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兼好∞ シーズンII(第3回) ひとり上手 [落語]

兼好∞ シーズンII(第3回) ひとり上手
於:巣鴨 スタジオフォー

三遊亭けん玉『雑俳』
三遊亭兼好『湯屋番』
柳家小せん『ふぐ鍋』
柳家小せん 弾き語り
三遊亭兼好『厩火事』

昨日は終電まで友人たちと飲む。
お茶を飲みながら酒を飲んだからか、さほど悪酔いをせずに済んだが、そうはいってもやっぱり二日酔い。うむ。

けん玉さん、あいかわらずこの噺は「兼好師っぽさ」に溢れている。兼好師の『雑俳』は聴いたことがないけど、こう演るだろうなあという想像できる。
「あいのてとてと ててとてとてと」というところでご隠居さんが噛んでしまうというアクシデントに会場が爆笑に包まれる。
まあ本来はよくないんだろうけど、会場はほぼ兼好ファンであり、けん玉さんにも優しい。
この後兼好師からもさんざんいじられる。

兼好師の一席め、まずは小せん師との思い出話をマクラに。
兼好師が前座時代、ある落語会で一番太鼓を叩いているところをお客さんに見せようと主催者にいわれたのだが、兼好師は太鼓があまり得意ではなく(なぜか訛ったように聴こえるという。それはそれで聞いてみたいが)、困っていたところ当時わか馬だった小せん師が「叩こうか?」といってくれたという。兼好師はありがたくその申し入れを受けたそうだが、後で衝撃を受けたのはそのわか馬さんが真打でも二ツ目でもなく前座だったことだという。また、その後実は年下だったと聞いてさらに驚いたとか。
『湯屋番』は久しぶり。
若旦那の妄想が激しすぎて、湯屋の旦那が昼飯を食いにいくだけで「シャケをノドに詰まらせて死んじゃうんだ、じゃあここはもうアタシのものだ」と飛躍するのがとにかくおかしい。

小せん師、湯気の見えそうな『ふぐ鍋』。
相変わらず淡々とかつ飄々と演っているように見えるが、噺の中の情景がありありと見えてくる。
その具合がなんともいえず心地よく、味わい深い。

仲入りを挟み、半袖シャツに蝶ネクタイをしてタカミネのエレアコを抱えた小せん師のステージ。
アリスの『チャンピオン』、中島みゆきの『ひとり上手』、松田聖子の『SWEET MEMORIES』、舟木一夫の『修学旅行』、サザンオールスターズの『夏をあきらめて』。
去年の扇辰師が爽やか系なら、小せん師はどうしても暗い方向へいってしまうという。
スリーフィンガーのアルペジオも鮮やかに良い声を聴かせてくれる。

兼好師の二席めの『厩火事』、いつもながらおさきのウザさが面白すぎる。
麹町のさる旦那の話をしているときに兄貴分が「珍客到来……何も言うな!」と先回りして釘を刺すのがおかしい。

終演後は恒例の打ち上げ。
去年の扇辰師に引き続き、小せん師も打ち上げで再び喉を聴かせてくれ、兼好師も歌う。普通の歌を歌う兼好師はここでしか聞けないかも。
貴重な体験をする。
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