三遊亭萬橘定期独演会 第六回 四季の萬会 [落語]
三遊亭萬橘定期独演会 第六回 四季の萬会
於:浅草 浅草見番
三遊亭楽しい『千早振る』
三遊亭萬橘『時そば』
三遊亭粋歌『影の人事課』
三遊亭萬橘『火事息子』
昨日は打ち上げで渋谷のシュラスコへ。
食べ放題飲み放題で肉がどんどん出てくる。
ビールも数種類あってすべてセルフで飲み放題。2時間制だったが30分で腹いっぱいに。でもいろいろな肉が食べられて楽しかった。また友だちと行こう。
楽しいさん、ちょっとだけ出てくる花魁の千早や神代がやけに色っぽい。
乞食になった千早が井戸に「とわーっ」といいながら飛び込んで、「『とわ』ってなんですか」という通常の形とは異なっていた。
で、先生の話す竜田川のストーリーにある根本的な矛盾がサゲにつながるのだが、この形は初めて聴いた。というか今まで散々『千早振る』聴いてきて全然その矛盾に気づかなかったなあー。
萬橘師の一席め、家族で歩いていると道端で若者が「赤羽」とか「横浜」とか言っており、どうやら「どこに住んでそうか」ということを言っているらしい。萬橘師一家は「浅草」と言われたそうで、じゃあ萬橘師ひとりだったらなんと言われるだろうと思ってひとりで引き返したら「北千住」と言われたそうだ。……そこで笑いが起きるってどういうこった。
『時そば』は先日も聴いた噺。先日はそばをすするたびに拍手が起こっていたが、今日はさすがに落語好きが集まっているらしくそれくらいでは拍手は出ない。すると途中で「拍手がくるまでやるよ」とポツリ。その後に「……独演会で『時そば』って思ってます? 違うのにすればよかったかな……」と反省を始める。まあでも萬橘師の『時そば』面白いから。
粋歌さん、『影の人事課』をリクエストされたとのこと。彼女の代表作をこれまで聴いたことがなく、聴いてみたいと思っていたので嬉しい。
が、無能上司と使えない部下に挟まれた女性社員がサビ残をしながら不満を募らせて……という噺で、ここまで極端じゃないけど似たような状況にいたこともあるために身につまされてどうも素直に笑えない。
萬橘師の二席め、『火事息子』は萬橘師では初めて。
臥煙についての説明が冒頭になく、小僧の定吉に「なぜ若旦那を勘当したのか」と話しているところで説明を入れている。まあ自然といえば自然だが、「臥煙が人々から嫌われている」という説明が抜けていた。その説明あった方がいいと思うんだけど。
また、小僧が定吉だけでなく松吉との二人体制で一部掛け合い漫才のようになっている。特に定吉がかなりの理屈屋で、旦那までへこましているのがいかにも萬橘師らしい。
最後の親子の対面や金品を捨てるところはややあっさりめで、安易にお涙頂戴の人情噺にしていないのは萬橘師のポリシーなのか照れなのか。
於:浅草 浅草見番
三遊亭楽しい『千早振る』
三遊亭萬橘『時そば』
三遊亭粋歌『影の人事課』
三遊亭萬橘『火事息子』
昨日は打ち上げで渋谷のシュラスコへ。
食べ放題飲み放題で肉がどんどん出てくる。
ビールも数種類あってすべてセルフで飲み放題。2時間制だったが30分で腹いっぱいに。でもいろいろな肉が食べられて楽しかった。また友だちと行こう。
楽しいさん、ちょっとだけ出てくる花魁の千早や神代がやけに色っぽい。
乞食になった千早が井戸に「とわーっ」といいながら飛び込んで、「『とわ』ってなんですか」という通常の形とは異なっていた。
で、先生の話す竜田川のストーリーにある根本的な矛盾がサゲにつながるのだが、この形は初めて聴いた。というか今まで散々『千早振る』聴いてきて全然その矛盾に気づかなかったなあー。
萬橘師の一席め、家族で歩いていると道端で若者が「赤羽」とか「横浜」とか言っており、どうやら「どこに住んでそうか」ということを言っているらしい。萬橘師一家は「浅草」と言われたそうで、じゃあ萬橘師ひとりだったらなんと言われるだろうと思ってひとりで引き返したら「北千住」と言われたそうだ。……そこで笑いが起きるってどういうこった。
『時そば』は先日も聴いた噺。先日はそばをすするたびに拍手が起こっていたが、今日はさすがに落語好きが集まっているらしくそれくらいでは拍手は出ない。すると途中で「拍手がくるまでやるよ」とポツリ。その後に「……独演会で『時そば』って思ってます? 違うのにすればよかったかな……」と反省を始める。まあでも萬橘師の『時そば』面白いから。
粋歌さん、『影の人事課』をリクエストされたとのこと。彼女の代表作をこれまで聴いたことがなく、聴いてみたいと思っていたので嬉しい。
が、無能上司と使えない部下に挟まれた女性社員がサビ残をしながら不満を募らせて……という噺で、ここまで極端じゃないけど似たような状況にいたこともあるために身につまされてどうも素直に笑えない。
萬橘師の二席め、『火事息子』は萬橘師では初めて。
臥煙についての説明が冒頭になく、小僧の定吉に「なぜ若旦那を勘当したのか」と話しているところで説明を入れている。まあ自然といえば自然だが、「臥煙が人々から嫌われている」という説明が抜けていた。その説明あった方がいいと思うんだけど。
また、小僧が定吉だけでなく松吉との二人体制で一部掛け合い漫才のようになっている。特に定吉がかなりの理屈屋で、旦那までへこましているのがいかにも萬橘師らしい。
最後の親子の対面や金品を捨てるところはややあっさりめで、安易にお涙頂戴の人情噺にしていないのは萬橘師のポリシーなのか照れなのか。
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