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この人を聞きたい(第五十八回) 馬石・兼好二人会 [落語]

この人を聞きたい(第五十八回) 馬石・兼好二人会
於:清澄白河 中村学園フェニックスホール

三遊亭わん丈『間抜け泥』
三遊亭兼好『長屋の花見』
隅田川馬石『お若伊之助』
隅田川馬石『狸札』
三遊亭兼好『厩火事』

昨日から野球のペナントレースが開幕。同僚と一緒に巨人ファンの鰻屋に行き、テレビで開幕戦を観戦。なんだかんだで坂長で先制して亀井がホームラン打って澤村が一発を喰らいながらも締めるという、ある意味理想的な勝ちで一安心。で飲みすぎる。そしてコタツで猫と一緒に寝るという、まあ幸せといえば幸せな週末。

わん丈さん、開演前の注意事項から工夫を凝らしていて面白い。
噺の方もしっかりとした語り口で、聴いていて安心できる。
最後兵衛の名前にも一工夫してあって、さすが新作の一門だと思わせる。

兼好師の一席め、季節にぴったりの噺から。
長屋の連中の能天気な会話が楽しい。特に月番ふたりが荷を担いで「いつも俺とお前で担ぐなあ」としみじみと話している場面がおかしい。

馬石師の一席め、毎年この時期にこの会で兼好師と二人会をするが、わっと笑わせる噺は兼好師がやるので、馬石師はそれほどでもなくていいですよ、と言われるのだとか。そういや一昨年は『居残り』だし去年は『柳田格之進』だしいつも大ネタだな。
この噺も笑いどころが鳶頭が剣術の先生と伊之助のところを何往復もするところくらいしかないしなあ。ところで「ねこがしを食らわせる」ってなんだろ。
とはいえ高座で聴いたのは初めて。志ん朝師のCDではお若と伊之助が別れさせられた後から始まるが、今日の馬石師のはふたりの馴れ初めから。へえーこんな噺なんだ。

二席めは『お若伊之助』の最後で撃ち殺された狸の供養、ということで狸が出てくる噺を。
さすがの馬石師、前座噺でも優しく軽やかに聴かせてくれる。子ダヌキがかわいい。

兼好師の二席め、「私は供養が必要な噺はしません」と宣言。
マクラは木嶋早苗被告の話を。あのご面相でこれまで何度も結婚できているのは、今まではなにか男を手玉に取る、夢中にさせるテクニックがあるんだろうと思っていたのだが、今度は実際に触れ合えない獄中結婚までしてしまった。一体どういうことなのかものすごく興味があるのだが、万一実際に会ってみて自分がハマってしまって女房子どもを捨てて再婚するような事態になってしまったらどうしようという不安もある、とのこと。落語家としては面白いけど「ご夫婦の縁ほど不思議なものはないと申しまして……」と言ったら「お前が言うな」と総ツッコミを受けそうだ、とのこと。
そこから夫婦もののの『厩火事』へ。
いつものことながらおさきの言動がウザすぎて面白すぎる。喜怒哀楽それぞれのテンションがすべてマックスなので、その落差が激しくておかしい。これ演じる方も大変じゃないかなぁ。

終演後は毎年近所の常照院というお寺の桜を撮らせてもらう。
今日はちょうど満開になったところのようだ。
20150328_01.JPG
20150328_02.JPG
Nikon D7000

満開の桜の中に真昼の半月。
20150328_03.JPG
20150328_04.JPG
Nikon D7000
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