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入船亭小辰の会 二ツ目三年目四ぬ気の五月 [落語]

入船亭小辰の会 二ツ目三年目四ぬ気の五月
於:大塚 南大塚ホール

柳家さん坊『金明竹』
入船亭小辰『鋳掛屋』
柳家喬太郎『ハンバーグができるまで』
三増紋之助 江戸曲独楽
入船亭小辰『不動坊』

昨日は大学時代の友人たちと駒沢公園で行われている「肉フェス」へ。
並ぶし暑いし高いし、企画者の友人は大ブーイングを浴びる。1時間もしないうちに引き上げ、「神宮球場にでも行って野球見ながらビール飲むかあ」と外苑前まで。
と思ったら金券ショップで外野自由席が3500円。うーんドームの内野指定席の値段か。別にヤクルト広島戦にそこまでの金を出したくない。巨人ファンだし。
結局近くの昼から開いている居酒屋へ行って飲む。結論は「ここの唐揚げの方が肉フェスより安くて美味い」。
あ、肉フェスで飲んだ日本酒の蔵元が作った日本酒入りのビールは爽やかな風味があって美味かった。
6時過ぎに解散になったので、両国寄席に行って仲トリの兼好師を聴こうと思ったら、人身事故で総武線がストップ。電車賃ケチらずに地下鉄で行けばよかった。うまくいかない。

さて今日の小辰さんの会、まずはスーツ姿の小辰が登場し、ご挨拶。6月に扇辰師と欧州ツアーに出るのだが、その資金繰りとして手ぬぐいを売っているのでよろしく、とのこと。

小辰さんの一席め、悪ガキたちの調子にノリっぷりと鋳掛屋のキレっぷり、鰻屋の困惑っぷりが楽しい。
特に悪ガキたちも一人ひとり個性があって面白い。

なんとシークレットゲストとして喬太郎師。すごい久しぶり。聴きたいのは山々なのだが、チケット取りにくくてなあ(値段的にも)……。
出囃子が鳴ったところでどよめきが起こり、めくりがかえってもう一度どよめく。
扇辰師と同期ということもあるし、実は前に住んでいたところと小辰さんの実家が近く、小辰さんの実家の酒屋によく買いに行っていたのだそうだ。
マクラでは小辰さんを褒めちぎり、「こんくらい言っておけばいい?」と袖に向き直る。と、「あの野郎、師匠の同期に向かってこう(頭の上で丸)しましたよ。お前なんか死んじまえっ!!」と雷。
『ハンバーグができるまで』はCDで聴いただけで、高座では初めて。
なるほどCDで聴くだけではわからない、微妙な間や味がよくわかる。CDを聴いたときは「ふーん」くらいの感想だったが、実際に聴くとその倍は面白い。やっぱり落語はライブの演芸だなあ。

仲入り後、これまたシークレットゲストの紋之助先生。……が、会場入りのときに並んでいるお客さんに見られていてシークレットにならなかったとか(喬太郎師はそれを見越して開演後に楽屋入りしたらしい)。
相変わらずの名人芸っぷり。さすが紋ちゃん。
いつもながらあの独楽が欲しくなる。

小辰さんの二席め、喬太郎師に触れ「新作も古典もできてそのどちらも面白い。私は古典しかできませんから。憧れの師匠です。ただ、『憧れ』というのは『嫉妬』につながります」と男の嫉妬の噺に入る。
吉公の妄想にも拍車がかかり、その分狂気が強くなってそれがおかしい。
その妄想でもずっと「おたきさんは不動坊に貸していただけなんだ」と一貫していて、執念を感じさせる。モテない三人組にも負けないくらいのヤバさが笑いを誘う。

豪華ゲストに加え、渾身の二席。これで二千円は安い。
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