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西武新宿のあさらく [落語]

西武新宿のあさらく
於:新宿永谷ビル8F

三遊亭わん丈『牛ほめ』
橘家文吾『五目講釈』
林家つる子『星野屋』

昨日は二ツ目昇進間近のじゃんけんさんと有志たちと昇進祝いを買いに上野や浅草へ。帯などを購入し、さらに食事をして解散、となったのが8時過ぎ。
さすがにまだちょっと早いなーと思いつつ、さりとてすぐに2軒目に行くには酔いや腹具合がいっぱいめ。
歩いて帰れない距離でもなし、適当に歩いてしんどくなったら車にでも乗ろうと考えて夜の浅草をぶらぶらする。そういやこのブログ始めたときは散歩のカテゴリとかあったんだよなあ。別になくしたわけじゃないけど、バイク買ってからめっきり散歩しなくなった。
観音様の裏っ手あたりを突っ切って北千住方面へ。
途中で良さげな飲み屋でもあったら入ろうかとも思いつつ、地元密着型の店ばかりで気づけば隣の南千住。亡き喜多八師の名演を聴きながら1時間ちょっとで家に着く。
じゃあ家でもうちょっと飲もうと思ったのだが、久しぶりに歩いたら思いのほか疲れていたらしく、ちょっとベッドにゴロッと横になったらそのまま朝まで寝てしまった。

朝起きるとこの会に行くのにちょうどいい時間。今日はパレードがあるので少し遠回しして皇居周辺を外したルートで。
バイクを停める場所探しにちょっと手間取り
5分過ぎくらいに会場に入る。15〜6人の入りといったところ。

わん丈さん、男の人生にはモテ期が3回あるといい、2回めのモテ期だった大学入試直前のエピソードを。当時はだいぶ調子にのっていたそうで、入試前日に地元の人と仲良くなって遊び歩いたとか。モテ期とは不思議なもので、男からもモテるのですぐに友だちになれるという。「モテ期はちょっと話すだけですごくウケるんです。だから今はモテ期じゃない」。で、地元の女の子といい雰囲気になるも……「それでうまくいっていたらここで話してない」。そりゃそうだ。
さて今日はガチガチの古典をやる、という。「そういうこといってなんかやるんだろ、と思われるかもしれませんがホントに何もしません。前座噺をキッチリやります。これからやるのは『牛ほめ』で、なんで最初にタイトルをいうのかというと恥ずかしいからです」とのこと。
二ツ目に上がってからはほとんどやっていないそうだが、宣言通りキッチリとした一席。変にアレンジを一切せずスタンダードに徹しているが、それでもやっぱり面白いのは地がしっかりしているからだろう。

文吾さん、途中まではすらすらっと出てきたのだがあるところで講談が止まってしまう。「若旦那がトチった」という演出ではなく、どうやら本当に出てこなくなってしまったようで、「ちょっと待ってくださいね……」とやり直しをしたりするも出てこず、「んー……ダメだちょっともう読みますね」とネタ帳を高座に持ってきて台本を読み始める。
問題の箇所をクリアした後はまたスムーズに。まあああいう「わざとぐちゃぐちゃにした噺」ってのは逆に覚えるのが大変なんだろうなあ。なかなかレアな場面に遭遇させてもらいました。

つる子さん、今日のパレードに触れ、こういうハレの場つながりか春に安倍首相主催の花見に行ったことを思い出したとか。海老名香葉子のお付として参加したそうだが、ひとりひとりと握手をしており、海老名香葉子に首相が「いつもお世話になっています」と挨拶していたのだとか。「一体何を首相に世話してるんでしょうね」とのこと。まったく。まあ金なんですかね。で、息子の三平にも「『笑点』で活躍されて……」と声をかけていたのだが、人間ウソをつくときにはまばたきが増えるそうだがどうも首相のまばたきが多かったとか。
嫁の国分佐智子が「家族仲良くてよろしいですね」と声をかけられ、「はい」と答えたときのまばたきは……というようなところからウソをめぐる『星野屋』に。
さすがに女性だけあって、お花の様子が上手い。途中でお花のまばたきがパチパチと派手にやられるのがおかしい。
しかしこのお花、天然ぽいところがあったり、流されやすいところがあるかと思えば腹黒さや気の強いところがあったり、一体どれが本当のお花の性格なのかよくわからない。まあその場その場で性格が変わるのも人間なのかもしれないが、ちょっと一貫性がないような。
それと先週小辰さんで聴いたときも思ったが、旦那の仕組んだ狂言もエグすぎて誰も幸せにならないウソだよなあ。あまりいい趣味じゃないね。最後の騙し合いの場面などは双方のイヤラシさばかりが出ていてあんまり素直に笑えない。「人間の醜さを笑った噺なんだ」といわれればその通りなのかもしれないけど、落語にそういう寓意性いらねえんだけどなあ。

さて新宿にきたのでタイ料理でも……と思い、いくつか心当たりを回っていると突如バッテリーが上がってエンジンがかからなくなってしまった。私のバイクはモーターセルのみでキックがないのでバッテリーが上がってしまうとどうしようもない。日曜でどこのバイク屋も開いておらず、バッテリー上がり専門のレスキュー業者もバイクはできるかわからない上に、もしかかったら15000円だという。えー、たかが一瞬ジャンプアップさせるだけでそれ? 足元見てんなぁ……。というか昨日のお祝いとか最近いろいろ物入りなので15000円はちょっと痛い。
というわけで押しました。新宿から上野まで3時間半。上野のバイク街の開いてるバイク屋でジャンプアップしてもらい(しかも無料でやってくれた。ありがとうございます上野BIG BEATさん)、ようやく帰ってこれた。
昨日に続いてこんなに歩くとは……。足は痛いしハンドルを押していた肩も痛い。ホントひどい目に遭った。
今日は黒門亭の2部に天どん師が出ているのでちょっと行こうかと思っていて、ちょうど2時半に黒門亭の前を通りがかり、前座が出てきた拍手が聞こえたのだがさすがにパス。その状況でもわざわざ黒門亭の前を通る自分もどうかと思ったが。

追記:よく考えたら新宿でドンキとかあるんだから、安いジャンプスターターとか買えばよかったんだよなあ……。今思えばやっぱりいつもとは異なる事態にパニクってて、「バイク屋でジャンプしてもらう」しか思いつかなかったんだろうな。早く思いついてたら3時間半もバイク押して体中が痛くならずに済んだのに……。
とりあえず今後もあるかもしれないんで、Amazonでモバイルバッテリーにもなるジャンプスターターを買っときました。





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