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第404回ノラや寄席 遊雀・遊かり親子会 [落語]

第404回ノラや寄席 遊雀・遊かり親子会
於:中野 なかの芸能小劇場

三遊亭遊雀『つる』
三遊亭遊かり『鉄砲のお熊』
三遊亭遊かり『千早振る』
三遊亭遊雀『花見の仇討』

今日は昼間っからビールとハイボール。あっひゃっひゃっひゃ。GWですから。まあ明日出社ですけれども。

さて遊雀師。
この会場は以前はよく使っていたのだが、名前が遊雀になってからは初めてだそうだ。
昨日は丸ビルのロビーで落語をやったそうで、「いわゆる『タダ』の仕事よ。ロビーだから人は通るし声は散っちゃうし、まともに聴いてくれないんだ。でもいいお客さんだったから笑ってくれたんだけど、我々にはあまり会場が似合わない。で、終わったら兄弟子と有楽町のガード下にいって『やっぱここだよなあ』なんて言いながら呑んでた」そうで。
今日は名古屋の方で仕事があるからと言ったそうだが、逆に「じゃあここから新幹線に乗ればいいな」と言われて朝までつきあわされたそうだ。新幹線の中では隣が親子連れで子どもが『お弁当箱』をずっと繰り返し歌っていたそうで、まったく眠れなかったらしい。さらに会場はものすごく寒く、演る方も見る方も縮こまっていてまっっったくウケなかったそうで、「その時のネタをやります」とリベンジマッチ。
なぜこれがウケなかったのかというほど面白い。

遊かりさん、久しぶりに聴いたけど、なんか俺の苦手な女流の方向に行ってる感じ……。
なんというか女性が演じるためのアレンジがされていて、それがあまりしっくりこないというか。
つまらないとか下手とかではなく、あくまでも私の趣味とは合わないというだけなので誤解のなきよう。実際会場ではウケてたし。

遊雀師も「遊かりはどこへ向かってるのかねえ……。白鳥兄貴の方へ行くのはダメだと言っておいた」とのこと。そのついでというか白鳥師の噺の作り方の内幕も話す。曰く、噺の要点を5つくらい箇条書きにしてあるだけなのだとか。「だから噺の方向は変わらないけど、話す中身はいつも違う」。はーそれはやっぱり天才なんでしょうなあ。
噺に入ると「集まってもらったのは他でもねえ、花見の趣向よ」……ん? この時期にその噺? と思っていたら遊雀師自ら「おい窓の外見てみろよ、もう花散ってるぞ」とセルフツッコミ。が、「ふっふっふ、東京ならそうだがここは函館。ちょうど花見の時期よ。今日はGWの2日目、まだ行こうと思えばいける」という豪快な技を繰り出してきた。「そっかあ、この手を使えばこの噺まだできるんだ」「そうよ、この噺好きなんだよ、よくできてるからな。花見の時期にしかできねえのはもったいない」「てことはここから先は本寸法で演るんだな」とメタ的な茶番の後にキッチリとした噺へ移る。
六十六部がつかまる叔父さんはいつもなら「本所の叔父さん」なのに、ここも北海道の地名に変わってるのも芸が細かい。助太刀に入ろうとしている武士たちのアドバイスに従って、浪人役の熊さんを突こうとする巡礼兄弟たちもおかしい。

明日会社行くのヤダなあ。
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