)。
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RICOH GR II

しゅりけんさん、寿限無の名付けの場面はすっ飛ばして近所のお婆さんが寿限無を見にくるところから。
学友が呼びにきて両親が寿限無を起こす場面でサゲ。
何度も何度も呼んでいるうちにヒートアップしていく様子がしゅりけんさんのキャラと相まっておかしい。

じゃんけん改メ好二郎さん。
……どうにも兼好師の二ツ目時代から知ってる身からすると好二郎さんて言いにくいなあ。もちろん師匠の前名を弟子がつけることがあるということくらい知っているけど、実際に身近に感じるのは初めてなので。
兼好師は「二番めの弟子にしかつけられない名前だから」と言っていて、そりゃまあそうだ。
マクラでは二ツ目昇進以降ツイてないというエピソードをいくつも。まあこの事態だからねえ……。新真打たちも気の毒だなあ。
ネタは前座時代から何度もかけているもの……だが緊張からかなんなのか要所要所で噛む。頑張れ。

兼太郎さんは昨年末ぶり。
弟弟子ふたりに「なんなんですかアイツら。揃って噛み噛みじゃないですか。これで私が噛まなかったら仲間はずれみたいなので……」とフォローなのかなんなのか。
好二郎という名前にどストレートに「いいなあ〜〜〜」と漏らす。そうだろうなあ。
兼太郎さんの『ざるや』は初めて。
「ご兄弟は?」という問いに「兄が八人、妹ひとり」と答え、「妹ってことは下かい?」と不機嫌になりそうな旦那に対して「落ち着いてください、妹がひとりということは英語でa girl、アガールですよ」「この噺何でもアリなの?」というやりとりがおかしい。

好楽師、新型コロナ小噺を披露するもさすがに反応悪し。そりゃまあそうでしょうねえ……。
『ぞろぞろ』は今まで聴いてきた中でも誰ともかぶらないような形。なんとなく思い出しつつ演っているような印象だった。

仲入り後に兼太郎さんが司会で兼好師、好二郎さん、好楽師の4人で口上。
兼好師からは「最初が最悪の事態というのはこれから上がっていくだけだからいい。最初に周りがいい感じだとそこがピークになってしまう人もいる」と師匠らしいお言葉。
撮影タイムのあとに好楽師の音頭で三本締め。念のため一眼レフ持っていってよかった。

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Nikon Df

兼好師、「笑うと免疫力がアップする」というのは正しい情報だが、だからといって「落語を聴くと免疫力がアップする」というのは正しくはないのではないか、という。笑えれば免疫力は上がるだろうが、ということは演者にもよるんじゃないか、といい、つまり逆に笑えなければ免疫力は下がるのではないかと発展させ、おそらくあの場にいた9割の人の頭に思い浮かべた某笑点メンバーの名前を上げて「三○独演会はやめておいたほうがいい」と落とす。大丈夫、この事態じゃなくたって決して行きませんから。
噺は兼太郎さんの昇進披露の会でも掛けていた『犬の目』。やはり「『ふたつ』の『目』だから」とは言っていたけれど、おめでたい噺なのだろう。
医者のシャボン先生が診察をしているときに思いついた洒落を書き留めるのが兼好師のスタイルなのだが、「(患者から外した目玉を助手に渡して)これ日陰に干しといて。日向に出すと焼けちゃうから。……『目玉焼き』、と……」というところを「玉子焼き」といってしまう。珍しい。助手のケメ塚くんに「いま噛みましたよね?」と突っ込まれ、「うちの一門の特徴、と……」と笑いに変えるのはさすが。

元気丸は前座の頃から一緒に会をやっている仲だという。
元土木作業員だった経験を活かした土木漫才。またニッチなところを……。
土木作業員がホストや美容師をやったら、というテレビとかではよく見るけど寄席ではあまり見ないタイプのネタ。シャンパンタワーを焼酎で行い、そのシャンパンタワーも「しっかりと土台をコンクリで打ってあるから」とか、美容室のシャンプー台を倒す音がダンプの荷台を倒す音とか、よくわからないんだけど面白い。

好二郎さんの二席めは兼好師の型ともちょっと違う『禁酒番屋』。
でも油屋に扮した手代が「今年の出来はどうだ?」と問われて「キリッと辛口」と答えてバレるところなんかは師匠と同じなんだよなあ。これ元ネタは誰なんだろ。
やや慌ててるような感じはあるが、明るく軽快なところはやはり兼好一門だなあと感じる。

終演後、お見送りがないのも寂しいがこのご時世は仕方がない。
私自身も飲みに行ったりせずにそのまま家路につく。
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