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遊馬百席 第122回 [落語]

遊馬百席 第122回
於:板橋 みやこ鮨

三遊亭遊馬『粗忽長屋』『堀の内』『粗忽の使者』

7月の前回は休日出勤で来られず、先月は遊馬百席自体がお休みなので2か月ぶりの遊馬師。
今日は夏休みの最終日だからか? 珍しく子ども連れの家族が2組も来ていた。この会で子どもがいるのは珍しい。そのおかげもあってか、今日はかなりの大入り。遊馬師も「どうしたんでしょう」と驚いた様子。

子どもがいるからか、わかりにくそうな言葉には注釈をつけたり説明をしたりと気を配っている様子がうかがえた。やはり気遣いの人だなと思う。

今日は「粗忽者」シリーズで固めてきた。
一席めの『粗忽長屋』と二席めの『堀の内』は遊馬師では初めてじゃなかろうか。
『粗忽長屋』はややあっさりめだが、熊の茫洋とした感じが遊馬師によく合っている。
とはいえその茫洋としたキャラの白眉はやはり三席めの『粗忽の使者』だろう。この地武太治部右衛門ののんびりとした呑気なキャラはまさに遊馬師にピッタリ。それでいてやはり武士なのでどこか品があるというか芯のありそうなところもハマっている。いやーいいなあ。
「留太夫殿」「……」「……留っこ!」「あーうっ!」というやりとりも楽しい。もしかしたらここがこの噺で一番好きかも。

話が前後してしまったが、『堀の内』は「一席めの『粗忽長屋』の兄貴分が所帯を持った」という流れで話をつないでいた。寄席ならば絶対にできない話のつなぎ方ではあるが、こういうちょっとしたつながりがあると落語の世界がもっと広がってくるように感じる。大げさかな。
けど「世界がつながってる」と感じるとなんか嬉しいというか楽しくなる。『銀河鉄道999』にキャプテン・ハーロックやクイーン・エメラルダスが出てくるような感じ。そういや漫画の世界では手塚治虫が同じキャラが複数の作品に出てくる「スターシステム」を採っていたが、落語はその前からスターシステムだったんだなあ。
タグ:三遊亭遊馬
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