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両国寄席 平成二十九年初席 一月三日 [落語]

両国寄席 平成二十九年初席 一月三日
於:お江戸両国亭

三遊亭鯛好『鈴ヶ森』
三遊亭好吉『雑俳』
三遊亭兼好『初天神』
立川ぜん馬『まぬけ泥』
三遊亭王楽『ん廻し』
マギー隆司 マジック
三遊亭好楽『風の神送り』

昼、黒門亭へ扇辰師を聴きに行こうと向かうも、1時間くらい前にはすでに札止め。はあーんなんだよーヒマ人どもめーと自分を棚に上げて呪う。
仕方ないので一度帰宅。あまりにも天気がいいのでどこかツーリングかドライブにでも行こうかと思ったのだが、昼飯を食いながら見ていたテレビをダラダラと見続けてしまい、夕方になってしまう。まあこういう正月の過ごし方もいいか。正月に限らず俺の休みは忙しないからなあ。

で、のんびりと両国に向かう。番組を見ると好楽一門がやたらと多い。どうやら毎年一月三日は「好楽の日」らしい。そういや去年も三日は好楽師がトリだったような。

好吉さん、途中の「りん廻し」のところで昨年の世相を盛り込んだ歌をうまく詠む。

兼好師、正月らしく『初天神』。
本来は初天神は2月だけれど、正月っぽいということでよく掛かるらしい(受け売り)。
兼好師の金坊はなんというか、生意気でこまっしゃくれてるんだけど何故か聴いててイライラしない。たまにホントムカつく子どもに仕上げる人がいるが、あれは可愛げがなさすぎてどうも苦手。
兼好師のは父親がまったく負けていないからってのもあるかもしれない。
団子の蜜を舐めとるときに、団子を少しずらしてまで丁寧に舐めとっているのがおかしい。
関係ないけど昼間見ていたテレビにさん喬師が出ていて、やはり『初天神』をかけていたのだが、そこで団子のアンコと蜜を間違えていた。「(八)子どもが食うんだ、アンコなんかダメに決まってるだろ」「(金)アンコがいい」「(八)アンコにしとけ」みたいな感じでグチャグチャのカオスに。あんな名人上手でも間違えるんだね。

ぜん馬師、声がかなり出辛そうで、ステージIVの食道がんだとか。
手術をすると声が出なくなるので、薬と放射線治療で持ちこたえてるのだとか。壮絶……。師匠の家元と被る。
それでも髪も生え、見た目にまったく違和感のないところまで回復しているそうだ。

王楽師、「寄席ハラ」なる「これまで客にされて嫌だったこと」のエピソードが面白い。
「今日は『好楽の日』なので高級イタリアン、サイゼリヤて打ち上げをします」とのこと。

マギー隆司先生、昨日は洋装だったが、今日は袴姿。
内容は8割同じ。面白いからいいんだけど。

好楽師、初めて聴く珍しい噺。どうやら元は上方らしい。
んーなんとも説明しづらい噺。面白いのかと聞かれると「面白い」とは答え辛いし、つまらないのかと聞かれると「どうかな」、と答えざるを得ない。

それにしても。
寄席の楽しみ方はそりゃ人によって違うからこういうことをいうのは野暮だしルール違反なんだろうけど。
今日の最前列の下手端にいた客はちょっとのくすぐりでも大爆笑&全力手叩き。あまつさえ噺家のくすぐりを大声で復唱したりする。
さらに俺の後ろは話のオチを先回りしていっちゃう。
あのさ、ここはお前ンチのリビングじゃねーんだ。正直迷惑です。これこそ「寄席ハラ」じゃねーの?
笑うのはともかく、手叩きホントウザい。あと先回りは真剣に死んでほしい。その小噺のオチ、俺も知ってるから!
あーーーもーーーホント粋じゃねえなあ(俺も含めて)。

終演後、どこかメシでも食ってこうかと両国駅前をうろついていたら、サイゼリヤに入っていく好太郎師を目撃。……あれホントにサイゼリヤで新年会ですか?
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コメント 4

あべし

新年おめでとうございます。
今年も宜しくお願いします。

記事を拝見してまして、同感です。

周囲に迷惑を掛けているご本人には全く
悪気はないのでしょうけどねぇ。

この前千葉テレビで放送された喬太郎師匠の
ハンバーグが出来るまで
で、同様の現象がありました。

完全に周囲とズレた間で大きな声で笑ってて。
もしかしたらテレビの収録で自分の声を残したかった?
と意図的にも感じました。

そして今日(日付またいじゃったので3日)ですが、
鈴本でも、同様の客が居ました。

親子のような2人連れ。
高座中に、孫らしき男(といっても子供でなく大人)
が婆さんに話しの内容を細かく解説したりして
相当なうるささでした。

今年も私の落語の座席の運は無いようです。

ちなみに、黒門亭へチラシをもらいに行ったら
2部を終えた花緑師匠にお会いして、とても親切に
接して頂いて感激し、鈴本に着いたら高座を終えた
菊之丞師匠をお見かけし、3部を見終え
トイレ行って出口へ行ったら三三師匠をお見かけする
事ができ、こういう所は運が良いと思いたいです。

三三師匠、独演会とかのチラシと同じような
大正時代を彷彿させる和服のお洒落な姿でした。
by あべし (2017-01-04 02:33) 

Macky

>あべしさん
こんにちは。いつもありがとうございます。

笑いのツボは人それぞれなのでタイミングがずれるのは仕方ないと思うのですが、大きな声で特徴的な笑い方をする人はそれを自覚してもらいたいです……。
というか両国寄席のような小さな小屋の最前列であれだけ大きな声を出す、というのはやっぱり噺家へのアピールなんでしょうね。「お前のギャグでこんなに笑っちゃう俺、ここにいます」みたいな。
周りからすれば「うるせーなー」としか思わないんですけどね……。

花緑師は謝楽祭で写真を撮らせていただいたりしましたが、本当に丁寧で腰が低く、なんというか言葉は悪いですが客商売の上手な方だと思いました。客の扱いが上手いというか……。

初席はロビーでボーッとしているだけで有名な師匠方が目の前を通っていって楽しいですね。最近は人混みに負けて行っていませんが……。
by Macky (2017-01-04 18:40) 

rokohi

今年も兼好師匠の落語を追いかけて始まりました。
にぎわい座の会からですが師匠の巧みな話術に満足でした。
打ち上げは私も同感、いっしょにいったお友達と「もう次は参加するの、
止めようね」ということにしました。また楽しいおはなし聞かせてくださいね。
by rokohi (2017-01-10 16:14) 

Macky

>rokohiさん
昨日は改めてご挨拶いただき、ありがとうございました。
今後とも兼好ファン同士、よろしくお願いいたします。

会が素晴らしかっただけに、打ち上げはちょっと残念でしたね。
またいずれ別の会の打ち上げにてお会いできることを楽しみにしております。
by Macky (2017-01-10 21:48) 

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