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下丸子らくご倶楽部〈7月〉 [落語]

下丸子らくご倶楽部〈7月〉
於:下丸子 大田区民プラザ

立川談洲『つい言っちゃう』
三遊亭兼太郎『ん廻し』
林家彦いち 桃月庵白酒 立川志ら乃 トーク
立川志ら乃『鰻屋』
林家彦いち『と言う』
三遊亭兼好『大安売り』
桃月庵白酒『青菜』

ようやく。ようやく仕事が一息つけるところまで行った。まあまだまだ先は長く、一瞬谷間に入っただけなんだけど。
とはいえクライアントも来週はまるまる夏休みなので、いきなり緊急の仕事が入ることもないので落ち着いて他のクライアントの仕事をこなしたり、積み残しの作業を集中して終わらせられる。
ということで今日は休日出勤の代休として午後休。ホントは丸一日休みたかったが納品が一本あったので仕方がない。
午後休をとった時の楽しみが駅近の焼肉屋でホルモン食べ放題ランチに行って、昼からビールをかっくらうこと。今日も好物のハツやタン、レバーを休みなく焼きつつ昼ビールを3杯飲む。ああー楽しいー。
顔を真赤にして地元に戻り、髪を切る。平日って空いてるんだなあ。そしてせっかくなので落語にも行きましょう。
会場が下丸子なので北千住に戻らずに職場から行った方が近いんだけど、さすがに酔っ払ったまま4時間くらい待つのはちょっとなあ。
豪華な顔付でこれで当日2300円は安い。

談洲さんと兼太郎さんは「若手バトル」ということでそれぞれ志ら乃師と白酒師の推薦を受けてゲストとして出演、客が投票して勝者を決める。
まずは推薦者の白酒師と志ら乃師が出てきて挨拶がてら若手の紹介……といいながら志らく一門の前座降格騒動の裏話などを志ら乃師が暴露する。

でもって談洲さん。
父親に見合いをしろと迫られている女友達に頼まれて、見合いを断る口実として彼氏のフリをする男の新作落語。その女友達がつい嘘を言ってしまうタチで、「職業は巨人の4番でセンター」と父親に言ってしまったためにそれに合わせるために四苦八苦するというもの。娘の嘘がどんどん具体的になっていき、それによってどんどん主人公が追い詰められていく様子が面白い。

兼太郎さん、半ば予想してたとはいえ……まさか本当に『ん廻し』とは……。
つーか本当にネタこれしかないの? 「偶然」じゃ片付けられない被りっぷり。
それに悪いけどこんなに毎回毎回『寄合酒』か『ん廻し』
聴いてるのに変化が感じられない。
さすがにもうちょっとネタ増やそうよ。兼好師匠の弟子でしょ?

この会のレギュラー彦いち師、白酒師、志ら乃師が揃ってトーク。
アンケートに答える形だが、「夏に食べたいものは?」という質問に彦いち師は「桃」。
白酒師は「食べたいわけじゃないけど素麺。師匠がくれるから。というか古今亭は素麺でできている」とのこと。曰く、志ん生師匠の頃からお中元に素麺を大量に貰い、弟子たちの食事は冬でも素麺だったそうで、「おせちくらい食べたいから年内に素麺を食べ切るぞ」と奮闘してたのだとか。
志ら乃師が「鰻」と言ったら、白酒師に「意外」といわれる。「『脂っこいものはちょっと』とか言ってそう。白焼を頼んで端っこだけちょっと食べて『あとはもう……』とか言いそう」などとさんざんいじられ、ついに無言で肩パンを見舞う。「落語家なのに言葉を使わないのか」とさらに反撃を食らっていた。
あとは昇太師の結婚の話やら彦いち白酒師が揃って落語協会の理事見習いになったこととか。

トークが長引き、志ら乃師が上がったところで予定の残り時間はあと5分。
「えーどうする? もう終わりでいいですか? ……じゃあ短い噺演ります」と『素人鰻』をだいぶ省略した噺を。鰻を捕まえるための仕草がかなりおかしなものになっており、「お前はこんなことをするために落語家になったのか」とセルフつっこみ。

彦いち師、プライベートか仕事家はわからないが青森の白神山地に行ったそうだ。ちょうどそのときに昇太師が結婚したそうで、白鳥師から「お前知ってた?」とメールがきていたらしい。ただ、白神山地は電波が入らず、ずっと無視していた状態だったそうだ。下山したときには大量のメールが溜まっており、「何も答えないってことは知ってたってことか」「お前はそういうヤツだ」などと怒りのメールが届いたそうだが、最終的には「悪かった、俺も言い過ぎた」というメールが届いていたとか。面白い人だな。
噺はお盆か何かで家族が集まり、なにか怪談めいてくると「という話はどう?」とひっくり返す。
……正直よくわからない。面白いか面白くないかというのも判断つけづらい。
『熱血!怪談部』とかもあるし、彦いち師はオカルトっぽいもの好きなのかな。そこは俺も同じなのだけれども。

ゲストの兼好師、選挙の応援に呼び出されることがあるのだが、その集会などで余興として落語をやるのはダメなのだそうだ。落語自体はいいのだが、それをプロの噺家がやると選挙違反になるのだとか。まあ商品となるものをタダ聴かせたんじゃ利益供与となるのかもしれない。
だいたい選挙の集まりには敵陣営の人も混ざっているので、兼好師が気を利かせたつもりで一席演ってしまうと告発されて選挙違反になってしまうのもイヤだし、「素人だからOK」と判断されたらそれはそれでイヤだ、と悩ましげ。兼好師の場合は立ち話でも面白いからなあ。それだけでもプロの技が出てしまいそう。
選挙とともにあまり盛り上がっていないものとして大関全員がいない今場所の大相撲を挙げ、そのまま『大安売り』に入る。
最初は関取の話をニコニコと聞いていた町内のご贔屓衆がどんどんイラついていく様子がたまらない。「なんで決まり手の釣り出し知らねえんだよ、相撲なら知ってろよぉ。噺家が『時そば』知ってるようなもんだろうよ」「白鳥師匠は知らない」「やかましい!」というやり取りがおかしい。

白酒師、植木屋がやや裏表がある感じなのが面白い。旦那にごちそうになった帰り、「『鯉の洗いをお上がり』って。『そんなに美味いものではないがな』って……ホントに美味くねえんだ、酢味噌の味しかしねえ。結局一番美味いものは氷だった」ってセリフが黒い。
白酒師の場合、植木屋に言われておかみさんがイヤイヤやるのではなく、逆に「人を顎で使うために」という理由でむしろノリノリでおかみなんのほうからやろうやろうと言い出すのは新しい。やっぱり売れてる人ってのは常に動き続けてるんだなあ。
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