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扇辰日和VOL.70 [落語]

扇辰日和VOL.70
於:中野 なかの芸能小劇場

入船亭扇ぽう『子ほめ』
入船亭扇辰『崇徳院』
チチンプイプイ ライブステージ
入船亭扇辰『蒟蒻問答』


久しぶりの扇辰日和。というか今年初扇辰師。まあ今年はちょっと落語にあまり行けていないというのはあるが。仕事のストレスでたった2日で2キロ以上体重が減った。今月は過労死ラインの残業時間行ったし、そろそろ潮時なのかなあ。

なかの芸能小劇場も久しぶりな気がする。確かまた改修してたはずだが、どこを直したんだかまたわからない。

扇ぽうさん、扇遊師の三番弟子だそうだ。
声も大きくハキハキしていかにも前座っぽい。
扇辰師によれば「それが一番大事」なんだそうで。
「んちはァ」というところなどが扇遊師とそっくりなんだそうで「やっぱり似るんだねえ。……だから弟子の噺聴くの嫌なんだ、悪いところばかり似るから」。やっぱり小辰さんのことなのか。最近はあまり感じなくなったけど、前はそっくりだったからなあ。

扇辰師の一席め、元号の発表が明後日に控えていることに触れ、「最近境目が気になるようになった」とのこと。例えば春のセンバツを見ていてイニング間に選手たちが水を飲んでいるのを見て、「私が小学生の頃は野球の試合中に水なんか飲めなかった」といい、いつからスポーツ中に水を飲んでもよくなったのかを客席にアンケートまでとって調べる。
境目がわかるものとしての例として結核を挙げる。特効薬ができたことで結核が減った境目がわかる、とのこと。
しかしいくら時代が進んでも治せない病として「恋の病」を出して噺に入る。
八つぁんに恋の病を告白するときの若旦那の目の泳ぎぶりがリアル。後ろめの席でもそういう細かいところまで見えるからこの会場好き。
相手のお嬢さんを見つけたら三軒長屋が貰えると聞かされたときのおかみさんの顔の変化もまた同じく。つくづく落語は会場に左右されると思う。

ゲストはギター佐藤克彦さん、ボーカル酒井杏さんのユニット、チチンプイプイ。先ほど扇辰師が褒めちぎってハードルを爆上げする中朗々と歌い上げる。
素人にもとんでもない上手さだとわかるギタープレイと歌声。ちょっと詞の世界は私の趣味とは違うのは残念だけどそれはどうにも仕方ない。

扇辰師の二席め、八公のガラの悪さ、権助の田舎者ながらの図太さ、親分の親分肌、問答の僧の堅さそれぞれのキャラクターの魅力的なことといったら。
これだけの方向性の違うキャラを目まぐるしく入れ替わらせてわいわいやっている風景が楽しい。
春先の田舎の風景が見えるよう。

雨が降るかと思って電車で来たのに雨は降らず。
悔しいので安居酒屋でビールや日本酒を引っかける。
というか引っかけ途中。
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