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みずほ笑ホール寄席 菊之丞兼好二人会 [落語]

みずほ笑ホール寄席 菊之丞二人会
於:箱根ケ崎 瑞穂ビューパーク スカイホール小ホール

三遊亭兼好『たがや』
古今亭菊之丞『青菜』
古今亭菊之丞『船徳』
三遊亭兼好『お化け長屋』

暑い……バイクでこようかと思ったが、思い直して車で。冷房涼しい。
この会にくるときは毎回余裕を持って着き、近くの温泉に行く。今日も落語前にさっぱりさせる。山に近いからか、都心よりも幾分涼しいような。

今日は会場近くで花火やら納涼祭やらがあるらしく、客の入りはいつもと比べて少なめ。

兼好師の一席め、その花火の話を受けて花火の噺。
『たがや』はこの間も聴いたばかりではあるが、やっぱり季節の噺だからねえ。
噺の途中で挿し挟まるエピソードが変わっていたと書いたが、今回戻っていたような。会場の空気によって変えているんだろう。
この会は前座がおらず、開口一番も高座返しもない。なので、演者自身が座布団を返し、めくりをめくる。菊之丞師や扇辰師の高座返しを見られるのもこの会くらいではなかろうか。

菊之丞師、今年の大河ドラマで落語指導をしているそうで、オープニングで一瞬だけ名前が出ているという。「古今亭の噺家が大師匠の話で関われるんだからありがたい」そうな。
一度だけドラマにも出してもらったそうだが、その際にピエール瀧と共演したそうな。初めてドラマに出たときは新井浩史とも共演し、『落語 the Movie』で落語を担当したときはTOKIOの山口達也が演者だったという。「アタシが出るとみんなパクられる。今度は誰がいいですかね、こないだ『落語ディーパー』に出さしてもらったから、一之輔が脱税で捕まるってのがリアルですかね」。リアルすぎじゃね?
そういや菊之丞師久しぶりだなあ。最近寄席とか黒門亭とかあんまり行けてないから、基本追っかけてる人しか聴けてない。そうすると「好きなんだけどあまり巡り合わない人」が出てくる。菊之丞師とか小せん師とか。もっといろんなとこ行けばいいんだろうけど。
菊之丞師のお屋敷のお内儀さんの様子はやはり佇まいがいい。どことなく品を感じる。

二席め、今度は若旦那の雰囲気を存分に堪能できる『船徳』。
船好きの旦那のほうが傘を持っているというのはちょっと珍しい。
船を漕ぎだしてまだ余裕のあるうちの船唄がまたいい喉。旦那たちに「唄なんざどうでもいいから早く漕げ! すぐに歌いだしやがって柳亭市馬か!」とするもややウケ。さっき兼好師も「落語家が高座に上がるときに得意演目で声を掛けることがあるが、白鳥師匠に『古典落語!』といった人がいた」といったときも微妙な空気だったし、どうもそういう噺家内輪話はハマらないようで。都内(ここも都内だけど)では大ウケだったんだけどな。

兼好師の二席めは大爆笑の『お化け長屋』。
古狸の杢兵衛と乱暴者の噛み合わない会話がとにかくおかしい。
どうにかしておどろおどろしい雰囲気に持ち込もうとするのを殴られながらもやめず、「お前、負けねえねあ〜……」と言わさせる強情さも楽しい。
後半の長屋一同で追い出し作戦をするところの長屋連中の呑気さも活き活きとしていていい。

今日は四席とも季節の噺。存分に夏の空気を味わう。
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