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ほくとぴあ亭1000円落語 〜次世代を築く落語家の妙技〜 5月の会 [落語]

ほくとぴあ亭1000円落語 〜次世代を築く落語家の妙技〜 5月の会
於:王子 北とぴあ15階ペガサスホール

桂竹のこ『からぬけ』
桂宮治『皿屋敷(お菊の皿)』
三遊亭粋歌『銀座なまはげ娘』
春雨や雷太『盃の殿様』
鈴々舎馬るこ『船徳』

以前北とぴあに用事があって来た際に、チラシを見つけてチケットを即買いした会。こんだけメンツ揃ってて1000円てすごいな。

竹のこさん、名前に引っ掛けて「今が旬です」。
地元の人らしく、自転車で5分の場所に住んでいるのだとか。
力強くハッキリとした話口で、とても聴きやすい。こういう前座さん好き。
『穴子でからぬけ』よりもう一問増えて「ネギの腐ったの」まで。このパターンは初めて聴いた。

宮治さん、いつものように会場の客に毒を吐きまくり。「北区って23区? ギリギリ入ってる?」「ゴメンナサイ私品川区出身なんで。……今笑った人、後でぶっ飛ばしますから」「でも埼玉よりはマシ……今日埼玉から来た人います? ……その中でも飯能からきたって人……いませんね、これから飯能の悪口言いますから」と西武線のレッドアローで起きたことをマクラに。今日はなんかちょっとキレが悪い?
噺の前に、突如「お前だーーー!」と声を張り上げる、いわゆるドッキリ系の怪談話をいくつかしてから『皿屋敷』に入る。この噺は宮治さんでは初めて。
お菊が登場するときにもいきなり「うわーーー!」と声を出してビックリさせる。面白いけどちょっと飛び道具だなあ。

粋歌さん、落語家に入門する前は人事課のOLをやっていたと話し、バイトの面接場面から始まる『銀座なまはげ娘』に入る。
バイトとしてなまはげをやることになった女性が見ている、なまはげ教材用のDVDの場面がとにかくおかしい。アナウンサー口調から突如として「泣ぁぐごはいねぇがー」「悪ぃごはいねぇがー」「ゔぉー」と実演に入るところがたまらない。

雷太さん、聴くのは2回目なのに、噺は前回と同じ『盃の殿様』。
得意ネタなのかと思ったら、前回聞いたときがネタおろしだったらしい。
私にしてみれば、滅多に聴かない噺家が滅多に聴かないネタを連続でかけるという状況に。こういう偶然もあるんだなあ。

馬るこさんはすごい久しぶり。2013年は聴いた噺家のトップ10に入っていたのに……ってまあ私は偏ってるから5〜6回も聴けばトップ10には入るのだけれど。とはいえこれも縁というものなのだろう。
親方に集められたほかの船頭がいろいろ悪事を白状する場面や、「竹屋のおじさーん!」などのストーリーとは直接関係ない部分はバッサリとカットし、噺の構造としてはシンプルに。
その分、客が友人同士ではなくて夫婦(しかも旦那は婿養子)だったり、船を嫌がる役どころであるはずのおかみさんが船のスリリングさのために何かが目覚めたり、挙句の果てには船がひっくり返ったりといろいろな工夫が盛り込まれていた。個人的には棹を流してしまった場面が一番面白かった。

次回の7月公演は小辰さんが登場するため、会場で前売り券を買っていこうと思っていたら目の前で完売。おおうマジかい……。
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