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第19回 小辰の寸法 [落語]

第19回 小辰の寸法
於:人形町 日本橋社会教育会館

入船亭小辰 ご挨拶
春風亭与いち『黄金の大黒』
入船亭小辰『目黒のさんま』
入船亭小辰『へっつい幽霊』
入船亭小辰『薮入り』

やっちまったなあ。
今日はさいたまスーパーアリーナで兼好師の独演会があったのに、チケットを取ってないという。
ここ半年くらいは仕事があまりにも忙しいのでいつ休出になるかもわからず、そのせいで先のチケットが取りづらい。そんでぐずぐずしているうちにチケットが売り切れるという。まあ仕方ない。今やってる仕事が一段落したらひと月くらい溜まった休暇取りてえなあ。

彼女が仕事で使うので「いかにも『東京』という写真」ないかという。寺とかスカイツリーや東京タワー、下町とかの方の写真はあるものの、都会の写真がない。そんなものわざわざ撮る気にならないし。
本当は昨日撮りに行こうとしていたのだが、空がどんよりと曇っていてどうにも映えない。せっかく小辰さんの会をパスしてまで行ったのに。
今日は少し青空も出ているし、気候も涼しいのでバイクで都内の都会を流して大手町東京駅六本木新宿秋葉原と回る。こういうときはバイクの機動力が強い。
今日は都内のそこかしこで祭をやっている。うちの地元でもやってた。

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Nikon Df
東京駅

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Nikon Df
六本木ヒルズとテレビ朝日

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Nikon Df
新宿西口の損保ジャパンビル

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Nikon Df
都庁


さて夕方から小辰さん。
まずはご挨拶。今日は入間市で敬老会の仕事があったそうだが、体育館での会だったそうで暑さが半端なく地獄だったとのこと。会場に集ったお年寄りもしんどそうだった上、共演の素人マジック同好会が色んな意味でものすごく、「今日はもう落語演る気分じゃない」。
それと昨日の『題名のない音楽会』の話。昨日は高校生がアニソンを演奏し、本物の歌手が歌うという企画だったらしい。『タッチ』や『エヴァンゲリオン』、『天空の城ラピュタ』の曲が演奏され、さらにアニメの主人公の声優がサプライズで高校生にメッセージを贈ったそうで。そこで『ラピュタ』主演の田中真弓から贈られた言葉は「バルス!」だったとか。「滅びの言葉贈っちゃった!」と吹いたそうな。

前座は与いちさん。小辰さん曰く、仙台のレストランチェーンの御曹司らしく、先日郡山で一花さん二人会をやったところ、一花さんとは一門ということで与いちさんのお母さんがわざわざ挨拶にきたそうな。差し入れも頂いたので与いちさんにもお礼を言ったところ「じゃあ仕事くれますが」といわれて呼んだとのこと。まあいつも一之輔一門の前座さんだから洒落だろうけど。
大家に祝いの口上を言いに行き、「こんちはぁ!」「はいはい」「さいならぁ!」で「冗談言っちゃいけない」と珍しいぶった切り方。
小辰さんも言っていたが、追い込まれた登場人物がパニックになって「うあぁ~!」とはじける感じが一之輔師っぽい。

小辰さんの一席め、今年は落語協会と芸術協会の真打披露興行がぶつかるという。落語協会の新真打はもちろん普段から仲良くしている人なので手伝いなどにも行きたいそうだが、一方の芸術協会の小痴楽さんも昨年ラジオを一緒にやっていた仲なので披露目に行きたいのだそうだ。
小痴楽さんといえば若旦那であり、落語協会にも若旦那はいるが彼らには共通するものがあるという。たとえば三木助さんも若旦那で、性格は小痴楽さんとは真逆なのだが、妙に人懐っこかったりそのくせ嫌いな人に対しては嫌いとハッキリ言ってしまうところなどが挙げられるとか。
若旦那噺かと思ったが、平和な時代の殿様も若旦那のようなもので、と『目黒のさんま』に入る。今シーズン初。小辰さんの殿様はだいぶ駄々っ子で大人げない。若殿って感じがする。

一度高座を降りて高座返しがあった後に二席め。
「自分は同期に恵まれている」と一蔵さんの話題を出し、昨日も打ち合わせで朝からジョナサンでビールを飲んだと話す。そのときに『青菜』の話になり、そこで「あの『九郎判官義経』って何?」と聞かれたとか。さすがに「はぁ!? ちょっとまって酔いが全部醒めた」となったそうで、義経の逸話などを説明したそうだ。それを受けて「ああ~そういうことか!」と納得したそうで、「今年はもう演ることはないでしょうが、来年の一蔵兄さんの『青菜』はもっと面白くなってるはず! 八五郎の気持ちがわかったでしょうから!」とのこと。
でその一蔵さんがギャンブラーであることから博打の噺に。
小辰さんの『へっつい幽霊』は初めて。主人公が博打に勝って家財道具を買おうと道具屋に行ってへっついを見つけるという型は初めて聴いた。
若旦那も出てこず、すぐに幽霊が出てくるコンパクトな形になっている。幽霊の名前も「半次」になってるし、こまごまとこれまで聴いていたものと異なっている。これはこれであっさりしていていい。

三席め、なぜこの時期に? とも思わないでもなかったが。「子を思う親の気持ちは変わらない」とのことだが、最近の虐待親に聞かせてやりたい。
それまで威勢よく騒いでいた父親が、いざ息子が帰ってきたときに戸も開けられずにモジモジしているのがおかしい。
あまり好きな噺ではないので、『藪入り』かあと思ったが、なんかいつもよりもスルッと聴けた。

帰りには銀座に寄って夜の和光とRICOHのビルの写真を撮る。自分で言うのも何だけど、俺随分親切だなあ。
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Nikon Df
夜の銀座
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