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日本演芸若手研精会 第411回 霜月公演 [落語]

日本演芸若手研精会 第411回 霜月公演
於:水天宮前 日本橋劇場

柳家小はぜ『金明竹』
入船亭扇蔵『親子酒』
柳亭市楽『甲府い』
柳亭市童『お見立て』
柳亭こみち『近所の若い衆』
入船亭小辰『不動坊』

有給を取って4連休。
昼は雨でどこへも行けず。家の中でうだうだ過ごす。

小はぜさん、初めて聴いたがキッチリした語り口で、間の取り方とか声の強弱とかすごく上手だと感じた。

扇蔵師、真打昇進後は初めて。来年3月で研精会卒業とか。
マクラが酒の話で、また『夢の酒』かと身構えたが。

市楽さん、出てくる人全員がいい人の『甲府い』。
まあ元々そういう噺だけど、さすがにちょっとやり過ぎな感じもしなくもない。

市童さん、喜瀬川花魁が「病で出られません」と言い訳するのに使う病が、風邪ではなくてこの時点で恋わずらいというのは初めて聴いた。
んーでもそしたら「見舞ってやんべ」となるのは当然の流れで、客を返す方便としては悪手だよなあ。

こみちさん、袴姿で登場。んーなんか体型が丸い? と思っていたら……。
「他では一切言ってなかったんですが、研精会に来られるお客様は顔見知りみたいなものなので言いますが、来月次男が飛び出します」って、ええええええ。その前の話題で「うちの長男の保育園で」みたいなこと言ってたんで、あれふたりいたっけ? と思っていたのだがこれから産まれるのか。
「これまで誰にも言ってなくて、上手くごまかせてると思っていたんですが、先日小三治一門会で高座返しをしていたら小三治師匠に『こみちは来月産まれます』といきなり2千人の前でバラされまして。人の腹ボテで30分も話してました」そうだ。
「なので実はこう見えてふたりで高座に上がってるんです」ってそらあ珍しいものを見せていただいて。こんな状況なかなかない。
「せっかくなんでこの状態を活かした噺を」ってことで『町内の若い衆』(終演後のネタの貼りだしに『半分垢』って書いてあったけど違うよね? 『半分垢』って相撲取りの噺だし……)。
相変わらずカラッとした軽やかな江戸弁で、こんな状況でありながら女性を感じさせないってのがすごい。

トリの小辰さん、「今日は落語協会しかいなくて、柳亭、柳家、入船亭と柳家ばかり」。あーそういやそうだ。
「芸協がいないかわりに妊婦が出た。珍しい状況ですよ、妊婦が『町内の若い衆』演ってるの見たのは2回めです。1回めはこみち姐さんのひとりめの時です」って前もやったんかい。
小辰さんの『不動坊』は二度ほど聴いたが、これがまあ面白いんだ。
噺の冒頭の吉公のメンヘラ一歩手前のおたきさん愛、風呂の場面の浮かれっぷり、長屋のモテない三人組の会話と屋根の上のドタバタ、幽霊が吉公と対面するところ、すべての場面がキッチリとメリハリが効いて丁寧に演じられていてまるで長さを感じさせない。やっぱり上手いなあ。
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