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高円寺演芸まつり(第5回) 座・高円寺寄席 祭りだワッショイ 四派でワッショイ [落語]

高円寺演芸まつり(第5回) 座・高円寺寄席 祭りだワッショイ 四派でワッショイ
於:高円寺 座・高円寺

立川笑笑『千早振る』
三遊亭兼好『紙入れ』
立川談笑『蝦蟇の油』
旭堂南海『山内一豊と千代』
林家彦いち『天狗裁き』

先週ミルクが鼻をグズグズさせていたのだが、今週はシュガーまでもが同じ症状に。うつったのかなあ。
病院へ連れて行こうと1階の部屋でキャリーを用意し、ミルクが寝ていた2階へ上がるといつの間にかソファの下に隠れていた。なにその察知能力。

さて毎年恒例の高円寺演芸まつり。
今年は兼好師はこの会のみのようだ。
この会の前に萬橘師の出る会もあったのだが、満席で入れず。うーむ。
ファミレスで時間を潰して会場へ。

本来は昨年と同じ顔付けで、芸協の文治師が出演予定だったのだが、南海先生が代演。
兼好師がマクラで話したことによると、足を骨折したらしい。
文治師は楽屋でも声が大きく、いつもうるさいとさえ思っていたのだが、いないと意外と寂しい、とのこと。踏切のそばに住んでいる親戚と一緒に旅行に行った際に「静かすぎて眠れない」と言われたのだが、その気持ちがようやくわかったという。
さて『紙入れ』、以前に聴いたときよりおかみさんの妖艶さというか肉食っぷりがパワーアップしている気がする。
新吉が旦那に「見つけましたか!?」とか「見ましたか!?」と探りを入れているときの見極めの表情や態度がおかしい。しかもその逡巡している時間が、質問ごとに徐々に短くなっていって「あ、これ大丈夫だな」という雰囲気になっていくのが芸が細かい。

談笑師、先日一門の談幸師が芸協へ「脱北」したので、どんな様子か芸協の文治師に聞きたかったのにと残念がる。
蝦蟇の油の口上を演ったあとでスペイン語でもう一度。スペイン語「風」ではなく、本物の正しいスペイン語らしい。前座の頃に覚えて、新宿の中南米の人たちが集まる場所で披露したところ大ウケだったとか。すごいな。
酔っ払っての再演では、手がぷらんぷらんするほど斬るというややスプラッター風味。

代演の南海先生、合間合間に割とコテコテの大阪風のギャグを挟む。
しかしこないだも山内一豊ものの講談を聴いたが、一豊と千代のネタは結構あるのだろうか。

彦いち師、今度ヒマラヤにトレッキングに行くのだそうだ。その話を高座やスポーツショップですると、「おっ」という空気に変わるのが楽しいという。
しかし、寄席の楽屋でその話をしても誰も興味を示さないのだとか。わさびさんに言えば「これから行くんですか」、志ん橋師に言えば「アルプス行くの?」と言われたらしい。「ヒマラヤとアルプスじゃ一文字も合ってないんですよ、文字数しか合ってない。噺家がいかにアウトドアに興味がないかわかる」とのことだが、確かに噺家とアウトドアは似合わない気がする。
また、外国で落語を演ることがあるそうで、『初天神』の金坊がおねだりをするところは万国共通でウケるのだそうだ。一度ブルネイのお偉いさんの前で演ったら、噺の途中で「そんなに言っているのだから買ってやったらどうだ」と言われたことがあるらしい。
さて彦いち師の古典は初めて聴く。しかしこれが面白い。
特におかみさんが「どんな夢見たの?」と聞くのがものすごくしつこいのがおかしい。すすり泣きながら「どんな夢見たの?」、「さあ殺せ、だけど死ぬ前にどんな夢見たかだけ教えて」と食らいつくのが笑える。
隣家の友人、大家、奉行、天狗と徐々にしつこさは減ってキレるまでが短くなっていくのがおかしい。
さすが新作メインだけあって、ところどころにオリジナルとおぼしきくすぐりが入っている。それがアクセントとなって面白い。

終演後、ネタ帳がロビーに貼り出されていたが、兼好師のイラスト入り。
こんなサービスも珍しい。
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