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SKIPシティ落語会 一之輔・こしら二人会 [落語]

SKIPシティ落語会 一之輔・こしら二人会
於:川口 SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ

春風亭いっ休『桃太郎』
立川こしら『粗忽の釘』
立川こしら『短命』
立川こしら『鼠穴』
春風亭一之輔『粗忽の釘』
春風亭一之輔『鼠穴』

前回に続き、落語会の前に併設されている科学館のプラネタリウムへ。
チケット販売締切直前に滑り込む。あっぶねえ。こないだも思ったけど映像がリアルでちょっと酔いそう。けど美しい。

この会は結構早めにチケットを取っていた。最近は土日に気軽に行ける一之輔師の会がなくてなあ……。4000円近いとか大物と一緒で一席しかやらないとかが多くて、久しぶりにじっくり聴けるチャンスで楽しみにしていた。
10分前に会場に入ると結構びっしりと詰まっている。会場は最寄りの駅から車で10分という辺鄙な場所なのに。俺はバイクだからあんまり関係ないけどね。

二番太鼓のあとに『さつまさ』が流れ、前座もなく一之輔師? と思ったところマイクを持った一之輔師とこしら師が登場。
曰く、出番順で少しもめたとか。というのも前座、こしら、一之輔、こしら、一之輔の出番順になっていたのだとか。「それはちょっとおかしいでしょう」とこしら師。
……おいこの主催者またやったのか。前に行った扇辰兼好二人会でもそれやってたよな。あのさあ、落語の二人会ってのはABBA形式でやるもんなの。で、トリは普通香盤が上の人がとるの。
もういい加減に覚えろ! 噺家さんって結構そういうの気にしてるよ。
で、じゃんけんで出番を決めようという流れに。まあそれでいいんじゃないですか。
「じゃあじゃんけんで勝った人が好きな出番順を取っていこう。おい前座もこい!」……ん?
「前座も含めたら五席分の枠がある。3人でじゃんけんして、勝った人が好きな枠を取れることにしよう」……んん? 「じゃあいっ休が五連勝したら五席ってこと?」「そう!」……んんん? え、いや、ちょっと待って。ほらいっ休さんも「勘弁してください、開口一番で」って言ってるじゃない。「何言ってるんだオメェー! 前座のくせに最初に上がりたいって言ってんのかぁー!?」こしら師言ってることがメチャクチャです。
なんだかんだとグズグズになったが、それぞれの弟子のいっ休さんとかしめさんが代理でじゃんけんし、勝ったら好きな枠を取れることに。また、師匠は自分の希望を伝えてはいけないということに。
その結果、前座、こしら、こしら、こしら、一之輔となる。えええええ。
いや、こしら師嫌いじゃないよ。でも好きでもない。
正直一之輔師を聴きにわざわざ川口くんだりまで行ってるのであって、これはちょっと……。
「これでいいですか?」と言われ、思わず「やだ!」と声を上げてしまう。
いや、こしら師も一之輔師もサービス精神旺盛だから、ヤラシイ話木戸銭以上のことはやってくれるとはわかってるのよ? それでも「決まったんならそれでいいか」とそのままやってしまうおそれもなきにしもあらず、というか一抹の不安が残る。
そら兼好師や小辰さん一蔵さんレベルの頻度で聴いてるなら「まあたまにはいいか」とも思えるけど、久しぶりで楽しみにしてきたのに、万万が一にでもホントに一之輔師が一席しかやらなかったらそれはホントにシャレにならない。
こしら師を傷つけてしまったというかちょっと怒ってたみたいだけど、こっちだって必死ですよ。こしら師ホントすみません。
つーかなんで俺がこんなことでモヤモヤしなきゃなんないの? 主催者ホント腹立つ。お前らがちゃんとしないからこういうことになるんだろうが! 誰も得してないじゃんかよ。演者が座布団座ってお辞儀して頭上げても出囃子止めないのもイラっとする。あーもー落語全然知らないのもろバレじゃんかよ。
そんでもってこしら師曰く「もう『こしらこしらこしら一之輔』のネタ貼り出し用の紙プリントしてあった」ってそういうとこだけ仕事早いのか。あーホントマジムカつく。アンケートに滅茶苦茶クレーム書いたったけど、ここでも滅茶苦茶クレーム書いたる。

とそんなぐるぐるした気持ちでいっ休さんを聴く。
面白いと思うけど、冷静な判断とかできないよ。ゴメンね。でも君がじゃんけん負け続けるのも悪いのよ。

で、こしら師。
『粗忽の釘』は初めて演ると言っていた。一之輔師の二ツ目時代のキラーコンテンツであるが、最近演ってないようなので自分が演ってみようと思う、と言って始める。
『鼠穴』もそうだけど、まあいわゆるこしら師の出してる「五分落語」のノリの噺。
ダイジェスティブにしながらも肝となる部分は外さないアレンジ力というか編集力はすごいと思う。やっぱり頭の回転が速いんだろう。さらに思わず大笑いしてしまうギャグを2〜3個ぶっ込んでくるし。
『短命』はややドギツイ直截的な表現があって目の前にいた小学生女児の母親に「お母さん耳を塞いでください!」と気遣うシーンもありながら、まあ思ったよりスタンダード。後で後輩である一之輔師にも「思ったより普通で驚いた。……というか落語が上手くなっててびっくりした」と言われていた。いやどゲス下ネタすごく面白かった。
こしら師が形式上三席となったため、『粗忽の釘』と『鼠穴』が中途半端な形で二席扱いになってしまったのが残念。『短命』と同じクオリティのをもう一席聴きたかったよ。おい主催者、コレお前のせいだからな。

さて満を持して一之輔師。
『粗忽の釘』を雑に扱われたのにムッとしたのか、「あれは大師匠の五代目柳朝の得意ネタで、思い入れがある」と噺に入る。
が、引越しのシーンをカットして釘を打つシーンから始めるのはこしら師と同じ。
ああー久しぶりの一之輔師の『粗忽の釘』面白えー。腹よじれるほど面白えー。実に3年半ぶりとかどうなってんだ俺。一時期聴き飽きるほど聴いてたのになあ。
ふぇーふぇー土星踊りとかヤバいね。

「明日っからここに箒掛けに来なきゃならねえ」といった後に袖に向かって「今何時?」いっ休さんの声で「15時20分です」と答えに「あと40分!」とこしら師の声が重なる。

そしてそのまま『鼠穴』に。
俺は信じてた。そうは言っても二席演ってくれるだろうと。でもまさかホントに『鼠穴』なんて大ネタがくるとは……。こっちも約3年半ぶり。あーいいなあーあーいいなあーと思っているうちに終わりまで。この人は相変わらず進化を続けてるんだなあ。

終演後、会場の近くにあった日帰り温泉施設に立ち寄る。
テレビで見ていたサウナのロウリューがあるところで、初めてロウリューを受ける。なるほどなかなか。
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