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みずほ笑ホール寄席 扇辰兼好二人会 [落語]

みずほ笑ホール寄席 扇辰兼好二人会
於:箱根ケ崎 瑞穂ビューパーク スカイホール小ホール

入船亭扇辰『悋気の独楽』
三遊亭兼好『宿屋の富』
三遊亭兼好『六尺棒』
入船亭扇辰『井戸の茶碗』

昼に彼女を寮まで送り、そのまま車で瑞穂町まで。早めに着いたので近くの温泉施設でひとっ風呂浴び、着替えてさっぱりして落語に向かう。やはり風呂はいい。この会場に来ると必ずこの風呂に入ってるな。
ちょっとのんびりしすぎていてギリギリ5分前に到着。いつも結構人が入っているのだが、今日は多少余裕があって前の方に座ることができた。

前座もなくいきなり扇辰師。
「そちらで見ているほど噺家はラクじゃない」といい、「噺を覚えることが大変でしょうと言われるけどそれはそこまででもない。一番大変なのはその会場でどんな噺をすればそこのお客様に喜んでもらえるかをチョイスすること」だという。会場をじっと見つめ、「わかりました」と噺に入る。
扇辰師の『悋気の独楽』は初めて。小辰さんでは結構聴いてるけど。
やはりお妾さんの色気のある声が艶かしくていい。
定吉に食べさせるものがまんじゅうではなく甘納豆というのが珍しい。この甘納豆を食べる仕草もいかにも子どもっぽく、堪能している感じがいい。

高座返しもなく、扇辰師が自らめくりをめくる。
登場した兼好師は座布団をめくらずにそのまま座る。やっぱり目上の人の後に上がるときは座布団返さないのかな。
日産のゴーン氏に触れ、せっかく保釈したのにあんなにすぐに再逮捕されるのは意地悪されているみたいと話す。が、「保釈金として10億払える人は少なくとも善人ではない」という。「います? この中で10億払える人。……払えたらこんなところにいない」と黒いことをいう。
普通の人は大金を一度に手に入れようとすると宝くじを買おうとするが、まず当たらない、という確率の話をする。とはいえ必ず当たっている人はいるはずで、そういう人は全員震えているのだという。なので、宝くじを買うよりは、銀行に震えながらきている人を見つけて奪ったほうが早い、という結論に。宝くじの話から『宿屋の富』に。
『宿屋の富』はやっぱり湯島天神での二番富の男の話の部分が一番面白い。

仲入りを挟んで兼好師の二席め。
クイツキなので軽めの噺。
相変わらず大旦那にスネを六尺棒でかっぱらわれそうになる場面で膝だけで跳ぶ跳躍力がすごい。あれどうやってるんだろ。
噺が終わった後、兼好師が座布団を返す。そんな姿も珍しい。

扇辰師の二席めの『井戸の茶碗』も扇辰師では初。
千代田朴斎の凛々しさは扇辰師の高座姿と重なり、映像化したらあんな感じなのかなと思わせる。
それと茶碗を細川のお殿様に見せるときも、殿様自ら茶碗の価値に気づくのも私好み。
人によってはこのお殿様がぼんやりしていたり、そもそもあまり興味がなかったりして周りが気づくというパターンもあるが、やっぱり『竹の水仙』などでも出てくるのだから細川のお殿様は目が利いてもらいたい。
やっぱりこの噺は上手な人が演るととてもいいなあ。

追い出しの「ありがとーございますありがとーございます」という声も兼好師か?
てことは仲入りの「おなーかーいりー」という声は扇辰師だったのか。

さすがに日曜の夜は道が空いているのでスムーズに帰れる。明日っからまた仕事かあ……。
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