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かめあり亭落語まつり第18弾 新春寿寄席 五代目圓楽一門会のお正月 [落語]

かめあり亭落語まつり第18弾 新春寿寄席 五代目圓楽一門会のお正月
於:亀有 かめありリリオホール

三遊亭楽㐂『平林』
三遊亭萬橘『時そば』
三遊亭兼好『宮戸川』
母心 漫才
三遊亭円楽『薮入り』

今日はバイクで。
地元の人しかわからないとは思うが、綾瀬〜亀有あたりまでの都道467号の信号どーなってんだ。信号が青になったと思ったら、百メートルくらい先にある次の信号が黄色になる。だから信号ひとつひとつ丁寧に丁寧に引っかかり、それもほぼフルに待たされる。イライラするわー。この道チャリンコで走った方が早いんじゃねーのか。

とはいいながらも今日はちゃんと10分前には到着し、昨日のような失態は犯さず萬橘師に間に合う。
萬橘師、ほぼ円楽師が目当てのこの会場の空気に延々と愚痴をこぼし、どんどんやさぐれていく。そんなハイテンションネガティブが面白い。
萬橘師の『時そば』は初めてか。
ひとりめの男とふたりめの男は知り合いで、一文のかすめ方をレクチャーするという形は初めて聴いた。
なぜかそばを啜るたびに拍手が起こる。……なんだろうコレ。萬橘師も心なしかやりにくそう。

兼好師、足立区に住んでいる者として荒川区とは仲良くなれないが葛飾区とは仲良くなれそうな気がする、と切り出す。山手線が走っていないところ、生活をイトーヨーカドーに頼っているところなど共通点が多いという。ただ、ひとつ気に入らないのは本当は葛飾区にある東京拘置所のことを「足立区なんでしょ?」と言われることだそうで、「足立区はそういうイメージなんでしょう。じゃあもういっそ足立区が貰っちゃえばいいんじゃないですか。そんなに惜しくもないでしょ? でも貰ってばかりじゃ悪いんで、足立区で持て余している綾瀬をあげます」とさらりと毒を吐く。でも確かに綾瀬はねー……。イメージ悪いなー。
兼好師の『宮戸川』は久しぶり。
半七のウブさ、お花の図太さ、伯父さんのそそっかしさ、伯母さんの天然ぶりそれぞれが楽しい。中でもやっぱり伯母さんはいいキャラしてるなー。

母心、腕時計を見ながら「あと何分?」とか小ネタでスベって「もうやりたくない」とかグダグダな感じ。
さっさと鉄板の歌舞伎ネタ入りゃいいのに、残り5分を切ったあたりでようやく出してくる。なぜ出し惜しみをしたのかよくわからん。

円楽師、高校時代の思い出話から大学へ進学したいきさつ、そこから五代目圓楽師に入門した時の話などをマクラに。高校卒業後は就職しようと公務員試験を受けて都職員として合格していたのだが、記念受験のつもりで青学を受けたら受かったのだという。親からは進学を反対されたのだが、「父ちゃんの血が流れてるんだからバイトと学校と両立できるよ!」といって説得したのだとか。「自分の血をいわれて反対する親はいない」とのこと。策士。
当時大卒の噺家は少なかったらしく、大師匠の六代目圓生に呼ばれて「へへ、無駄でゲス」といわれたとか。へえー興味深い。
父親とのエピソードがあったからか、父子の噺に。
途中金坊をいろいろと連れて行きたいと話すところで「横浜の椎名の爺さんのところにも行かなきゃな。あの巌爺さんうるせえんだけどよくしてくれるんだ」などと話す。どんだけ歌丸師好きなんだ。残念ながらあまり伝わってはいなかったようだけど。
オチは「忠のおかげ」ではなくもっとわかりやすい形に変更されていた。

終演は17時近く。ひとりひとりの持ち時間も長めで濃厚な会だった。
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