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入船亭小辰の会 二ツ目五年目ごきげんな五月 [落語]

入船亭小辰の会 二ツ目五年目ごきげんな五月
於:大塚 南大塚ホール

入船亭小辰 ご挨拶
春風亭一花『堀の内』
入船亭小辰『普段の袴』
春風亭一朝『蛙茶番』
ホームラン 漫才
入船亭小辰『薮入り』

両国から南大塚に。
途中浅草で三社祭りをやっていたので写真でも撮ろうかと思ったのだが、バイクを止められる場所が見つからず、なんとなくめんどくさくなってパス。
大塚の公園でアイス食ったり写真撮ったりしながら時間を潰す。

さて毎年5月に行われる小辰さんの独演会で、お客の半分くらいは小辰さんのお母さんがチケットをさばいているのだとか。
まずは開演前のご挨拶でスーツを着た小辰さんがそんなチケット販売事情を話す。
また昨日は渋谷での会があったのだが、そこでバンドマン風の人に昇也さんと間違えられ、否定できずにサインまでしてしまったのだとか。「渋谷でカタカナでシュンプウテイショウヤのシャツを着た人がいたらそれは私の仕業です」。まあ間違えるほうが悪い。

前座は一花さん。
中井貴一に似ているということであだ名が「ミキプルーン」になったとか。
前も思ったのだが、話し方がこみちさんに似てると思う。
この会はゲストがシークレットなのだが、一花さんが前座ってことはもしかして……? と期待が膨らむ。

小辰さんの一席めは軽めに。
武家はお固く、八五郎は軽薄に、その対比が楽しい。
武家の上品な佇まいが爽やか。
その分ガラッ八の明るい騒々しさがなんとも冴える。

さてシークレットゲストは予想通り一朝師。
めくりがめくられると会場から「おおっ」というどよめきが起こり、拍手の音が一層大きくなる。
この会のゲストはホント豪華。一昨年は喬太郎師だったし昨年は喜多八師。特に喜多八師はお亡くなりになる2週間くらい前で、そのときはまだまだできると思っていたんだけどなぁ……。
トリネタのときに小辰さんが言っていたが、そのどよめきが舞台袖に伝わると演者がすごく嬉しそうなんだとか。一朝師クラスのスターでもそうなんだ。
さておき、小辰さんに「小辰」という名前をつけたのは一朝師なのだそうだ。昔小三治一門に「小たつ」という人がいたために、扇辰師はあまりいい顔をしなかったそうだ。それを「じゃあ漢字で小辰にすればいいじゃん」といったのが一朝師なのだそうだが、本人は全然覚えていないのだとか。
芝居の役者にも「こたつ」という人がいて(私は疎いのでよく知らない)、さらに弟弟子の辰のこさんも今度「辰乃助(尾上辰之助とは字がちょっと違うが)」となり、芝居の一門のようだ……というところから『蛙茶番』に。
いやあ……やっぱり名人芸ですなあ。
建具屋の半公の江戸弁の軽やかさったら。
申し訳ないが、昼に聴いた天どん師のがやや不完全燃焼気味だったのでその分も上乗せされているかもしれない。

仲入りを挟んでクイツキにホームラン先生。
以前「扇辰日和」にもゲストで出たときも扇辰師が「好きなんだよねえ」といっていたし、親子で好きなんだな。
主に通販のネタ。

小辰さんのトリネタは『薮入り』。
うーん。『薮入り』かぁ……。正直あまり好きな噺じゃないなあ……。
いろんな人で聴いたが、ぶっちゃけ面白いと思ったことがほとんどない。
滑稽噺としては盛り上がる部分があまりないし、人情噺ってほどでもないし。あと長い。
これは自分に子どもがいないから良さがわからないのだろうか。

そうはいいながらもこの会のコストパフォーマンスの高さったら。
このプログラムで2000円というのだからかなりお得だ。
来年もあるようなので楽しみだ。
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