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第66回 実相寺 たまごの会 [落語]

第66回 実相寺 たまごの会
於:池上 實相寺

金原亭駒松『子ほめ』
春雨や雷太『やかん』
桂宮治『徳ちゃん』
柳亭小痴楽『干物箱』
古今亭志ん輔『三枚起請』
雷太&宮治 コント
入船亭小辰『宿屋の仇討』

なんでかしらんが金がない。
いや、まあ半年分の定期を買ったことと落語の行き過ぎが原因なのはわかってるんだけど。
今月分というか6月分の落語予算ももういっぱいいっぱい、というか足りないんだけど、あまりの天気のよさに洗濯だけして終わりというのもあまりにもったいなく、バイクに乗って1時間の会場に来てしまった。来ちゃったんなら落語聴かなきゃなあ。

駒松さん、落ち着いた口調で聴きやすい。
歳の褒めようの教え方もあっさりで、番頭さんを褒める場面はなく、直接竹さんの家へ。

雷太さん、すっきりとした語り口。
講談部分ではちょっと詰まり、目を白黒させた後に講談口調で『寿限無』を語ってしのぐ。うまく川中島の合戦に戻ってきたかと思ったら再度詰まり、今度は『たらちね』を講談仕立てに。宮治さん曰く「『やかん』という名の『五目講釈』」と評される。

宮治さん、芸人が受付をするのはこの会と連雀亭くらいだという。すると直接木戸銭を受け取るので、お客さんが1500円にしか見えなくなるという。たまに学生がくると「チッ、500円か。3人で座布団一枚使え……嘘ですよー! 3人を敵に回しても100人の笑いが欲しいんですー!」。
この『徳ちゃん』の前にはいつも「足抜け」についての説明があるのだが、今日は娘さんのエピソードと絡めて自然(?)に。
相変わらずすごいパワーの話しっぷり。

小痴楽さん、2年ぶり2度めかな。
以前は大物先輩芸人の会での前座的な高座だったのであまり個性が出せなかったのか、特に印象には残らない感じだったが、今日はのびのびと自分のキャラを出している感じ。なんとなく「調子こいてる中学生」がそのまま大人になったような感じで、こういう軽さも嫌いじゃない。
そのキャラと若旦那、本屋の善公がよくマッチする。

志ん輔師、やはりベテランの芸は聴いていて心地よい。若手の勢いのある高座もいいが、安心感が違う。
細かい仕草でも指先のひとつひとつ、表情のひとつひとつに気が配られていることがわかる。

雷太さんと宮治さんのコント、「コント始める前にちょっといいですか」と雷太さんの恋愛相談が始まる。コントというより漫才かな。
無表情でややサイコっぽくボケを重ねる雷太さんに、やや大げさに体中で突っ込む宮治さんという構図で、ちょっとインパルスっぽい。けどちゃんとした漫才になっている。

トリの小辰さん、ここまでですでに3時間近く経っており、短いネタにしようかと思ったがネタ出しなのでそれもできず。
江戸っ子たちの軽さが心地よい。
奥方を斬ったのは源兵衛ではなく、奥方の義弟が勢い余って、という形。この形は初めて聴いた。仇討の理由としては弱くなるかなと思うが、色事も仇討も嘘だからどっちでもいいのか。

たっぷり3時間半。尻が痛くなるほどの長時間で1500円はお値打ち。
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