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第92回 上石神井駅前寄席 [落語]

第92回 上石神井駅前寄席
於:上石神井 居酒屋 和

三遊亭天どん『牛の子』『山崎屋』『ツイッター泥』『あき待ち傘』

予想通り二日酔い。高校時代の友人たちと呑むのが一番気が置けなくて楽しいので、ついつい飲み過ぎてしまう。午前中はぐったり寝て過ごす。

さて上石神井駅前の居酒屋で開かれる落語会で、私は2年半ぶり。
一席め、またもや演目アンケート。
『ハーブやってるだろ!』『ツイッター泥』『牛の子』『老後が心配』の中から。
私は『ハーブ』に入れたのだがひとりだけだったようだ。『ツイッター泥』と『牛の子』が同点だったので同点決勝の結果、『牛の子』に。
六代目圓生師の作らしく、今では誰も演る人がいないとか。
田舎に移り住んだ与太郎が牛乳を飲みたいと思い、牛を飼っている信心深い地主さんに「母親が牛に生まれ変わったと夢に出てくる」と嘘の相談を持ちかけ……という噺。
牛に顔を舐めさせるという場面があるのだが、そのときに牛の顔がもうとにかくおかしい。有り体にいってしまえばキモい。けどそれがもう最高におかしい。これはやはり狭い会場だからこその噺。

そのまま二席め、『よかちょろ』の部分を含めた『山崎屋』を通しでたっぷりと。
「こういうところでムキになっちゃうのが僕の癖なんですよねー」とのこと。
「花魁に会うのを我慢しなさい」と言われた若旦那が、何かあるたびに禁断症状として手がワキワキと動くところが面白い。

仲入りを挟んで三席め、せっかくさっきとったアンケートで同点だったので、と『ツイッター泥』。
ツイッターで自分の落語の感想がつぶやかれてるのを見て、「嫌い」とか「つまらなかった」というのは価値観が合わないのだからまだいいが、一番腹が立つのは「なかなか面白かった」という上から目線の感想なんだとか。……あー……そういう風にならないようには気をつけてるんだけど、もしかしたらこのブログにもそういうのあるかもなー……。もっと気をつけねば。
なのであまりネットでそういうものを見ないようにしているのだが、楽屋に「ネット番長」みたいなのがいて、わざわざ見せにくるのだとか。
軽めだけど妙なリアリティがあって面白い噺。

最後は古典的な雰囲気を持つ新作。
本来「つゆ待ち傘」という梅雨時の噺なのだが、一之輔師に「兄さんあの噺、ほかの季節にもできるようにならないの」といわれて秋用に直したとのこと。「よく考えてみたらどの季節でもできるなあ」と発見していた。
「あき」という名前の捨て子を拾った浪人の噺で、やや人情噺寄りか。
天どん師の古典風新作は『夫婦匕首』もそうだがなんかしっとりとした雰囲気で、現代風新作のドタバタナンセンスとは趣が異なる。でもなんかその空気感がとてもいい。

たっぷりと天どん師を満喫。以前あった「さいたま落語亭」もこんな感じでたっぷりと聴けてよかったんだけど。また復活してくれないかな。
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