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六本木伊〜菜亭 第45回 桂宮治 [落語]

六本木伊〜菜亭 第45回 桂宮治
於:六本木 伊菜

桂宮治『風呂敷』『唐茄子屋政談』


ドリトスをつまみに酒を飲んで寝ると自分の吐息がドリトス臭くて大変気分が悪くなる、ということがわかった。2回めだから間違いない。もうドリトス食わない。

ということで午前中はずっとぐったりして過ごす。
午後になってようやく調子を戻すも、1日を割と棒に振った感じ。

会場に着いてみると、いつもは満席なのに今日は割と余裕がある。どうやらインフルで当日7人もキャンセルが出たらしい。

一席めのマクラもインフルについて。
宮治家も長男と次女がインフルにかかったそうだ。次の日にも地方で仕事があり、万が一にもインフルにかかりたくない宮治さんはホテルを取ろうとしたらしい。しかしどこも1泊1万5千円から2万もするそうで、「せっかく神戸からLCC使って8千円で帰ってこれたのに、1泊に2万はもったいない」と家に帰ったそうだ。
家に帰ってきた宮治さんに喜んで駆け寄ってくる息子さんを見て思わず「パパじゃありません」。さらにいつもしているように「チューしよー」といわれ、「息子が悪魔に見えたのは初めて」だそう。
その他にも小学校、高校の母校に呼ばれて仕事しにいったのにどちらも卒業生だと思われてなかった話や、戸越銀座に安倍首相が来ていた話、BS12の落語番組の話など相変わらず縦横無尽に話題が飛ぶ。

家族の話から奥さんに触れ、「そんなカミさんでもいるだけありがたい」と夫婦の噺に。
女房の言い分と亭主の言い分がまったく違うのがおかしい。というよりだいぶ女房の迫力がすごい。
しかも結局新吉とすることはしていたというとんでもない展開に。
最後のサゲは「亭主のツラが見てえや」ではなく、「兄貴はやっぱりすげえや。兄貴じゃなかったら……俺あ新吉の野郎をただじゃあおかねえ」と全部バレてるパターン。これはいい。最後の一言で全部ひっくり返るというのは阿刀田高みたいですごく好き。

二席め、「噺家の時知らずと申しまして……」と季節外れの噺をするという前フリから夏の噺の『唐茄子屋政談』に。
若旦那の軽薄な感じがよく出ている。
個人的にはかぼちゃを売り歩くのは嫌だと言った若旦那に優しい言葉をかけながら怒りを爆発させる叔父さんのセリフが聴かせどころのひとつだと思うのだが、この怒りのスイッチが入るのがちょっと唐突な感じだったかな。いきなりオンになるというか。グラフでいうと直角な感じ。反比例のグラフみたいに少しずつ上がって最後は加速度的に大爆発、という感じが好き。
「今日は押してるし短い噺をやる」と言いながら1時間近い熱演。高座を降りるときは足が痛そうだった。
タグ:桂宮治
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