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第三十一回 三遊亭兼好 横浜ひとり会 [落語]

第三十一回 三遊亭兼好 横浜ひとり会
於:桜木町 横浜にぎわい座

三遊亭兼好『のめる』
三遊亭しゅりけん『小粒』
三遊亭兼好『粗忽の使者』
だるま食堂 コント
三遊亭兼好『明烏』

にぎわい座には何度もきているが、初めて無料のコインロッカーがあることを知った。なんだーこれがあればコートやら荷物やら客席まで持って行かなくていいじゃん。

兼好師の一席め、今年は正月からゴーンが逃げてくれてありがたいという。
例年は正月に話すネタがなくて困るのに、今年はネタを提供してくれて助かるという。確かにこれまでゴーンネタを話す人は多かった。
「もう日本には戻らないでしょうけど、寄席の色物として出て欲しいですよね。マジックで楽器のケースに入ってもらって。アシスタントは奥さんで。ワンツースリーで『レバノン』て書いてある箱から出てきて欲しい」「東京オリンピックの時に日本に来るかもしれない。レバノン代表として。種目は『高跳びです』って。……これは昨日埼玉でウケたんで言ってみた」。中野でも言ってた。
兼好師の『のめる』は何度も聴いているが、毎回細々と面白さが更新されている。
たくあん大根の企みをご隠居から聞いた男がそのカラクリをぜんぜん理解しない様が面白く、半公の家に行っても頓珍漢なやりとりを繰り返すのがおかしい。「おじさんの家からおばさん100人送ってきて、四斗樽がないかと物置を探したが物置がない。物置の上におばさん100人乗れるかね?」というカオスな問いがたまらない。

しゅりけんさん、先日好の助師で聴いたネタ。
背の大きいしゅりけんさんがやるとまた違う。

兼好師の二席め、先日兼好師が家に入ろうとしたら鍵がないという。鞄の中をずっと探していたのだが、そうだ下駄箱の横の棚においたはず、と探してみたらやっぱりない。ん? 俺家入ってるじゃん! と気づいたそうだ。どうやら手に鍵を持ったまま30分ほど探していたらしい。
そんなマクラから『粗忽の使者』に。
いやーやっぱり面白いねえ。
使者の口上を忘れて「かくなる上はここで一服いたす」と言い出して煙草盆を出されたときに、煙管にタバコを詰めた上で煙管で腹を切ろうとしているのがおかしい。これは今日初めて聴いたくすぐり。

三席めの『明烏』、結構聴くと思っていたのだが、兼好師で聴くのは二年ぶりだった。
兼好師の『明烏』は札付きの源兵衛と太助にもそれぞれキャラ付けがされていて、誰が喋っているのかわかるのが素晴らしい。
中継ぎをしているときに源兵衛に頼まれて若旦那が吉原の逸話を話すのだが、その逸話が悲話で、それを聞いた源兵衛が涙ぐんで「もう帰ろうか」といい出すのがおかしい。
その後に若旦那を花魁のところに連れて行こうとする女将が、駄々をこねる若旦那に笑いながらガチ気味にビンタするのがたまらない。
朝、若旦那の様子を見に行き、あまりの変わりぶりに怒った太助が食べていた甘納豆を投げるのは今まで同じだが、今日はさらに口に含んでからの吹き出しまでが加えられていた。

終演後は兼好追っかけ仲間とちょっとお高めの焼鳥屋に。
普段はあまり飲まないのだが、今日は芋焼酎の水割りを飲む。なんか焼酎って頭は「あー酔っ払ってるな」と思うのだが体は実際それほど酔ってないというか、日本酒を大量に呑んだときのようなダメージがない。不思議だ。
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