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浜辺の兼好 [落語]

浜辺の兼好
於:桜木町 にぎわい座

三遊亭兼好 玉川奈々福 神田阿久鯉 オープニングトーク
玉川奈々福 沢村豊子『茶碗屋敷』
三遊亭兼好『悋気の火の玉』
神田阿久鯉『天保六花撰 松江公玄関先』
三遊亭兼好『大山詣り』

昨日吉笑さんが「仕事関係にご利益がある」と言っていた神社が家からバイクで10分程度ということを知り、早速お参りに行く。こうなりゃもう神頼みだ! と朝から行くも、今日は神社でお祭りがあるらしくお祭りの関係者が何やら本殿で祈願をしていてお参りができない。……タイミング悪いー……。なんかこういうところも俺の星回りの悪さを感じるというか。

この会のチケットはまたチケット救済サイトで手に入れる。サイトの管理人が出品したもので、なんと半額。なにそれ神なの? というかこの管理人は結構いろんないい会のチケットを半額で放出していて、多分利用者へのサービスなんだろうなあ。おけぴ最高。

割と直前にチケットを譲ってもらうことになったため、オフィスに直接チケットを受け取りに行く。余裕を持って16時に銀座のオフィスへ行き、そのまま横浜に。……開場時間の1時間前に桜木町に着いてしまった。仕方がないので野毛の地下の立ち飲み屋でビールを飲んでしまう。あー仕方ない仕方ない。

まずゲストを交え3人でトーク。阿久鯉先生と奈々福先生のふたりとも最近お弟子さんをとったらしく、兼好師に弟子の扱い方の相談などをメインに。
兼好師は今朝まで落語教育委員会の旅の仕事で歌武蔵師と喬太郎師と一緒にいたのだが、そのふたりよりもプレッシャーがすごいとボヤく。
旅先では3人の師匠を乗せてじゃんけんさんが車を運転したそうで、もし事故ってたとえば喬太郎師だけが死んだりしたら「仕組んだよね!?」となってしまうので、気が気じゃなかったという。こういうとき毒舌キャラは大変だ。

前座もなく、一番手は奈々福先生。
せっかく浪曲と落語と講談が揃っているのだから、と講談が基になって落語や浪曲になっているものを、と『井戸の茶碗』がベースになった『茶碗屋敷』をかける。
私はもちろん聴くのは初めて。浪人者の仏像から五十両出てきてこれを細川藩の若侍と押し付けあったり、茶碗が値打ちものだったりするのは同じだが、屑屋は物語のきっかけでしか出なかったり、若侍もすでに妻がいたりと結構違いがある。
となると落語の「いやあ磨くのはよそう、また小判が出るといけない」にはならず、どうなるのかと思ったら、茶碗をお殿様に献上する代わりに浪人者を召抱えてほしい、となる。

兼好師の一席め、先ほどのトークで弟子の話になったが、弟子というのは大概師匠に見合ったレベルの人がくるのだという。「今度入った前座なにあれ? 誰の弟子? ……あーどおりで……」となることが多いそうだ。だから師匠が「うちの弟子は本当にダメで……」といったりするが、「そっくりですよ」ということも多いそうだ。
師匠と弟子にかかわらず、人にはバランスがあり、「煽り運転男にはあの女なんです」と今日本中が思っていることを大声で言い、喝采を浴びる。
また夫婦もそういうレベルの合ったふたりがなるといい、夫婦の噺に入る。
相変わらずお内儀さんがなにかを言おうとするときに顔を小刻みに左右に振る仕草がおかしい。あれをほかにやる人は見たことないが、アレなんなんだろ。

阿久鯉先生は御数寄屋坊主の河内山宗春が主人公のひとくさり。
勢いのある啖呵。

兼好師の二席め、師の地元では夏休みが短かったが、「夏休みの友」などのドリルの分量は変わらないそうで。そのかわり冬休みが長かったそうだが、今度は追加のプリントがあったそうで、いまだに納得がいかないとか。
夏休みの話から山の話になり、そのまま『大山詣り』に。面白さは言わずもがな。この噺の熊さんてのはどうにもろくでもない人物なのだが、特に兼好師が演るとどうにも憎めないキャラなんだよなあ。

帰りにも一杯引っ掛けて帰ろうかとも思ったが、明日も朝一で打ち合わせがあるのでおとなしく帰途につく。あーあ、クライアントのビルだけピンポイントで地震が起こればいいのに。神様お願い。

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