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五代目圓楽一門会 平成二十八年十月二十三日 [落語]

五代目圓楽一門会 平成二十八年十月二十三日
於:国立演芸場

三遊亭愛九『死ぬなら今』
三遊亭好吉『つる』
三遊亭王楽『紙入れ』
こ〜すけ ジャグリング
三遊亭萬橘『壺算』
三遊亭竜楽『雁風呂』
大喜利
三遊亭楽之介『目黒の秋刀魚』
三遊亭兼好『締め込み』

結構ギリギリに到着。前座ではじゃんけんさんが『狸札』を演ったらしい。
圓楽一門会は前座は時間の前にやるんだよな……忘れてた。

王楽師、来年40歳とのことだがなんか好楽師に顔似てきたような……。

こ〜すけさん、たしかゴム人間の中の人の息子なんだよな……。
親の七光りを使わずに頑張ってる人というのは応援したい。特に七光りを最大限以上に使い倒す演芸界では。

二日連続の萬橘師、師の『壺算』は初めてだが、いやー面白い。
まず兄貴分は特に買い物上手というわけではなく、買い物下手の男の付き添いだけ。が、値切り交渉ではほとんど交渉することなくいきなり土下座するという大技に出るのがおかしい。
しかも二荷入りの壺に変えてもらうときに、「ここに三円の金と三円の水瓶があるから六円の水瓶持って行っていいな」というこの噺最大のトリックを兄貴分が言い出すのではなく、店の番頭が言い出すのが新しい。
なので兄貴分も「え? ……あ、そう?」と首を傾げながら持っていく。「兄貴ぃ、これどういうこと?」「いや、わかんねえ」とふたりの戸惑いが笑える。
つまり本来は兄貴分が狡猾で店を騙す気満々なのに、この兄貴分は「番頭がこういってるから折角だから持ってくか」という感じで、まるっきりの悪人ではない。というかもし自分がそういわれたら同じようにするだろうなと思い、親近感が沸く。
で、店に呼び戻されてからも番頭が「三円に三円足して……六円ー!」とひとりで騒いでいるだけで、買い物にきたふたりは見ているだけ。この番頭の一人相撲っぷりがおかしくておかしくて。会場爆笑。

大喜利は竜楽師が司会で愛九さん、好吉さん、萬橘師、王楽師、けん玉さん、楽之介師が回答者。「山号寺号」やものボケによるリレー、謎かけ。
萬橘師が「まるでルールをわかっていない与太郎」ポジション。やらされてるのか自主的にやっているのかはわからないが、ダレてくると座をひっくり返すようなことをいいだして盛り上げる。

兼好師、いつもの足立区の泥棒マクラから『締め込み』に。
やっぱり何度聴いてもこれだけ面白いってのはすごいね。
泥棒がこしらえた風呂敷包みを挟んだ夫婦喧嘩の場面が、お互いの意地と意地がぶつかり合いながらも相手のことが好きだと伝わってくるのがとてもいい。やっぱり兼好師の夫婦は情愛があっていいなあ。
最初は酒を呑むのを戸惑っていた泥棒が、どんどん酔っ払いながら判断力を失っていくのも楽しい。
大トリ向けの大ネタではないけれど、ものすごい盛り上がりを見せていた。
いよいよ世代交代の時期が来ているか。
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