SSブログ

第二十八回 亀戸寄席 入船亭扇辰独演会 [落語]

第二十八回 亀戸寄席 入船亭扇辰独演会
於:亀戸 亀戸香取神社 参集殿

入船亭扇辰『悋気の独楽』『鰍沢』『匙加減』

小辰さんの六本木での会と迷ったが、やはりここは師匠の方へ。何気に今年初扇辰師だし。

先週、車のヘッドライトが切れてるのに出先で気づき、警察にビクビクしながら1時間ほど走らせた。しかし実際のとこ東京は明るいからライトはほとんどいらないんだよなあ。幸い警察にも出会わず無事帰宅。とはいえそのままだと整備不良で捕まるので昼間にオートバックスへ行ってヘッドライトを交換する。
ああいう店舗行くとなんかいろいろグッズとか欲しくなってしまうのは何故なのか。
手入れ用品をいくつか買い込み、家に帰って洗車までしてしまう。すぐほこりまみれになってしまうんだけど。ついでにバイクも洗う。

綺麗になったバイクで久しぶりに亀戸まで。最近梅屋敷寄席とか行ってないな。

一席め、扇辰師もこの会は3年ぶりで忘れていたそうだが、この会は三席たっぷりと。「今日は鈴本で代演で出てきてからこちらにきたんですが……。てことは今日四席!? 働きすぎですなあ」とぼやく。
「人間はヤキモチを焼かない人はいない」と『悋気の独楽』に入る。
小僧の定吉のませた口ぶりと子どもらしいあどけなさの混ざり具合が楽しい。
お妾さんの家で甘納豆を振る舞われ、それに夢中になっている姿などはいかにも子どもらしい。その甘納豆も小粒でちょっと湿り気のあるタイプというのが聴いてるだけでわかるのがすごい。

そのまま二席めに。
今年は暖冬のために雪がなく、扇辰師の故郷の長岡にもまるで降っていないという。「新幹線に乗って『国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。』と書かれたところですがね、今年は雪ゼロなの。珍しいよ。……もうね、ホント雪大っ嫌いなんだ!」といかにも雪国出身らしい感想。大変なんだそうだ。いつも新幹線に乗って雪景色に変わると周りの客がいっせいに沸くそうで、「過激なことをいうならマシンガンをぶっ放してやりたい」ほどだそうだ。とはいえ今年は雪がなく、ガッカリして「つまんない」と言われようものならそれはそれで「マシンガンをぶっ放してやりたい」そうだ。アンビバレント。
上越新幹線の話から「昔は冬の旅は大変だった」と『鰍沢』に。配られたプログラムに広瀬和生氏の著書の一部が抜粋されており、そこに扇辰師の『鰍沢』の素晴らしさが絶賛されていた。ネタ出しはされていなかったがネタのリクエストはしていたのか、はたまた世話人たちの無言のプレッシャーなのか。
しかしやはり扇辰師の『鰍沢』はいい。暖かい室内でもかじかむ寒さが感じられるようだ。小辰さんのもいいが、やはりお熊の婀娜な色っぽさなどは扇辰師の素晴らしさが際立つ。

三席めは袴姿で。二席めに続きいかにも扇辰師らしい噺。
叶屋の小悪党っぷりと大家の大物感の対比が楽しい。
訪ねてきた叶屋に対して「婆さん、まさか手ぶらじゃああるまいからお茶をお出ししな」と金を巻き上げていく場面好き。猫までが「にゃーお」と催促するのがおかしい。
怒りに任せて猫の茶碗を割った代償に三十両を要求し、「あの皿で猫に餌をやるとたまに三両で猫が売れる」と『猫の皿』が混ざっているのも大ウケ。
扇辰師のいろんな魅力をたっぷりと堪能できた会だった。
タグ:入船亭扇辰
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:芸能

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。