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第5回 後援会会員限定落語会 一之輔たっぷり [落語]

第5回 後援会会員限定落語会 一之輔たっぷり
於:鈴本演芸場

春風亭きいち『道具屋』
春風亭一之輔『蝦蟇の油』
柳亭市馬『松曳き』
春風亭一之輔『鼠穴』

会社を定時ちょっと前に上がって会場へ。
前から3列目のど真ん中という最高のポジション。
思ったとおり広瀬和生氏も来場されていたので、昨日買った『落語家という生き方』にサインをお願いする。ポッドキャストどおり気さくな感じで対応していただいた。

前座のきいちさん、前に聴いたときよりも堂々とした高座で、声にメリハリもあり聴きやすい。声もいい。

一之輔師、市馬師がきいちさんの高座を聴いて「似てるね。ボソボソと話したかと思ったらいきなり声を張り上げるところとか」といわれたそうで、頭を抱える。恥ずかしがっているのか……?
マクラではハロウィンの話を。長男が友だちを連れて「トリックオアトリート!」といってきたので「やれるもんならやってみろ!」といったら3人泣いたとのこと。……まさかとは思うが本当にやりそうな気もする。京都の落雁をあげたら「もっと高級なものないの、ハッピーターンとか」といわれたとのこと。
なんか後援会独演会のときはいつもお子さんの話のような。
さて一之輔師の『蝦蟇の油』は久しぶり。
以前からも破天荒だったが、独演会ということだからかより過激になっていた。
酔っ払ったあとは「これよりはるーか北の恐山……じゃない……はるーか南の阿蘇山……そんなカルデラじゃない……地理も得意です……はるーか西の高尾山……そんな観光地じゃない……はるーか東の鋸山……そんなマイナーな山じゃない……ここにマザー牧場があってそこのソフトクリームがうめぇんだ!」とか「おい! そこのアベック!」とかもう無茶苦茶。でもその無茶苦茶ぶりが超絶面白い。ずっと笑いっぱなし。

市馬師、「真打昇進して3年半ですか。早まったんじゃねえか……あんなサゲまで変えちまいやがって。誰だ教えたのは! ……と思ったらアタシだった」。
『青菜』や『茶の湯』など、一之輔師が得意としているネタは市馬師から教わったものが多いようだ。
「でもそれでいいんですよ、教わったとおりやればいいってものじゃない、お客様に楽しんでもらおうと努力した結果なんですから」と会長の太鼓判。
「このまま頑張ってもらえればね、きいちもああやって頑張ってるし、アタシも安泰です。ずっとついていきます」と大絶賛。
マクラは五代目小さん師の昭和天皇とのエピソード。前にも聴いたことがあったので『妾馬』かなと思ったが。
軽い江戸っ子の植木屋たちと、のんきな侍たちのやりとりが楽しい。
殿様や三太夫から粗忽ながらも品を感じて心地いい。

一之輔師の二席め、久しぶりの『鼠穴』。
こちらはあまり派手な改変はせず、じっくりと語る感じ。
夢がさめるまでは息の詰まるような緊張感が漂い、目が覚めた後は一気に緩んで安堵感が漂う。このコントラストが見事。
何度も聴いて「これは夢の話だ」とわかっているのだけれど、やっぱり目が覚めるとほっとする。

味わいの異なる濃密な高座を堪能できた。
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