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遊馬百席 第78回 [落語]

遊馬百席 第78回
於:板橋 みやこ鮨

三遊亭遊馬『手紙無筆』『たらちね』『宮戸川』『佃祭』

なんと今年初遊馬。
芸術祭大賞を獲ってからまだ聴いていなかった。いかんなー。
久しぶりに見た遊馬師はなんか痩せたような。特に頬の肉が落ちたように見える。
背も高いんだし、少しくらい肉がある方が貫禄があっていいと思うんだけど。

いつもは前半二席、後半一席なのだが、今日は前半に三席。
今度テレビで落語の収録があるそうで、そこの持ち時間が最大9分なのだとか。何をやろうかかと考えて、これまで掛けられたことがないネタが『手紙無筆』と『たらちね』なのだそうだ。なのでどちらも短め。
『手紙無筆』は以前二ツ目時代に寄席で聴いたことがある。手紙を読み始める前の「えーーーーーーーーーーーー」が異常に長く、拍手が起きた頃に「『えー』が長いと客から拍手がもらえるんだ」でサゲていたが今日はもう少し先まで。
「前文御免下されたく候」をやたらいい声で読むのがおかしい。やっぱり遊馬師のいい声は落ち着く。

『たらちね』は短いバージョンなのでお嫁さんがすぐにくる。
遊馬師の『たらちね』は嫁を待ってる時の「メシを食う稽古」とか「夫婦喧嘩の稽古」がめちゃくちゃ面白いのでちょっと残念。
書いてもらった名前を読んでいるうちにいつの間にか念仏になるというのも、いい声だからこそサマになる。確か駒大の仏教学科だったんだっけ。それも関係しているのかも。
本寸法に「酔って件のごとし」でサゲ。

遊馬師で『宮戸川』は初めてか。
やたら半七が「肥後の熊本へ行ってください!」と連呼してお花に冷たい。
叔父さんがお花に気づいてにやーっと笑う表情がおかしい。

仲入り後の『佃祭』も遊馬師では初めてかもしれない。
四席めだというのに疲れた様子も見せずに大ネタに入る。
「次郎兵衞さんの乗った船がひっくり返った」と緊迫感漂う雰囲気の中に出てくる与太郎が楽しい。
大ネタだと聴いている方も途中でダレることもあるのだが、緩急が効いていて全編楽しく聴けた。

さて延び延びとなっていた遊馬師のCDだが、いよいよ発売になるそうで、文化庁芸術祭大賞の対象となった公演をCD化したそうだ。

三遊亭遊馬 其ノ壱 (ライブ落音シリーズ)

三遊亭遊馬 其ノ壱 (ライブ落音シリーズ)

  • 作者: 三遊亭遊馬
  • 出版社/メーカー: でじじ発行/パンローリング発売
  • 発売日: 2015/04/11
  • メディア: CD


後援会で予約も受け付けていたので、6月の独演会と合わせて予約をする。
今月は広小路亭と池袋、浅草でもトリもとるし、さすが大賞受賞は大きいのだろうか。寄席行かなきゃ。
前からのファンとしては「ようやく気づいたの? 遅れてるなあ」と言ってやりたいような嬉しいような。とりあえず3か月以上ご無沙汰したのは棚に上げておく。
タグ:三遊亭遊馬
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